西川大貴が手掛ける、日本発のミュージカル 「(愛おしき)ボクの時代」稽古場取材

2019年10月28日 / 15:45

ミュージカル「(愛おしき)ボクの時代」稽古場の様子

 ミュージカル「(愛おしき)ボクの時代」の稽古場取材が21日、東京都内で行われ、出演者の風間由次郎、梅田彩佳、塩口量平ほかが姿を見せた。

 本作は、日本人特有の身体感覚や言語を使って表現する「日本発」のミュージカル。全出演者をオーディションで決め、ブラッシュアップを図りながら、本公演を目指すために、2回にわたるプレビュー公演期間を設けるという、実験的な作品作りを行う。

 物語は、窮屈な毎日を送る主人公の戸越が、出張で向かった伊豆で、奇妙な世界に迷い込み、旅に出るところから始まる。この日の稽古では、戸越が東京の都心部にある、父親が経営する会社で、閉塞感を抱えながら働くシーンの振り稽古(動きを確認する稽古)が行われた。

 一つのシーンが終わると、振り付けを担当する加賀谷一肇が実際に動いて見せながら、細かな修正を加えていく。キャスト同士が確認し、話し合う姿もあちこちで見られた。

 脚本・演出の西川大貴は、本作について「日本の、僕たちの周りにある小さなことを題材にした作品を作りたいという思いから始まりました。テーマである“奇妙な閉塞感”や“漠然とした生きづらさ”も描かれていますが、それをそのまま描くとなると、どうしても暗く冷たい印象になってしまう。ミュージカルは、そういったリアルなものに、ミュージカルというフィルターをかけることで色鮮やかにする。インスタ映えできるようなところにも面白さを見いだしています」と説明した。

 そして「ポップソングも多く入っており、ミュージカルファンの方も、ミュージカルをあまり見ない方も楽しんでいただける作品になっていると思います」とアピールした。

 舞台は11月15日~12月15日、都内・DDD青山クロスシアターで上演。


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