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spoon+のaco 驚きの演出力誇るミュージカル――ここまでやる理由語る「無茶ばかりして死ぬまでわがまま言っていたい」

 “驚きで世界を楽しくする!”というテーマのもと、acoを中心にサウンドオペレーターや映像ディレクターたちの協力により結成されたspoon+。作詞、作曲、衣装、ビジュアルプロデュースのすべてを手掛けるacoが、驚きの演出力&実現力を誇るこのユニットについて語った。

 spoon+は、4月8日に下北沢MOSAiCにて【spoon+ one-man show!「今夜の月をお皿にのせて。」】なるワンマンライブ……もとい、ミュージカルと呼んでも過言ではでない一大スペクタルショーを開催。写真をご覧頂ければ一目瞭然なのだが、ライブスペースへ繋がる扉や階段までオブジェや照明でファンシーに飾りつけ、決して広いとは言えないステージの上、設置したベッドの中からパジャマ姿で歌い出したり、天使と悪魔の翼を交互に生やしてみたり、謎のダンサーたちと満面の笑みで踊り出したり、パンティーをみんなで振り回したり、三日月に腰掛けて歌い上げたりと、1曲ごとに映像やセットを目まぐるしく変化させながら、頭の中に浮かぶ世界観を次々と具現化していく。

 全国のスタジアムやホールを廻る規模のメジャーアーティストが、潤沢な予算の中でとんでもないセットを組んだり、感動的な映像で涙を誘ったりすることは少なくないが、インディーズシーンでここまでの演出力&実現力を誇るアーティストやライブにはなかなかお目にかかれない。メジャーとインディーズの垣根を取っ払って見ても、面白いことをやりたい仲間たちと集い、すべての創作物に一切手を抜かず、ここまで情報量も物量も多いライブを楽しませてくれる存在は稀有と言える。

 何故にspoon+はここまでやるのか。やれるのか。acoにいくつか質問を投げかける中で、その理由を垣間見ることができた。

◎aco(spoon+)インタビュー

--曲ごとに演出や映像が目まぐるしく変わっていくミュージカルのような今回のワンマンショー。自身ではどのように評価されていますか?
aco:今回のライブは70点くらいでした。いろいろな方面から見て。自分のライブに50点以上をあげるなんてかなり稀なので、その夜は少しだけ自分を褒めてあげました。あこは毎回99点のライブが出来ればなと思っています。

--インディーズであそこまで情報量も物量も多いライブを創る人は稀有だと思います。労力も凄まじいと思うのですが、ここまでやる理由は?
aco:理由はないです。ただそうしたくってたまらないからそうしてるような感じです。

--ちなみに今回のワンマンライブで苦労した点はどこですか?
aco:今回は大阪から上京してきてはじめての東京でのライブだったので、スタッフやメンバーとライブまでの時間をどれだけ共有できるか、みたいなところに力を入れました。たくさん練習したり、メールをしたりして、スタッフやダンサーの本番のステージに対する疑問や不安をできるだけつぶしていきたいなと言うのが自分の課題でもありました。あとは自分のチーム外のスタッフさんである、下北沢モザイクのPAさんなどとどれだけ気持ちの共有ができるかというところは毎回ドキドキしてますね……

--あの大所帯のメンバーはどういった経緯で集まってくれたのでしょう?
aco:おもしろいことやりたいよね!
一緒にやろう! この指とーーまれ! みたいな。。

--アコさんがspoon+で今後表現していきたいことは?
aco:自分の身の丈にあってないことばっかりをしていきたいですね。無茶ばかりして死ぬまでわがまま言っていたいですね。

--その他、夢や野望があれば聞かせて下さい。
aco:spoon+というかたまりが、なにか誰かのきっかけになると嬉しいなと思います。spoon+をしって、vjをはじめたの! とか、歌をうたってみたの。とか。友達とspoon+の話をしたの! とか。そういうのすごくうれしいです。そして関わってくれてる人達の何かのきっかけにもなってほしいなと願っています。そのためにももっと多くの人にspoon+を知ってもらう必要があるし、あこ自信ももっと研ぎ澄まされていきたいなとおもいます。

取材&テキスト:平賀哲雄

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