<イベントレポート>BE:FIRSTの“伝説の始まり”、映画『BE:the ONE』舞台挨拶で語られた過去と未来

2023年8月26日 / 19:00

「BE:FIRSTが音楽というジャンルですぐに世界へ進出するだろうという確信が持てました」――2023年8月25日、BE:FIRST初となるライブドキュメンタリー映画『BE:the ONE』の初日舞台挨拶にて、オ・ユンドン監督はこう語った。

 SKY-HI率いるBMSG主催のオーディション番組『THE FIRST』から誕生したBE:FIRSTは、SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEOから成る、7人組ダンス&ボーカルグループ。映画『BE:the ONE』は、結成当初から掲げる「クオリティファースト、クリエイティブファースト、アーティシズムファースト」を体現し続けている彼らの、オーディションから現在に至るまでの集大成となっており、SKY-HIは「こんな夢が見たかったんだ――」というキャッチコピーを考案している。

 初日舞台挨拶の会場は、東京・新宿バルト9。BE:FIRSTの自己紹介的な位置付けの楽曲「BF is…」が流れる中、大きな拍手と歓声を受けてステージに登場したのは、BE:FIRSTの7人とオ・ユンドン監督だ。ここからの約30分は、メンバー全員がその眼を輝かせながら会場全体を見渡し、ライブビューイングで鑑賞していた全国のBESTY(BE:FIRSTファンの総称)も含め、全員に感謝と愛を伝えたひと時となった。

 映画が製作されると知ったときの感想を尋ねられると、映画館で働いていた経験のあるLEOは、自身の映画出演を思い描いていたことを明かした上で「夢が叶う瞬間が訪れるのを想像して、すごく幸せな気分になりました」と屈託のない笑顔。SOTAは「どのような形になるのか想像がつかなかった」ものの、良い作品になることを確信し、公開を待ち遠しく思っていたという。

 MANATOとRYOKIは「せーの!で言おうか」と意気込むも、まったく合わず。BE:FIRSTらしい“わちゃわちゃ”で会場を沸かせたあと、MANATOが「ほかのアーティストさんのドキュメンタリーや映画を観たりしていたんですけど、自分がその立場になるとはぜんぜん想像がつかなかった」と告白。そして、三山凌輝名義で俳優としても活躍するRYOKIは、登壇後の挨拶で「助演男優賞をいただきました」とジョークを飛ばしていたが、ここでも満面の笑みを交えながら「7人でスクリーンに出て、7人で登壇するとは一俳優としても思ってなかった」と喜びを露わにした。

 続くRYUHEIは、楽しみにしていたこと、裏側にカメラがいることでいい意味での緊張感を持てたことを明かし、澄んだ眼差しで「カメラマンさんも含めてよりチーム一体としての士気が上がったような気がしました」。JUNONは「大きな作品として記録していただけるのがすごく嬉しかったですし、数年後観たときにエモくなるんじゃないかな」と口元を緩ませた。そして、SHUNTOが「え、映画……? あの映画?ってなりました」と戸惑ったことを打ち明けると、会場からは笑い声が。自身も「こういう風にいま実感として受け取れてすごく嬉しいです」と笑顔である。

 映画そのものは、RYOKI曰く「アーティストである以前に人間であることを感じ取ってもらえる」作品でもあるという。その“人間である”メンバーの飾り気のなさ、ユーモアは、グループの魅力のひとつ。RYUHEIが「面白いシーンもいっぱいありましたよね」と、SHUNTOが一人カメラの前で“かましている”部分について触れると、まさか映画で流されると思っていなかったという本人は「そしたらこんな大画面で……」とチャーミングな一面を覗かせた。

 本作のために韓国で撮影された「Message -Acoustic Ver.-」についてMANATOが明かしたのは「原曲と歌い方を変えているところがある」、つまり映画でしか味わえない歌声があるということ。また、現場で使用されたスモークの話題になると、オ・ユンドン監督は「BE:FIRSTに相応しい、素晴らしいスモークを用意しました」とノリノリだ。さらに「BE:FIRSTの偉大な業績のイントロのような作品になることを祈ります」と、監督としての願いも口にした。

 最後に、SOTAが感謝を伝えた上で「未来の自分たちが誇れるように、伝説の始まりだねって言われるように、頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします」と挨拶。オ・ユンドン監督が「過去と未来のBESTYさんたちのために製作された作品」と説明していたように、本作が今後グループにとって重要な作品になることを、穏やかながらも凛とした佇まいで約束した。

 世界へ羽ばたこうとしているBE:FIRSTの軌跡が詰まった『BE:the ONE』は、2D版に加え、正面スクリーンと2つの側面スクリーンの計3面で構成されたScreenX、モーション効果や環境効果まで加わる4DX、そしてScreenXと4DXの機能をすべて搭載した4DXScreenで公開中。

Text by 佐藤悠香
Photo(C)田中聖太郎

◎映画情報
映画『BE:the ONE』
2023年8月25日(金)より全国公開
監督:オ・ユンドン、キム・ハミン
特別出演&エグゼクティブプロデューサー:SKY-HI 
出演:SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEO
(C)B-ME & CJ 4DPLEX All Rights Reserved.
配給:エイベックス・ピクチャーズ
SNSアカウントTwitter:@BEFIRSTthemovie
https://befirst-themovie.jp


音楽ニュースMUSIC NEWS

レッド・ツェッペリン、初の公式ドキュメンタリー映画が今秋公開

J-POP2025年4月18日

 初の公式ドキュメンタリー『BECOMING LED ZEPPELIN』(邦題『レッド・ツェッペリン:ビカミング』)が、2025年秋に全国公開される。  劇中では未公開のジョン・ボーナムの生前音声のほか、メンバーの家族写真や映像、初期のライ … 続きを読む

soratoが天文台の中で歌う、TVアニメ『闇ヒーラー』EDテーマ「月に願う」MV公開

J-POP2025年4月18日

 soratoが、新曲「月に願う」のミュージックビデオを公開した。  「月」をモチーフに、天文台の中でギターをかき鳴らして歌うMVとなっており、監督は井上青が務めた。  本楽曲は、TVアニメ『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治 … 続きを読む

礼賛、2024年リリース「PEAK TIME」がApp Store新キャンペーンソングに決定

J-POP2025年4月18日

 礼賛が2024年にリリースした楽曲「PEAK TIME」が、App Storeの新キャンペーンソングに決定した。  「どんな一歩も、App Storeと。」というメッセージとともに、新たなチャレンジやスタートを応援する本キャンペーン。TV … 続きを読む

中島健人、葛飾北斎イベントとのコラボ曲「碧暦」MVトレーラー公開 会場の大画面でフル尺先行上映も決定

J-POP2025年4月18日

 中島健人が、5月21日にリリースする1stシングル『MONTAGE』収録曲「碧暦」のMVトレーラーを公開した。  本楽曲は、葛飾北斎をテーマにした次世代型イマーシブ体験を提供するイベント【HOKUSAI:ANOTHER STORY】とのコ … 続きを読む

リンキン・パーク、最新アルバム『FROM ZERO(DELUXE EDITION)』国内盤発売決定

洋楽2025年4月18日

 リンキン・パークの最新アルバム『FROM ZERO(DELUXE EDITION)』の国内盤CDが5月28日に発売されることが決定した。  このデラックス盤には最新シングル「Up From The Bottom」を含む3曲の新曲が収録され … 続きを読む

Willfriends

page top