【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォレン通算13週目の首位、ナイル・ホーラン初登場2位

2023年6月19日 / 10:45

 モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』が通算13週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 2023年3月3日にリリースした『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、1位に初登場した3月18日~6月3日付まで12週連続で首位を独占して、6月10日付でテイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』、6月17日付でStray Kidsの『★★★★★(5-STAR)』にその座を明け渡したが、今週2週ぶりに返り咲き、通算13週目の首位を獲得した。

 Billboard 200で13週首位を記録したのは、昨年同13週を獲得したバッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』以来で、過去10年間ではその『Un Verano Sin Ti』(2022年)、ドレイクの『ヴューズ』(2016年)、サウンドトラック『アナと雪の女王』(2014年)と並ぶ最長記録となる。それ以前には、アデルの『21』が2011~22年に24週という大記録を打ち立てた。

 また、リパブリック・レコードからリリースした作品としても、同13週を記録したドレイクの『ヴューズ』(Young Money/Cash Money/Republic)と並び、『ワン・シング・アット・ア・タイム』(Big Loud/Mercury/Republic)は史上最長記録を達成した。

 『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、今週の集計期間(2023年6月9日~6月15日)にアルバム・ストリーミングが105,000(3%減少)、アルバム・セールスが4,500(1%減少)、トラックによるユニットは2,000(4%減少)をそれぞれ記録して、合計111,500ユニット(4%減少)を獲得した。週間ストリーミングは全36曲で1億4,074万回を記録している。

 続いて今週2位には、ワン・ダイレクションのメンバーとしても知られるナイル・ホーランの新作『ザ・ショー』が初登場。本作は、2020年3月にリリースした前作『ハートブレイク・ウェザー』から約3年ぶり、3作目のスタジオ・アルバムで、1位を獲得した1stアルバム『フリッカー』(2017年)、最高4位をマークした2ndアルバム『ハートブレイク・ウェザー』に続き、3作連続でTOP5入りを果たした。

 『ザ・ショー』の初動ユニットは80,500で、その内訳はアルバム・セールスが68,000、アルバム・ストリーミングが12,000(1,542万回)、トラックによるユニットは500をそれぞれ記録した。セールス68,000枚には、グッズを封入した8種のボックス・セット、公式ウェブサイト限定のサイン入りCD、ポスターを封入したTarget限定のCD、6種のアナログ盤、1種のカセットテープなどの売上が含まれている。

 本作からは、リード・シングルの「ヘヴン」が4月にポップ・エアプレイ・チャートとアダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでTOP25にランクインし、ソング・チャート“Hot 100”では3月に62位を記録した。

 今週3位には、米バーモント州出身のシンガー・ソングライター=ノア・カハンの『スティック・シーズン』が先週の100位からジャンプアップして、自身初のTOP10入りを果たしている。

 『スティック・シーズン』は、2022年10月にリリースした3作目のスタジオ・アルバムで、2022年10月29日付で14位に初登場した後最高位は更新しなかったが、2023年6月9日に7曲を追加したデラックス盤とアナログ盤をリリースしたことでユニットが急増し、今週登場28週目でTOP10入りを果たした。

 デラックス盤とアナログ盤をリリース効果により、アルバム・ストリーミングは前週から388%増加の48,000(6,091万回)、アルバム・セールスが3,080%増加の22,500、トラックによるユニットも1,036%増加の500にそれぞれ跳ね上がり、累計71,000ユニット(574%増加)を獲得した。

 テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』は、ユニット数が前週から17%減少の69,000に落ちているが、順位は先週の5位から4位に上昇している。先週7位に初登場したメトロ・ブーミンによる映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のサウンドトラックも、18%減少の54,000ユニットに下降したが、順位は5位に上昇して最高位を更新した。

 先週No.1デビューを飾ったStray Kidsの『★★★★★(5-STAR)』は、初週から79%減少の53,000にユニット数を落とし、今週6位に。リル・ダークの『オールモスト・ヒールド』も、26%減少の50,000ユニットに下降して、6位から7位に順位を下げた。

 以下、シザの『SOS』(49,000ユニット / 3%減少)は先週の9位から8位に上昇し、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(45,000ユニット / 1%減少)が11位から9位、テイラー・スウィフトの『ラヴァー』(37,000ユニット / 2%減少)が12位から10位に、それぞれTOP10復帰した。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月23日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
2位『ザ・ショー』ナイル・ホーラン
3位『スティック・シーズン』ノア・カハン
4位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
5位『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』メトロ・ブーミン
6位『★★★★★(5-STAR)』Stray Kids
7位『オールモスト・ヒールド』リル・ダーク
8位『SOS』シザ
9位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
10位『ラヴァー』テイラー・スウィフト


音楽ニュースMUSIC NEWS

ロゼ&ブルーノとStray Kidsが総合首位、クリーピー/Number_iら『紅白』初出場、「真夏の果実」1億再生:今週の邦楽まとめニュース

J-POP2024年11月23日

 2024年11月20日公開(集計期間:2024年11月11日~11月17日)のBillboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で、ロゼ&ブルーノ・マーズ「APT.」が首位を獲得した。本作は10月18日にデ … 続きを読む

ガガ&ブルーノコラボ曲史上最速で10億再生、デュア・リパ渋谷でサイン会開催、オアシス16年ぶりの来日公演決定:今週の洋楽まとめニュース

洋楽2024年11月23日

 今週の洋楽まとめニュースは、ブルーノ・マーズとレディー・ガガに関する話題から。  ブルーノ・マーズとレディー・ガガが、コラボ曲「Die With a Smile」で快進撃を続けている。8月にリリースされたこの曲は、Spotify史上最速で … 続きを読む

武瑠、自身のキャリアから浮気者/sleepyheadを復活させての3マンイベント【UST】開催へ

J-POP2024年11月22日

 武瑠18周年公演【UST】の開催が発表となった。  縁の深い東京・恵比寿LIQUIDROOMにて2025年5月11日に行われる本公演。武瑠18周年“成人公演”として、自らのキャリアから産まれたアーティスト浮気者とsleepyheadを復活 … 続きを読む

Panorama Panama Town、独立後初のミニアルバムリリース決定

J-POP2024年11月22日

 Panorama Panama Townが、ミニアルバム『SHINSHIGAI』を2025年1月22日にリリースすることを発表した。  本作には、先行配信中の「キルケ」「losstime」「Math Burger」と新曲を含む全7曲が収録 … 続きを読む

PUFFYとついでにTOOBOE、アニメ『まほなれ』OPテーマ「コラージュ」MV公開

J-POP2024年11月22日

 PUFFYとついでにTOOBOEによる「コラージュ」のミュージックビデオが公開された。  楽曲「コラージュ」は、2024年10月から放送中のオリジナルTVアニメ『魔法使いになれなかった女の子の話』のオープニングテーマで、TOOBOEが作詞 … 続きを読む

Willfriends

page top