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Stray Kidsの新作『★★★★★(5-STAR)』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
『★★★★★(5-STAR)』は、Stray Kidsの韓国語による3枚目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200では昨年リリースした2枚のミニ・アルバム『Oddinary』(2022年4月2日付)、『MAXIDENT』(2022年10月22日付)に続く3作目の首位を獲得した。
なお、現時点ではランクインしたのはその3作のみで、チャートに初めて登場してから3作連続でNo.1デビューを果たしたのは、ハリー・スタイルズが『ハリー・スタイルズ』(2017年)、『ファイン・ライン』(2019年)、『ハリーズ・ハウス』(2022年)で達成して以来となる。
『★★★★★(5-STAR)』は、初週アルバム・セールスが235,000、アルバム・ストリーミングが14,000(1,955万回)、トラックによるユニットは500をそれぞれ記録して、累計249,500ユニットを獲得した。週間セールスとしては2023年最大の売上枚数で、2022年11月5日付でテイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』が記録した1,140,000以来最高の売上を更新している。
多くのK-POPアルバムと同様に、『★★★★★(5-STAR)』も特典の異なる数種類のパッケージで販売されたCDの売上が全体の98%(231,000枚)を占めていて、デジタル・ダウンロードはわずか2%(4,000)程度だった。なお、現時点ではアナログ盤(LP)とカセットテープはリリースされていない。
『★★★★★(5-STAR)』は一部英詞を含む韓国語をメインとしたアルバムで、英語以外の言語で首位を獲得した史上19作目、2023年ではTOMORROW X TOGETHERの『The Name Chapter: TEMPTATION』(2月11日付)、カロルGの『Mañana Será Bonito』(3月11日付)に続く3作目のタイトルとなる。
Stray Kidsは、アルバム・チャート“Billboard 200”で今週3作目の首位を獲得したが、現時点でソング・チャート“Hot 100”にチャートインした曲はない。一方、世界200以上の地域で集計されるグローバル・チャート“Global 200”では4曲、米国のデータを除外した“Global Excl. U.S.”では7曲がランクインしていている。
初登場から12週連続で首位を獲得したモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、先週テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』が返り咲き遂に2位にダウンしたが、登場14週目としては高水準の117,000ユニット(7%減少)を記録して、今週も同位をキープした。
3位には、米テネシー州出身のシンガーソングライター=ジェリー・ロールの『Whitsitt Chapel』がデビューして、自身初のTOP10入りを果たしている。過去3枚のアルバムが200位内にランクインしたが、これまでの最高位は2020年リリースの『A Beautiful Disaster』が獲得した97位で、本作で記録を大きく更新した。
『Whitsitt Chapel』の初動ユニットは90,000で、週間ユニットとしても自己最高記録を大きく塗り替えている。90,000の内訳は、アルバム・セールスが63,000、アルバム・ストリーミングが25,000(309万回)、トラックによるユニットは2,000で、セールス63,000には仕様の異なる3種のアナログ盤、通常盤CD、サイン入りCD、9種のボックスセット、期間限定で値引きされたダウンロード数などの売上が含まれている。
続いて4位には韓国のボーイズ・グループ=ENHYPENのミニ・アルバム『DARK BLOOD』が初登場して、2022年8月13日付で6位を記録した『MANIFESTO : DAY 1』に続く2作目のTOP10入りと最高位を更新した。また今週獲得した週間ユニット88,000も、これまでの最高記録となる。
88,000ユニットの内訳は、アルバム・セールスが85,000、アルバム・ストリーミングが3,000(379万回)で、『★★★★★(5-STAR)』同様に本作も特典やパッケージの異なる数種類のCDによる売上が、全体の多くを占めた。ストリーミングとデジタル・ダウンロードは、前週の集計期間5月22日より解禁、購入可能だったが、チャートには反映しなかった。
デラックス盤のリリース効果により先週1位に返り咲いたテイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』は、前週から70%減少の83,000にユニット数を落とし、今週5位にダウン。先週3位に初登場したリル・ダークの『オールモスト・ヒールド』も、初週から46%減少の67,000ユニットに下降して、6位に順位を下げた。
続いて7位には、メトロ・ブーミンが手掛けた映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のサウンドトラックがデビュー。初動ユニットは66,000で、その内訳はアルバム・ストリーミングが62,000(8,357万回)、アルバム・セールスが3,000、トラックによるユニットは1,000をそれぞれ記録した。
名目上はサウンドトラックだが、メトロ・ブーミンの作品としてカウントすると、以下に続く6作目のTOP10入りを果たしたことになる。
スタジオ・アルバム
1位『Not All Heroes Wear Capes』(2018年)
1位『Heroes & Villains』(2022年)
コラボレーション・アルバム
4位『Without Warning (with 21サヴェージ&オフセット)』(2017年)
6位『Double or Nothing (with ビッグ・ショーン)』(2017年)
1位『Savage Mode II (with 21サヴェージ)』(2020年)
サウンドトラック
7位『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023年)
フー・ファイターズの新作『バット・ヒア・ウィ・アー』は、今週62,000ユニットを獲得して8位に初登場。2021年2月に最高3位をマークした前作『メディスン・アット・ミッドナイト』以来約2年ぶり、通算10枚目のTOP10入りを果たした。なお、UKアルバム・チャートでは前作に続き6作目の首位を獲得している。リード・シングルの「レスキュード」は、オルタナティブ・エアプレイ・チャートで11曲目、ロック・エアプレイ・チャートで12曲目の1位を獲得し、アルバムのプロモーションに繋げた。
新作の登場により、シザの『SOS』(51,000ユニット / 8%減少)は先週の4位から9位にダウン。10位には米テネシー州出身のラッパー=マネーバッグ・ヨーの新ミックステープ『Hard to Love』がデビューして、通算6枚目のTOP10入りを果たしている。『Hard to Love』の初動ユニットは51,000で、内訳はアルバム・ストリーミングが48,500(6,656万回)、アルバム・セールスは2,500、トラックによるユニットは残りのわずかだった。
今週は6枚のアルバムが初登場したが、TOP10に6枚以上がデビューしたのは2020年10月10日付以来、約2年半ぶりのチャートアクションとなる。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月16日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『★★★★★(5-STAR)』Stray Kids
2位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
3位『Whitsitt Chapel』ジェリー・ロール
4位『DARK BLOOD』ENHYPEN
5位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
6位『オールモスト・ヒールド』リル・ダーク
7位『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』メトロ・ブーミン
8位『バット・ヒア・ウィ・アー』フー・ファイターズ
9位『SOS』シザ
10位『Hard to Love』マネーバッグ・ヨー
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