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F1の帝王と呼ばれた男、エンツォ・フェラーリの情熱と狂気に満ちた生き様を描いたマイケル・マン監督最新作『フェラーリ』が7月5日より全国公開する。
本作の見どころは大スクリーンで味わえる全開のエンジンと、迫真の臨場感が味わえる【ミッレミリア】のレースシーンだ。当時のレースを再現するにあたり、監督のもとには【アカデミー賞】受賞歴のある音響技術者リー・オルロフとサウンドデザイナーのトニー・ランベルティ、レコーディング・エンジニアのアンディ・ネルソンといった音響技術スタッフが集結した。
音響だけではなく、レースシーンを最大限盛り上げるために強くこだわったのが“音楽”だった。「本作は音も物語の一部だと感じた。臨場感あふれる音響設計を生かしたレースシーンでは車の音が重要だ。だから、周波数がエンジン音の周りに位置する曲、エンジン音の邪魔にならず、シーンの状況やテンポ、感情に合った曲を選ぶ必要があった」と話すのは、本作の音楽を手掛けたダニエル・ペンバートン。『スパイダーマン:スパイダーバース』や『スティーブ・ジョブズ』などを手掛け、映画音楽の世界で高い評価を得ているペンバートンは、マン監督の意向を汲んで熟慮を重ねた結果、70人編成のフルオーケストラを起用した。圧迫感のないスケールを追求し、広がりはあるが過度にならないフルオーケストラでレースシーンをより壮大でスケール感溢れるシーンに作り上げた。
さらにマン監督は、レースシーン以外でどのような音楽を劇中で流せば、キャラクターの感情の起伏が最大限観客に伝わるかにもこだわった。エンツォ(アダム・ドライバー)と妻ラウラ(ペネロペ・クルス)が別々に息子ディーノの墓を訪れる序盤のシーンと、もう1シーンでその音楽の強いこだわりを見せ、「この曲を聞けば、誰もが何かを感じるはずだ。いろいろ試したが、この楽曲しかないと直感した」と、リサ・ジェラルドとピーター・バークの「Sacrifice」を起用している。同曲は『インサイダー』でも使用されており、エンツォをはじめ、キャラクターが抱える悲しみと喪失感を一層ドラマチックなものにしている。
過去にも『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』でタンジェリン・ドリームを起用したり、80年代を代表するテレビドラマ『マイアミ・バイス』で音楽と映像の融合に挑戦したりと、誰にも真似できない音楽的センスで作品を手掛けてきたマン監督。そのセンスについて、レコーディング・エンジニアのネルソンは「監督は自分の直感を信じている。それこそが、映画監督マイケル・マンのあるべき姿なんだ」と絶大な信頼を置いている。
Photo by Eros Hoagland
◎公開情報
『フェラーリ』
2024年7月5日(金)より全国ロードショー
監督:マイケル・マン
出演:アダム・ドライバー、ペネロペ・クルス、シャイリーン・ウッドリー、パトリック・デンプシー
配給:キノフィルムズ
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