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現地時間2023年6月24日に【グラストンベリー・フェスティバル】に出演したリナ・サワヤマが、名前は言わなかったもののここ数か月で物議を醸しているThe 1975のマシュー・ヒーリーとみられる人物の言動を非難した。
彼女は、「この次の曲はこうしたマイクロアグレッション(自覚なき差別)にうんざりして書いた。だから今夜は(この楽曲を)、“Ghetto Gaggers”を見たり、ポッドキャストでアジア人をバカにする白人男性に贈る。彼は私のマスター音源も所有している。もうたくさんだよ!」と述べて「STFU!」のパフォーマンスに入り、続いてリンプ・ビズキットの「Break Stuff」をカバーした。
リナが言及していたのは、<ダーティ・ヒット>のレーベルメイトであるマティが今年2月にポッドキャスト『The Adam Friedland Show』に出演した際に司会者たちと一緒に数々の問題発言をしたこととみられる。このエピソードはAppleとSpotifyから削除されているが、番組の司会者が米ラッパーのアイス・スパイスが“イヌイットのスパイス・ガール”や“ぽっちゃりした中国人女性”のように聞こえるという人種差別的なジョークを言い、中国やハワイのアクセントを揶揄した。またこのエピソードでは、マティがポルノ・サイトGhetto Gaggersを視聴していることもジョークにしていた。
その後マティは、4月にニュージーランドのオークランドで開催された1975年の公演で、番組司会者たちの悪ふざけに好意的に反応したり笑ったりしたことについて、「ちょっと悪かったなって思っていて、怒らせてしまったのならちょっとごめん。アイス・スパイス、ごめん。自分の冗談が誤解されたのがムカつくからじゃない。アイス・スパイスにクズ野郎だと思われたくないからだ。大好きだよ、アイス・スパイス。本当にごめん。意地悪だったと誤解されるのは嫌なんだ」と、ステージで酒を飲みながら投げやりな謝罪をした。
5月には米ニューヨーカー誌が、この件に関するマティの発言を掲載した。そこで彼は、「夜中にパソコンの前でうなだれて座っているところにボーイフレンドがやってきて、“どうしたの、ダーリン?”って聞かれて、“マティ・ヒーリーのことがちょっとね”なんて言う奴なんていないよ。そんなことあるわけない」と述べている。
この発言に気分を害したという人々に向けて彼は、「勘違いしてるか、ごめん、嘘つきかのどっちかだ。傷ついたというのは嘘か、少しいかれてるから傷ついたかのどちらかだ。ただ、“ああ、あそこに悪いものがある。自分がどれだけ良いか見てもらうためにそこにできるだけ近付いてみよう”ってやってるだけだ。そして僕は彼らにそうしてほしいんだよ、なぜなら、彼らはすごく低いレベルの何かを示しているわけだから」と語っている。
マティは以前、リナやThe 1975を擁するレコード・レーベル、<ダーティ・ヒット>のディレクターだったが、今年4月にその職を退いたと報じられている。The 1975のマネージャーであるジェイミー・オボーンが、この英インディーズ・レーベルの創設者の一人だ。
リナは2019年に同レーベルと契約し、2020年に「STFU!」がデビュー・アルバム『サワヤマ』からのリード・シングルとなった。<ダーティ・ヒット>からリリースされた同作のデラックス・エディションでは、The 1975の「Love It If We Made It」をカバーしている。
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