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TREASUREが、全4都市10公演を廻るファンコンサート・ツアー【2025 TREASURE FAN CONCERT [SPECIAL MOMENT] IN JAPAN】を開催した。本稿では、5月18日に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて開催された、昼公演の模様をレポートする。
本ツアーは、2025年3月29日と30日に3年5か月ぶりに開催された、韓国での単独ファンコンサート【2025 TREASURE FAN CONCERT[SPECIAL MOMENT]IN SEOUL】の日本公演となり、4月23日の兵庫公演を皮切りにスタートした。さいたまスーパーアリーナでは、5月17日の夜公演、18日の昼・夜公演の計3公演が行われ、2日間で約72,000人を動員。TREASUREは、TREASURE MAKER(TREASUREのファンの呼称、略称=トゥメ)とともにジャンルレスに音楽を楽しみ、そして絆を確かめ合った。
開演時刻となり、ステージのカーテンが下りるとメンバーが登場。大歓声の中、「YELLOW -JP Ver.-」でライブの幕を開けた。ヒョンソク、ヨシ、アサヒ、ハルトが作詞に、アサヒが作曲に参加した楽曲で華やかにスタートを切り、早速会場全体で大合唱が巻き起こる。ヨシの「埼玉、make some noise!!」の叫びから「SARURU」に突入。イエローのレーザービームが飛び交い、会場は多幸感に包まれながら、メンバー1人ひとりがモニターにアップされる度にそのビジュアルの美しさに大歓声が起こる。
2曲を終え、ステージからメンバーが去り、バッグバンドの演奏へ。生バンドを引き連れたTREASUREのライブはサウンドにも迫力があり、K-POPグループのライブで、モニターにレスポールギターがアップになる光景もなかなか珍しい。力強いバンド演奏で豊かなサウンドスケープを繰り広げると、聞きなじみのあるギターリフが鳴り響き、嵐の「Happiness」のカバーを披露。ジュンギュとドヨンが肩を組んだり、ジョンウとジョンファンが手を取って歌ったり、その仲の良さにトゥメも嬉しそうな様子。ドヨンをセンターにキレのあるダンスブレイクも披露し、TREASUREならではの「Happiness」を届けた。
その熱気を保ったまま、ヒョンソクとハルトがアリーナの通路に現れ、トゥメと近い距離でGD&TOPの「Don’t Go Home」を歌唱し、ステージ上ではヨシも合流。続く「HIGH HIGH」では、オーディエンスを焚きつけるような猛烈なラップで会場のバイブスを高め、ヨシの〈like ninja〉のセクシーな手の振りに悲鳴が起こる。攻撃的でスパイスの効いたビートで会場は興奮のるつぼと化した。
曲が終わりトークタイムに入るが、倒れこんだまま起き上がらないハルトをジュンギュが覆いかぶさり、本日何度目かの悲鳴が起こる。そしてメンバーそれぞれの挨拶へ。ジフンがライブビューイングを楽しむトゥメに向けて、「映画館で見ている方もちゃんと聞いてますかー!? 最後までこの雰囲気でいきましょう!」と呼びかけると、ジュンギュは愛嬌たっぷりな日本語で挨拶し、会場の全員を笑顔に。そんなジュンギュは、この日でツアーの最終日を迎えることに「最後なんてやだー! 毎日したいけど!」と駄々をこね、ヨシが「毎日できる?」と問いかけ、「できる!」と自信満々に答えるという、微笑ましいやり取りも見せてくれた。そして、「今日が終わるまで、本当に全力で楽しみたいと思っています。皆さんも楽しむ準備はできましたか!?」というハルトの叫びから、再びパフォーマンスへ。
スモークがかかったステージで「BAD BOY」を一音一音心地よく響かせ、情緒的な歌声を聞かせると、「THANK YOU」ではステージ上に用意されたスタンドマイクでドヨンが歌唱。バッグバンドも相まってロックスターさながらの風貌を見せると、ジョンファンも登場し、2人の相性抜群のステージングで大盛り上がりとなった。
TREASUREのユニット、T5の「MOVE」も見逃がせない。先ほどまでの雰囲気と一変した、ダークさの中に深い赤や紫のような色彩を感じさせる魅了を振りまくと、指先まで滑らかなダンスに、デンジャーな香りを放ち自分たちの感性を表現していく。途中、ハルトがいたずらにセンターのアサヒの服を引っ張りタンクトップの袖部分がチラ見えした部分も含めて、ディープな魅了を堪能する時間となった。「VolKno」で、緑のレーザービームが飛び交うラウドな空間に、ジフン、ジュンギュ、ジェヒョクが力強いラップを放ち、視覚も聴覚も刺激。BLACKPINK「Kill This Love」のカバーでは、生バンドの演奏により原曲以上にズシリと重く響くドラムとベースの音がライブ感を高め、楽曲の新たな側面を見せた。
MCでは前半のパフォーマンスを振り返り、アサヒが「『Happiness』はやっていて楽しい曲で、いいですよね」と話す。ジュンギュは「MOVE」について「みんな本当にセクシーだったよ!」と褒めながら、ヨシに「何を食べたらそんなにセクシーになるの?」と質問。すかさず「昨日、エースコックのワンタンはるさめスープを食べた」とTREASUREとコラボレーションしたエースコックの話題を挟み、ハルトが「100点の回答じゃん!」と称賛した。さらに、ジュンギュが「TREASUREのラップのみなさん、イージーですね?」と煽ると、ヒョンソクが「今、お願いします」とジュンギュにラップをするよう促し、「VolKno」のラップを即興披露するというサプライズな展開に。負けじとハルトも猛烈ラップを披露し、高レベルな戦いをみせ、MCもTREASUREの色全開となった。
