2024年前半の注目フェスから5選

2024年2月12日 / 18:00

2024年前半の注目フェスから5選 (okmusic UP's)

今年も邦楽アーティストはもちろん、洋楽アーティストの来日公演ラッシュで、泣く泣くライヴを諦める人も多いのではないでしょうか。というか、そもそも来日していたことすら知らなかった!と後で気づく人もいるのでは、と思うほど。マメにチェックして、気付いたらその場で手帳に書き込まないと、追い切れない!というくらい凄まじいライヴスケジュールです。ロックフェスに関しても、今や全国各地で”町おこし”的に開催されており、どこに行こうかと悩む人もいるのではないでしょうか。では、今年前半に行なわれる音楽フェスをここで紹介しておきます。
「LAST FOREVER」(’23)/ NOISEMAKER

NOISEMAKERが地元・北海道で立ち上げたフェス『KITAKAZE ROCK FES.2024』が、今年4月10日に開催される。第一回目の2022年から2年連続で札幌芸術の森 野外ステージで行なわれていたが、今年は一旦野外を休み、Zepp Sapporoにて開催される。そこで、主催バンド・NOISEMAKERが昨年9月に出た最新作『GOLD IMPRINTS』からオープニングを飾るこの曲を紹介したい。HIDE(Gu)は鍵盤で作曲することも多く、これはまさにシンセの音色を効果的に落とした曲調だ。大きな会場でより一層映えるスケール感を備えており、ライヴでも異色の輝きを放っている。
「リカ」(’23)/SIX LOUNGE

今春、我が地元・大分県にて初の野外音楽フェスが開催される。その名も『ジゴロック2024〜大分“地獄極楽”ROCK FESTIVAL〜』。温泉県にかけたネーミングにて、3月16日、17日と2デイズで行われることになった。大谷ノブ彦(ダイノジ)が発起人となった同フェスは既に全出演者が発表。ももいろクローバー、小室哲哉、PUFFY、岡崎体育、氣志團、東京スカパラダイスオーケストラ、HEY-SMITH、ゴールデンボンバーなどに加えて、ダイノジ、タカアンドトシらお笑い芸人も参戦し、バラエティに富んだメンツが並ぶ。その中で地元・大分在住のSIX LOUNGEも出演することになったので、この曲を取り上げたい。aikoが音楽番組ですごいと思った恋愛ソングの歌詞として紹介されるや、SNS上でも大きくバズった楽曲だ。愛情と狂気が背中合わせになった歌詞世界にどっぷり浸ってほしい。
「Dive in Your Faith」(’23)/ Fear, and Loathing in Las Vegas

Fear, and Loathing in Las Vegas(以下ラスベガス)主催のフェス『MEGA VEGAS 2024』が神戸ワールド記念ホールにて3月9、10日と2デイズで開催。既にターンステーブルも公表されているが、ラスベガスの音楽性と親和性の高いcoldrain、Crossfaithはもちろん、10-FEETやサンボマスター、GANG PARADEなどが顔を揃えている。そして、両日共にトリを務めるのはラスベガスだが、ここでは現時点での最新曲をピックアップしたい。『ぱちんこ いくさの子』の2ndメインテーマ曲として起用され、原作『いくさの子 織田三郎信長伝』をイメージした和テイストをラスベガスらしく昇華。この曲もフロアーを焚きつけるアッパーチューンだ。
「さよなら涙」(’23)/ ジ・エンプティ

福岡の音楽フェス『TRIANGLE 2024』が今年4月27日、28日、29日と初の3日間開催に踏み切った。シーサイドももち海浜公園地行浜ビーチ内特設ステージにて、5年ぶりに野外フェスとして回帰する。そこに福岡県久留米発の4人組、ジ・エンプティも名を連ね、最終日(29日)に初出演が決定。バンド自体は2019年に結成されたものの、04 Limited Sazabysの対バン・ツアーに招かれたりと、知名度を高めている。音楽的には青春パンクの影響を受けながら、J-POPを通過した優れたメロディーセンスも堅持。この曲は疾走感あふれるナンバーで、シンガロングを誘発する合唱パートもあり、彼らのアンセム曲と言えるだろう。
「Fat Lip」(’01)/SUM 41

今年の『PUNK SPRING 2024』は熱い。3月16、17日と2デイズにて催され、初日はSUM 41、2日目はNOFXがヘッドライナーを務める形になりそうだ。奇しくもというか、あえてだと思うが、2バンドともに日本ツアーは”最後”になるのでパンクキッズは要チェックだろう。しかもHi-STANDARDも参戦するため、会場はさらに盛り上がること間違いナシ。ここでは解散を発表したSUM41の代表曲を選んだ。彼らのデビュー作『ALL KILLER NO FILLER』に収録され、ラップを絡めたミクスチャー要素の強いポップパンクで、強烈なフックとキャッチーな魅力をアピール。3月29日に発売されるラストアルバム『Heaven :x: Hell』も楽しみだ。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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