阿部寛、演技者としての使命語る 「若い人に戦争はいけないことと伝えないと」

2015年7月29日 / 15:36

(左から)清水くるみ、黒島結菜、阿部寛

 NHKのドラマ「戦後70年 一番電車が走った」の試写会および会見が29日、東京都内で行われ、黒島結菜、阿部寛、清水くるみほかが出席した。

 このドラマは70年前の実話を元に、原爆投下からわずか3日後、焦土と化した“ヒロシマの希望”となった路面電車が運転再開されるまでを描く。

 少女運転士・雨田豊子を演じる黒島は沖縄出身ということもあり「沖縄だと6月に戦争の講演会や学校行事として資料館に行く機会も多いので、戦争という状況の中で人の気持ちの変化や繊細な部分を演じてみたいと思っていました」といい、「自分の作品を見て初めて涙が出ました。この作品に関われたことを幸せに思います」と瞳を潤ませた。

 さらに、実生活を踏まえて「沖縄の子どもたちは沖縄戦を中心に勉強することが多く、広島の(原爆投下の)事実はあまり知らないと思います」と語り、「他にも知らない子はたくさんいると思うので、それを伝える作品になったと思います」と作品の重要性を語った。

 全線復旧に向けて奔走する電鉄マン・松浦明孝役の阿部は「戦後70年ということでいろいろなドキュメンタリーを見ますが、この年になって見ると本当につらい思いがあり、どんどん胸に刺さってきます。若い人に戦争はいけないことと伝えないと。きっと彼らの心にも届くのではないかと思います」と語った。

 阿部は松浦さんのお墓参りをした後に「息子さんと話させていただき、いい経験ができて幸せでした。自分もこういった作品で演技者として、戦争について何かしていきたいという思いが深まりました」と振り返った。また、「松浦さんのスーツもきっちり残っていて、袖を通そうとしたけど身長150センチくらいの方だったので…」と笑わせた。

 ドラマはNHK総合で8月10日午後7時30分からオンエア。


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