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THE ORAL CIGARETTES 地元関西なんばハッチゃける記念公演ライブレポート「笑顔で俺ら救われました!」

 THE ORAL CIGARETTESが4月25日に大阪・なんばHatchで【THE ORAL CIGARETTES唇ワンマン 2015SPRING 上京1周年記念、地元関西でなんばハッチゃけるぜの巻】を開催。このライブレポートが到着した。

 4月22日にニューシングル「エイミー」をリリースしたTHE ORAL CIGARETTESが、上京1周年記念として地元・関西のみでの公演として、大阪・なんばHatchにて開催したその名も【THE ORAL CIGARETTES唇ワンマン 2015SPRING 上京1周年記念、地元関西でなんばハッチゃけるぜの巻】。成長した姿と彼らの変わらない思いを超満員のオーディエンスに見せつつも、“ありがとう”という感謝の気持ちがところかしこに散りばめられた宴の模様をレポート!

 オープニングの映像が流れ出し“歴史を塗り替えよう”というメッセージとともにシルエットのメンバーが。華々しい幕開けに相応しい『STARGET』でスタートするやいなや、待ってましたとばかりに、初っ端からオーディエンスのテンションはMAXだ。後に山中拓也(vo&g)が「1曲目からすごい盛り上がりで僕らがびっくりしてる(笑)」と語ったほどの勢いといえば分かるだろうか。華のある存在感、グラマラスで躍動感のあるメロディにうねる鈴木重伸(g)のギター、山中の力強くも滑らかで艶のある歌声に胸が躍り、目も耳も釘付けになる。

 「ここにいる2000人、誰一人置いていかへんからな!」合間合間に放たれるメッセージと、メロウな『リメイクセンス』、ライブで一体感が増す『N.I.R.A』、ソリッドなゴリゴリのギターロックナンバー『GETBACK』など緩急の効いた楽曲群とアグレッシブなパフォーマンスの波に、体中で応える大観衆。「ワンマンでしかできないことをちょっとずつやってるんですが」の言葉通り、あきらかにあきら(b)や、鈴木、中西雅哉(ds)のソロプレイも。さらに「今ここに立っていることが信じられへんし、嬉しい。the band apartのライブをなんばHatchで見たことがあって。その時は、この場所がすごく大きく思えたけど、ここ(ステージ上)から見ると、なんかまだまだいけるね(笑)!」(山中)と昔を懐かしみつつも現状をふまえ未来に期待を抱かせる発言も。

 そして「インディーズの頃は3人くらいのお客さんに向かって演奏してた。それが2000人、ここまでこれました。KANA-BOONやキュウソネコカミら同じ世代のバンドでシーンを盛り上げたいと思ってるし、周りのスタッフたちもそれを望んでるけど、それよりも今はみんなを独り占めしたい。今のお客さんも昔のお客さんも繋がってほしいし、みんな仲良くしてほしい。俺は不器用なんだけど、こうやって大阪へ帰ってこれたのはみんなのおかげです。本当にありがとう!」と、何度も何度もお礼を言い頭を下げるシーンからも彼らの純粋な思いと喜びの気持ちがヒシヒシと感じられ、素直にこのバンドのさらなる活躍を願いたくなった。

 後半戦は、山中とあきらかにあきらのハーモニーが熱量を帯びたフロアを優しく包み込んでいった『僕は夢を見る』から。そして最新シングル『エイミー』に収録されている『踊り狂う人形』、『透明な雨宿り』はバンドが持つ類まれな表現力から感情を伝えるスローナンバーで、抑揚のあるメロディが心地よくスッと胸に染み渡ってゆく。あらためて彼らの音楽センス、振り幅の広さとポテンシャルにも驚かされるばかりだ。

 「後4曲! 俺らまだまだキラーチューン残ってる! ついてこいよ!!」の合図で会場全体が両手を挙げてレスポンス! その圧巻の光景はまさに絶景! 「2011年、オーラル結成した時のキラーチューンです」と『mist…』、「2012年とてつもない化け物を産み出しました」と『大魔王参上』、「2013年初めて全国流通をしました」と『Mr.ファントム』、そして「2014年、我々をここまで連れてきてくれた…全員で声出して歌えるアンセム、『起死回生STORY』でお別れです!」とライブでもお馴染みの鉄壁のキラーチューンを全力で披露。

 そのステージング、渾身の煽りにライブ序盤とも思えるほどの熱量で最後まで楽しもうと全身全霊でぶつかるオーディエンスの姿、そのグルーヴ感にただただ圧倒され。アンコールでは「ここにいるあなたたちを、ずっと大事にしていきますから。一人一人に歌います。世界中の人々が笑えばこの歌をこれからも歌い続けます」と最新シングル『エイミー』を。ファンのみんなと大切に紡いできたという同曲を愛おしそうに丁寧に演奏する彼ら。それを笑顔で最後まで聴き入るオーディエンスたち。

 渾身のライブで魅せてくれた彼らだが、22日に立て続いたライブの影響からか声が出なくなるというアクシデントがあったとのこと。今日のワンマンのステージが怖くなり、喋らない日を過ごしていたが「こんだけ人がいて、こんだけ笑顔で俺ら救われました!」と感嘆の思いも吐露。この一年をかけて、大阪で戻れる場所を作りたいと頑張ってきたメンバーの気持ち、そしてそんな彼らを応援し続けてきたファンの思いが実ったかけがえのない夜となり、5月からの対バンツアー、そして6月から全国9箇所で行われる初のワンマンツアーではさらなる成長を見せてくれるであろうことを約束してくれているような今後が楽しみになるライブだった。

 なお、この記念すべきなんばHatchワンマンのアンコールで披露されたニューシングル「エイミー」のライブ音源と写真が4.22 Release「エイミー」に封入されているBKW!!で期間限定でダウンロードができる。

Photo by Viola Kam

◎リリース情報
「エイミー」
2015/04/22 RELEASE
<初回限定盤>AZZS-32 1,600円(tax out.)
<通常盤>AZCS-2040 1,200円(tax out.)

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