「美しい海のまちでまた歌いたい」　八神純子が南三陸町長を訪問

　八神純子（左）から震災被災者への支援金を受け取る佐藤仁町長　(c)KYODONEWS

　シンガーソングライターの八神純子が１６日、宮城県南三陸町の佐藤仁町長を訪問し、前日に岩手県奥州市で行ったチャリティーイベントで集まった募金を手渡した。

　迎えた佐藤町長が「ぜひこのベイサイドアリーナでも歌っていただきたい」と言うと、八神は「南三陸町の震災前の写真を見ると、きれいな海がある美しいまちでした。いまも海は美しいままあります。ずっとここで歌いたかったので、私でよければ」と快諾。

　八神はこの日、避難所の一つ「歌津デイサービスセンター」を訪問し、ホールでライブを行った。弾き語りが始まると訪れた人たちは八神の歌唱力と、親しみのある語り掛けに感動した様子だった。

　「皆さんはもう十分がんばっているので、がんばらなくてもいいですよ。これは私たちみんなで支えていこうという応援歌です」とキャンペーンソング「翼」を歌うと、徳島県から来ている介護士たちの先導でウェーブが発生し、会場は一体感に包まれた。八神は「また来ますね」と手を振った。