その後もBIGBANGの「BANG BANG BANG」「FANTASTIC BABY」を圧倒的なグルーヴで披露すると、「KING KONG -JP Ver.-」で唯一無二のオーラを放ち、「LAST NIGHT」では青いライトで爽やかな歌声を響かせ、ジャンルレスな音楽空間を作り上げた。
ライブもいよいよ終盤に。メンバーそれぞれが最後の挨拶をする時間となった。
ヒョンソク:「会場と全国のトゥメたちと時間を過ごせて幸せです。最後の夜の会までよろしくお願いします。本当にありがとうございました」(ここでかけていたサングラスが外され、歓声が沸く)
ジフン:「素敵な声を聴かせてくれて本当にありがとうございます。皆さんのおかげでとっても幸せでした!」
ヨシ:「最終公演にふさわしいテンションだなと思っているんですけど、夜公演も万全のコンディションでぶちかましていきましょう!」
ジュンギュ:「TREASUREメンバーのみなさん、TREASURE MAKERのみなさん、YGスタッフのみなさん、僕の記憶に残るのが光栄です。本当にありがとうございます!」
ジェヒョク:「すごく大きい力をもらって本当に嬉しかったです。世界で一番好きなことなので、これからも応援と力をあげられるようにちゃんとするから! よろしくお願いします、また会おうぜ! 愛してます、ありがとう!」
アサヒ:「いつも元気をもらっています、ありがとうございます。僕たちも皆さんの力になれればなと思っていますので、健康とお体に気をつけてください。ありがとうございます!」
ドヨン:「いつもお疲れ様です! ありがとう!」
ハルト:「こうやってお昼から僕たちに会いに来てくれて感謝していますし、画面で見てくれている方も楽しかったですか? また戻ってくれるように頑張ります。これからもよろしくお願いします、ありがとうございました」
ジョンウ:「今日は楽しい時間になりましたか? 僕たちもトゥメといる時間が一番楽しいですよ。これからもこの楽しい時間がいっぱい作れるよう頑張っていきます! みなさん大好きやで~!」
ジョンファン:「2回目、ありがとうございます。3回目も楽しみにしていてください!」
そして、「DARARI(ROCK REMIX)」「RUN」と、多幸感たっぷりなダンスポップを響かせ、本編が終了した。
アンコールを求める歌声で再びメンバーが登場すると、「Here I Stand」「病」をトロッコに乗り、トゥメと近い距離で手を振ったり交流を楽しみながら披露。そして最後は「SARURU」で特大の愛を伝えながら、メンバーが名残惜しそうにステージを去り、これにて終了……かと思いきや、ダブルアンコールを求める大声を聞き、「HELLO」「BEAUTIFUL」も披露することに。本編に負けない盛り上がりを見せたが、特に「BEAUTIFUL」では、トゥメの大合唱を聞き、メンバーも「ちょっと泣きそう、みんなめっちゃ歌うまいな」(ヨシ)、「感動しました!」(ジュンギュ)と嬉しそうな表情を見せた。そして、鳴り止まない拍手の中、約2時間に及ぶ公演は幕を閉じた。
TREASUREはこの夏、7月5日に埼玉・ベルーナドームで開催される韓国の音楽番組のライブイベント【2025 Show! 音楽中心 in JAPAN】と、8月16日に大阪・万博記念公園で開催される【SUMMER SONIC 2025】の出演を予定。ツアーを廻り、さらにパワーアップしたTREASUREがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか期待したい。
Text by Sakika Kumagai
◎公演情報
【2025 TREASURE FAN CONCERT [SPECIAL MOMENT] IN JAPAN】
2025年4月23日(水)兵庫・GLION ARENA KOBE
2025年4月24日(木)兵庫・GLION ARENA KOBE
2025年4月24日(木)兵庫・GLION ARENA KOBE
2025年5月2日(金)愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場) ホールA
2025年5月3日(土)愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場) ホールA
2025年5月5日(月)福岡・西日本総合展示場 新館
2025年5月6日(火)福岡・西日本総合展示場 新館
2025年5月17日(土)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
2025年5月18日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
2025年5月18日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
<セットリスト ※5月18日(日)昼公演>
01. YELLOW -JP Ver.-
02. SARURU
03. Happiness
04. Don’t Go Home+HIGH HIGH
05. BAD BOY
06. THANK YOU
07. MOVE
08. VolKno
09. Kill This Love
10. BANG BANG BANG+FANTASTIC BABY
11. KING KONG -JP Ver.-
12. LAST NIGHT
13. DARARI(ROCK REMIX)
14. RUN
En01. Here I Stand
En02. 病
En03. SARURU
W En01. HELLO
W En02. BEAUTIFUL
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