二宮和也、劇中の“幻のレシピ”と対面 「実際にあったのは驚きです」

2017年10月23日 / 18:11

試食中の宮崎あおい(左)と西島秀俊

 映画『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』の幻のレシピ再現披露会が23日、東京都内の帝国ホテルで行われ、出演者の二宮和也、西島秀俊、宮崎あおい、滝田洋二郎監督が出席した。

 本作は、天才料理人・佐々木充(二宮)が、70年前に満州に渡った天皇の料理番の山形直太朗(西島)が考案した幻のフルコース“大日本帝国食菜全席”の再現に挑む姿を描く。

 イベントでは、大日本帝国食菜全席が作られた時代と同時期に、帝国ホテルの初代料理長を務めた吉川兼吉氏が考案したレシピの中から再現された料理が披露された。

 くしくも、吉川氏は料理長を務めた後に宮内庁の大膳寮にも関わり、その後、朝鮮に渡って李王朝の料理人になるなど、劇中の山形と類似した経歴の持ち主。

 このエピソードに、二宮が「僕らが、実際にはないものだと思って作り上げていった世界が、実際にあったのは驚きです」と語ると、西島も「僕も『実はこれが基にあって映画を作ったんじゃないですよね?』とお聞きしたぐらい、あまりにも、お二人の境遇からレシピを作った理由までがそっくりだったので、驚きました」と語った。

 その後、再現された2品を試食。1品目の「牛舌肉煮込 ラング ド ブーフ ア ラ フラマンド」に二宮は、「時代を感じない味。自分たちが食べていて分かる味が、はるか昔にあったのが驚きでした」と堪能。西島も「おいしいですね」と繰り返しながら、「お肉も柔らかいし、100年前にこんなレシピがあったんですね。素晴らしいです」と語った。

 2品目はデザートの「露国風洋梨乳酪冷菓 シャルロト ルッス ア ラ ポワール」で、宮崎は「100年前のレシピというのがびっくりです。ババロアが好きですけど、軽くてペロッと食べられて、周りのビスケットがさくっとしていて、とてもおいしいです」と頬を緩ませた。

 映画は11月3日から全国東宝系でロードショー。


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