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モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』が通算13週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2023年3月3日にリリースした『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、1位に初登場した3月18日~6月3日付まで12週連続で首位を独占して、6月10日付でテイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』、6月17日付でStray Kidsの『★★★★★(5-STAR)』にその座を明け渡したが、今週2週ぶりに返り咲き、通算13週目の首位を獲得した。
Billboard 200で13週首位を記録したのは、昨年同13週を獲得したバッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』以来で、過去10年間ではその『Un Verano Sin Ti』(2022年)、ドレイクの『ヴューズ』(2016年)、サウンドトラック『アナと雪の女王』(2014年)と並ぶ最長記録となる。それ以前には、アデルの『21』が2011~22年に24週という大記録を打ち立てた。
また、リパブリック・レコードからリリースした作品としても、同13週を記録したドレイクの『ヴューズ』(Young Money/Cash Money/Republic)と並び、『ワン・シング・アット・ア・タイム』(Big Loud/Mercury/Republic)は史上最長記録を達成した。
『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、今週の集計期間(2023年6月9日~6月15日)にアルバム・ストリーミングが105,000(3%減少)、アルバム・セールスが4,500(1%減少)、トラックによるユニットは2,000(4%減少)をそれぞれ記録して、合計111,500ユニット(4%減少)を獲得した。週間ストリーミングは全36曲で1億4,074万回を記録している。
続いて今週2位には、ワン・ダイレクションのメンバーとしても知られるナイル・ホーランの新作『ザ・ショー』が初登場。本作は、2020年3月にリリースした前作『ハートブレイク・ウェザー』から約3年ぶり、3作目のスタジオ・アルバムで、1位を獲得した1stアルバム『フリッカー』(2017年)、最高4位をマークした2ndアルバム『ハートブレイク・ウェザー』に続き、3作連続でTOP5入りを果たした。
『ザ・ショー』の初動ユニットは80,500で、その内訳はアルバム・セールスが68,000、アルバム・ストリーミングが12,000(1,542万回)、トラックによるユニットは500をそれぞれ記録した。セールス68,000枚には、グッズを封入した8種のボックス・セット、公式ウェブサイト限定のサイン入りCD、ポスターを封入したTarget限定のCD、6種のアナログ盤、1種のカセットテープなどの売上が含まれている。
本作からは、リード・シングルの「ヘヴン」が4月にポップ・エアプレイ・チャートとアダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでTOP25にランクインし、ソング・チャート“Hot 100”では3月に62位を記録した。
今週3位には、米バーモント州出身のシンガー・ソングライター=ノア・カハンの『スティック・シーズン』が先週の100位からジャンプアップして、自身初のTOP10入りを果たしている。
『スティック・シーズン』は、2022年10月にリリースした3作目のスタジオ・アルバムで、2022年10月29日付で14位に初登場した後最高位は更新しなかったが、2023年6月9日に7曲を追加したデラックス盤とアナログ盤をリリースしたことでユニットが急増し、今週登場28週目でTOP10入りを果たした。
デラックス盤とアナログ盤をリリース効果により、アルバム・ストリーミングは前週から388%増加の48,000(6,091万回)、アルバム・セールスが3,080%増加の22,500、トラックによるユニットも1,036%増加の500にそれぞれ跳ね上がり、累計71,000ユニット(574%増加)を獲得した。
テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』は、ユニット数が前週から17%減少の69,000に落ちているが、順位は先週の5位から4位に上昇している。先週7位に初登場したメトロ・ブーミンによる映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のサウンドトラックも、18%減少の54,000ユニットに下降したが、順位は5位に上昇して最高位を更新した。
先週No.1デビューを飾ったStray Kidsの『★★★★★(5-STAR)』は、初週から79%減少の53,000にユニット数を落とし、今週6位に。リル・ダークの『オールモスト・ヒールド』も、26%減少の50,000ユニットに下降して、6位から7位に順位を下げた。
以下、シザの『SOS』(49,000ユニット / 3%減少)は先週の9位から8位に上昇し、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(45,000ユニット / 1%減少)が11位から9位、テイラー・スウィフトの『ラヴァー』(37,000ユニット / 2%減少)が12位から10位に、それぞれTOP10復帰した。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月23日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
2位『ザ・ショー』ナイル・ホーラン
3位『スティック・シーズン』ノア・カハン
4位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
5位『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』メトロ・ブーミン
6位『★★★★★(5-STAR)』Stray Kids
7位『オールモスト・ヒールド』リル・ダーク
8位『SOS』シザ
9位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
10位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
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