市川亀治郎と永作博美が、井上ひさし作品で初共演　「とにかくセリフと出番が多くて参ってる」

　舞台「雨」の公開稽古を行った市川亀治郎（左）と永作博美　(c)KYODONEWS

　歌舞伎俳優の市川亀治郎と女優の永作博美が１９日、東京・新国立劇場で舞台「雨」の公開稽古を行った。昨年４月に亡くなった井上ひさし氏の中期の代表作で、生前直々に指名を受けていた栗山民也氏が演出に当たる。

　井上氏の脚本について永作は「ここまでいろんなものがギュッと詰まっているのかと、ビックリした。本番を迎えるのが楽しみ」と笑顔で語るのに対し、亀治郎は「とにかくセリフと出番が多くて参ってる。出ればしゃべってる」と困惑の表情。

　意気込みを聞かれると「何でしょうね～、暗中模索、まだまだこれから！」と、開き直った表情を見せた。これには永作も「頑張ってください！」とエールを送っていた。

　一方、亀治郎は初共演となる永作について、「当たり前のことを当たり前にやる、たいへんすてきな方」と絶賛した。

　舞台は、同劇場で６月９日から２９日まで行われる。