デヴィッド・ボウイ、70'sのライヴ音源やスタジオ音源3作品を輸入盤で発売

2018年5月17日 / 18:00

アルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・ブラックアウト(ライヴ・ロンドン ‘78)』 (okmusic UP's)

常に時代の先端を走り続け、時代を開拓し続けてきた伝説、デヴィッド・ボウイ。彼が1978年から1982年の間にレコーディングしていたライヴ音源やスタジオ音源を収録した3作品が、6月29日にリリースされることが明らかとなった。

1978年から1982年の間に、ボウイは名盤との呼び声も高い2枚のオリジナル・スタジオ・アルバム『ロジャー』と『スケアリー・モンスターズ』をリリース、1978年に発表された2枚組ライヴ・アルバム『ステージ』としても記録されることとなった大規模なワールド・ツアーも行っており、さらには映画やテレビ番組用のプロジェクトも手掛けていた。今回、そんな多作な時期を振り返るべく、レーベル・Parlophoneから3枚の作品がリリースされることとなった。それが、CD/デジタルで発売となる『ウェルカム・トゥ・ザ・ブラックアウト(ライヴ・ロンドン‘78)(原題:WELCOME TO THE BLACKOUT (LIVE LONDON ’78))』と、実店舗での限定発売となる『クリスチーネ・F〜麻薬と売春の日々〜(原題:CHRISTIANE F. – WIR KINDER VON BAHNOFF ZOO)』、『デヴィッド・ボウイ・イン・ベルトルト・ブレヒトズ・バール(原題:DAVID BOWIE IN BERTOLT BRECHT’S BAAL)』の2枚のアナログ・リイシュー作品だ。

『ウェルカム・トゥ・ザ・ブラックアウト(ライヴ・ロンドン‘78)』は、2018年のレコード・ストア・デイ限定の3枚組アナログ盤として初めてリリースされた未発表ライヴ・アルバム。今回遂にCDとデジタルでリリースされることとなった。ボウイの“アイソラーIIツアー(Isolar II tour)”の一環として、1978年6月30日と7月1日にロンドンにあるアールズ・コートにて行われた彼のライヴ・パフォーマンスを収録した作品だ。

デヴィッド・ボウイのキャリアを通して数々の作品をプロデュースしてきたトニー・ヴィスコンティがこの1978年のコンサートの模様をレコーディングしており、後にボウイ本人とデヴィッド・リチャーズがミックスを行なっている。この時のセットリストは基本的に77年に発表した『ロウ』と『ヒーローズ』という2枚のアルバムに重点が置かれており、他にも「フェイム」や「ジギー・スターダスト」、「ジーン・ジニー」や「ステイション・トゥ・ステイション」といった初期のハイライト的楽曲も披露されている。また特筆すべきは、「サウンド・アンド・ヴィジョン」のライヴでの初披露時の音源が収録されていることだろう。この『ウェルカム・トゥ・ザ・ブラックアウト(ライヴ・ロンドン‘78)』は2枚組CDと、ダウンロード/ストリーミングでのデジタル配信、そしてハイレゾ音源の配信も予定されている。なお、今作は国内盤での発売も予定されており、国内盤に関する情報は後日明らかとなる予定だ。

『クリスチーネ・F〜麻薬と売春の日々〜』(限定アナログ盤)は、ドイツ出身の女優クリスチーネ・F(Christiane Vera Felscherinow)の自伝を元に、1981年に映画化された作品のサウンドトラック。デヴィッド・ボウイはこの映画に本人役で出演もしており、このサウンドトラックに自身の楽曲を提供、「ヒーローズ」のドイツ語ヴァージョンの他、「ステイ」(76年作品『ステイション・トゥ・ステイション』収録曲)や「ワルシャワの幻想」(77年作品『ロウ』収録曲)、「V-2シュナイダー」(77年作品『ヒーローズ』収録曲)、「怒りをこめてふり返れ」(79年作品『ロジャー』収録曲)などを収録。今回、30年の時を経て初めてアナログ盤としてリリースされるこの作品は、レッド・ヴァイナル仕様限定盤となっており、実店舗でのみの限定販売となる。

『デヴィッド・ボウイ・イン・ベルトルト・ブレヒトズ・バール』(限定アナログ盤)は、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトの処女戯曲「バール」(1918年)のために書かれた5曲を収録したEP。1981年11月に、ベルリンにあるハンザ・スタジオでトニー・ヴィスコンティと共にレコーディングが行われている。ボウイのボックス・セット『ア・ニュー・キャリア・イン・ア・ニュー・タウン(1977-1982)』に収録されているボックス・セット限定のコンピレーション作「Re:Call 3」にも収録されていた音源だ。今回限定10インチ・アナログEPとしてリイシューされる今作は、82年オリジナル発売時のパッケージを再現しており、こちらも実店舗のみでの限定販売となる。
アルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・ブラックアウト(ライヴ・ロンドン ‘78)』
2018年6月29日発売(輸入盤)

※国内盤は後日発売予定

<収録曲>

■CD1

01. Warszawa / ワルシャワの幻想

02. “Heroes” / ヒーローズ

03. What In The World / ホワット・イン・ザ・ワールド

04. Be My Wife / ビー・マイ・ワイフ

05. The Jean Genie / ジーン・ジニー

06. Blackout / ブラックアウト

07. Sense Of Doubt / 疑惑

08. Speed Of Life / スピード・オブ・ライフ

09. Sound And Vision / サウンド・アンド・ヴィジョン

10. Breaking Glass / 壊れた鏡

11. Fame / フェイム

12. Beauty And The Beast / 美女と野獣

■CD 2

01. Five Years / 5年間

02. Soul Love / 魂の愛

03. Star / スター

04. Hang On To Yourself / 君の意志のままに

05. Ziggy Stardust / ジギー・スターダスト

06. Suffragette City / サフラゲット・シティ

07. Art Decade / アートの時代

08. Alabama Song / アラバマ・ソング

09. Station To Station / ステイション・トゥ・ステイション

10. TVC 15 / TVC 15(ワン・ファイヴ)

11. Stay / ステイ

12. Rebel Rebel / レベル・レベル
レッド・ヴァイナルLP『クリスチーネ・F~麻薬と売春の日々~』
2018年6月29日発売予定 (輸入盤)

<収録曲>

■SIDE ONE

01. V-2 Schneider

02. TVC 15

03. “Heroes/Helden”

04. Boys Keep Swinging

05. Sense Of Doubt

■SIDE TWO

01. Station To Station

02. Look Back In Anger

03. Stay

04. Warszawa
10インチ・アナログEP『イン・ベルトルト・ブレヒトズ・バール』
2018年6月29日発売予定 (輸入盤)

<収録曲>

■SIDE ONE

01. Baal’s Hymn (Der Choral Vom Großen Baal)

02. Remembering Marie A. (Erinnerung An Die Marie A.)

■SIDE TWO

01. Ballad Of The Adventurers (Die Ballad Von Den Abenteurern)

02. The Drowned Girl (Vom Ertrunkenen Mädchen)

03. The Dirty Song


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