タイラー・ザ・クリエイター/ビリー・ジョー・アームストロング/ケラーニなど、米LAでのICE反対抗議集会に反応

2025年6月10日 / 15:30

 ドナルド・トランプ米大統領が週末に米ロサンゼルスに州兵を派遣したことを受け、アーティストたちがアメリカ合衆国移民・税関執行局(ICE)に反対の声を上げ、LAでの抗議行動を支持している。

 現地時間2025年6月8日、SNSで不満を表明したのはタイラー・ザ・クリエイター、フィニアス、ザ・ゲーム、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロング、ケラーニ、トム・モレロ、レネー・ラップ、レベッカ・ブラックなどだ。

 タイラーはインスタグラム・ストーリーズに「くたばれICE」と書き、2002年の映画『不倫の報酬』(原題:Paid in Full)からの、このフレーズが何度も繰り返されているシーンを添えて投稿した。

 ビリー・ジョーは週末のLAの抗議行動の模様をインスタに投稿し、その写真に中指を立てた絵文字と氷(ice)の絵文字を添えた。この映像のサウンドトラックには、グリーン・デイの最新アルバム『セーヴィアーズ』のデラックス・エディションに収録されている「Fuck Off」が使用されている。

 さまざまな政治問題について率直に発言することをためらわないケラーニは、「そして、抵抗運動万歳。その一つ一つに」と書いた。この歌手のストーリーズのメッセージは、「今起こっていることをLA暴動と呼ぶのはやめよう。これは抵抗運動だ」という別のSNSの投稿に添えられていた。

 ラップは、強制送還の摘発が急増したことを受け、ICEの行動を非難する投稿をストーリーズに追加した。「ICEはくたばれ、この政権はくたばれ、これを実現させた共犯者たち全員くたばれ、これはまったくの恥辱だ」と彼女は書いた。

 ブラックは、抗議者を支持し、ICEの行動を非難するストーリーズをリポストし、この議論に加わった。「LAを愛している、くたばれICE、このファシストのクソみたいなことに加担しているGIジョー気取りの負け犬どもは、皆弱くてちっぽけで、必ず負けるだろう」とメッセージには書かれている。

 フィニアスは、“非常に平和的な抗議行動”に自ら参加し、当局から催涙ガスを浴びせられたと主張している。彼は、「ダウンタウンでの非常に平和的な抗議行動で、ほぼ即座に催涙ガスを浴びせられた。彼らがこれを煽っている」とストーリーズに投稿した。彼はまた、9Newsの記者ローレン・トマシが現場から報道中に、警察にゴム弾で脚を撃たれたように見える映像をリポストした。

 ウェスト・コーストのベテラン・ラッパーのザ・ゲームは、インスタの投稿で抗議者たちへの連帯を表明した。コンプトン出身の彼は、「記憶にある限り [中略] この街はブラック(黒人)とブラウン(褐色の肌の人)で成り立ってきた。幼少期から現在に至るまで、俺たちは常に共に歩んできた。全員で。常に。意見が一致しないこともあったが、俺たちはロサンゼルスを長い間共有してきた。お前らが俺たちと共に立つように、俺もお前らと共にある」と綴った。

 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストだったトム・モレロも、週末にLAでICEに反対する人々に加わって街頭デモに参加した。彼は、「昨日、ボイルハイツとDTLA(ダウンタウンLA)で友達ができた。#DefendLA (LAを守れ)#WhatBetterPlaceThanHereWhatBetterTimeThanNow(ここより良い場所はあるか?今より良い時があるか?)」と、“Defend LA”と書かれたプラカードを持ち、“Destroy American Fascism”(アメリカのファシズムを破壊せよ)と書かれたTシャツを着た写真をインスタグラムに投稿した。

 女優のジェシカ・アルバやエヴァ・ロンゴリアをはじめ、他にも多くの有名人が抗議者たちを支持し、州兵の派遣を非難するメッセージを投稿した。

 CNNによると、カリフォルニア州司法長官のロブ・ボンタとガビン・ニューサム州知事は、トランプ政権が彼らの同意なしにロサンゼルスに州兵を派遣したとして、同政権を提訴する計画だ。ニューサム知事はこの措置を“違法、不道徳、憲法違反”と非難している。AP通信によると、警察はこの抗議集会を“違法集会”と認定し、夕方までに参加者の大半は解散した。


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