松本幸四郎と松たか子が声の共演　「自分の命を受け渡した娘と一緒にできて幸せ」

　親子でナレーターを務めた松本幸四郎（左）と松たか子　(c)KYODONEWS

　歌舞伎俳優の松本幸四郎、娘で女優の松たか子らが、映画「ライフ－いのちをつなぐ物語－」日本公開版の完成披露試写会に登場した。

　本作は制作費３５億円、撮影日数３０００日をかけて、生き物たちの“いのち”の物語を壮大なスケールで描いたネイチャードキュメンタリー。

　幸四郎と松は、案内人として親子でナレーターを務めた。

　幸四郎は、「出てくるのは動物たちばかりだが、“人間たちの生き方はそれでいいんですか”という声が聞こえてくる気がする」と語った。

　松も、「動物たちは、与えられた特性を生かし切って生活している。私たちもそういう風に生きていけるだろうかと考えさせられる」と語った。

　幸四郎は、東日本大震災にも触れ、「今、日本がこんな状況の中で、この作品にかかわることができるのはありがたい。被災地の方々にも、今より落ち着いた状態になったら、見ていただけたら…」と思いを語った。

　最後に幸四郎は、「歌舞伎には“襲名”という言葉があるが、本当は“めい”は“名”ではなく“命”。自分の命を受け渡した娘と一緒にナレーションができて、幸せでした」と感慨深げに語った。

　映画「ライフ－いのちをつなぐ物語－」は９月１日からＴＯＨＯシネマズ日劇ほか全国ロードショー。