高島礼子、被爆後の長崎を描いた作品に出演 「教科書では知り得なかった現実に驚いた」

2021年8月5日 / 07:10

黒谷友香(左)と高島礼子 (C)エンタメOVO

 映画『祈り-幻に長崎を想う刻-』公開直前イベントが4日、東京都内で行われ、出演者の高島礼子、黒谷友香、城之内正明と松村克弥監督が登壇した。

 本作は、岸田演劇賞などを受賞した田中千禾夫氏の戯曲「マリアの首 幻に長崎を想う曲」を映画化。昭和32年の被爆後の長崎を舞台に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を盗み出そうとする2人の女性を通し、戦争の悲惨さを描き出す。

 隠れキリシタンの末裔(まつえい)で、看護師で娼婦という2つの顔を持つ女性を演じた高島は「初めて脚本を読んだとき、今まで教科書では知り得なかった現実が描かれていてびっくりしました」とコメント。

 「戦後これほどまでに、被爆者たちが後遺症や差別で苦しんできたことを知らなかった。自分を情けないと思ったのと同時に、この作品に巡り合ったからには、自分が当事者となってメッセージを伝えられるよう、頑張らなければと思いました」と振り返った。

 撮影には、地元の人々もエキストラとして参加した。高島は「被爆のシーンで、何回も泣いていてすごいなって思ったら地元の方たちだった。一瞬、負けてられないなと思ったのと同時に、現地の方だからこその思いがあるのを感じ、私ももっと気合を入れてやらなきゃと触発されました」とエピソードを語った。

 黒谷は、撮影時の後も役から離れて個人として浦上天主堂などを訪れたことを明かし、「やはり日本人として、世界に伝えていかなければならない出来事、場所だと改めて感じました」とコメント。

 「この作品に関われて幸せでした。今五輪で、世界中が日本に注目していると思うので、世界の方にも、8月に日本で何があったのかということをぜひ知っていただければ」とアピールした。

 映画は8月20日から公開。長崎では8月13日から先行上映。


芸能ニュースNEWS

メジャーリーグを舞台にした「Take Me Out」開幕  原嘉孝「精いっぱい考えながら演じていきたい」

舞台・ミュージカル2025年5月16日

 舞台「Take Me Out」初日前会見&公開ゲネプロが16日、有楽町よみうりホールで行われ、出演者の玉置玲央、三浦涼介、原嘉孝ほかが登壇した。  本作は、メジャーリーグを舞台に同性愛者であることを告白した名選手とそのチームを描いた作品で … 続きを読む

「波うららかに、めおと日和」「メールですぐに連絡が取れる令和の時代に昭和が刺さる」「携帯がない時代の恋愛にドキドキする」

ドラマ2025年5月16日

 「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)の第4話が、15日に放送された。  本作は、西香はち氏の同名コミックを原作に、昭和11年を舞台に、突然舞い込んだ縁談から帝国海軍に勤める江端瀧昌(本田響矢)と交際ゼロ日婚したなつ美(芳根京子)の … 続きを読む

「PJ ~航空救難団~」「キャスト陣のリアルさあふれる訓練の様子は本当にすごい」「内野聖陽の暑苦しさが魅力。暑苦し過ぎて涙が出てくる」

ドラマ2025年5月16日

 「PJ ~航空救難団~」(テレビ朝日系)の第4話が、15日に放送された。  本作は、航空自衛隊航空救難団に所属する救難員(通称PJ/パラレスキュージャンパー)を育てる救難教育隊の教官・宇佐美誠司(内野聖陽)と、選抜試験を突破した訓練生たち … 続きを読む

「Dr.アシュラ」“朱羅”松本若菜と“ナオミ”小雪のWオペに反響 「動脈瘤と腕の同時手術がすごかった️」「ゾクゾクした」

ドラマ2025年5月15日

 松本若菜が主演するドラマ「Dr.アシュラ」(フジテレビ系)の第5話が、14日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、時に重症患者2人を同時にオペするなど、鬼神・阿修羅のごとく振る舞う様子から“アシュラ先生”と呼ばれるスーパー救命 … 続きを読む

「天久鷹央の推理カルテ」“鷹央”橋本環奈が手術室殺人の謎を解明 「2週にわたる伏線回収がすばらしかった」

ドラマ2025年5月14日

 橋本環奈が主演するドラマ「天久鷹央の推理カルテ」(テレビ朝日系)の第4話が、13日に放送された。(※以下、ネタバレあり)。  本作は、驚異の知能を誇る診断医・天久鷹央(橋本環奈)が、内科医・小鳥遊優(三浦翔平)と医学的な知見と診断能力を武 … 続きを読む

Willfriends

page top