ベースメント・ジャックス、チームしゃちほこも登場した来日公演レポート、思い知らされた“踊る”楽しさ

　ベースメント・ジャックスが3月13日に東京・豊洲PITで来日公演を開催。新作から往年の名チューンでフロアを沸かせる中、名古屋発スターダスト芸能3部所属の高校生アイドル6人組、チームしゃちほことコラボレーションステージを披露した。

　これまでも【BIG BEACH FESTIVAL】への出演もあったし、昨年の【FUJI ROCK FESTIVAL ‘14】のライヴセットで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた彼ら。久しぶりとは言うのは難しいが、待望の公演になったことは間違いない。昨年夏にリリースした最新作『フント』では結成20周年を迎えた今も現在進行形であることを証明してくれた。

　開演予定を15分ほど過ぎた頃に場内が暗転。スカイブルーのポンチョを近未来風にデザインしたステージ衣装を纏ったメンバーがステージに登場すると、待ってましたの大歓声が贈られる中、ショーは3rd『キッシュ・キャッシュ』からのヒット曲「Good Luck」で幕開け。会場はあっという間にダンスフロアへと変貌し、オーディエンスが飛び跳ねて、踊る。次々とド派手なボーカルやダンサーが登場し、フロアを煽る。「Unicorn」や「Never Say Never」など最新作『フント』の楽曲陣を中心に据えながら、徹底的に“踊らせる”ことを追及したパフォーマンスが展開される。

　どんだけキラーチューンお持ちなんですか？と言いたくなるほど、鳴らされる楽曲たちは確実にフロアを揺らす。そんな中、つい先日に発表されたコラボ相手のチームしゃちほこが登場。三つ指を突いて丁寧にお辞儀をしたところで「Back 2 The Wild」に突入。日本語の歌詞は「ラーメンラーメンラーメーメメメーメメメーン」「超おいしいっしょー！」「一郎、三郎、あなたも好き」と、まさかの“あのラーメン屋”リスペクトな内容。フロアにはこのコラボを見逃すまいと駆け付けたしゃちほこファンたちも、カラフルなサイリウムを手にベースメント・ジャックスファンと一緒に飛び跳ね踊っていた。

　本編ラストは「Where’s Your Head At」で締めくくられ、おなじみのゴリラダンサーも登場。一匹だけ頭の上に青い髪飾りを付けていたが、実はチームしゃちほこの“マリッジブルー”こと咲良菜緒が入っていた模様。出演直前の決定で、お客さんだけでなく、ショーをみていた他のメンバーにも知らされていなかったようだ。

　アンコールにはサイモン・ラトクリフのギターで、フィリックス・バクストンが美声を披露。「Mermaid of Salinas」から「Bingo Bango」でこの日出演したメンバー全員がステージに登場し、バンドもチームしゃちほこのメンバーも笑顔でハッピーな雰囲気でフィナーレとなった。

　昨年のフジロックに近いセットとなったが、それを更に拡張したロングセットは、ド派手なダンサーからバレリーナ、日本のアイドル、チームしゃちほこをミックスしても違和はなく、ひたすらに“踊る”ことがどれだけ楽しいかを思い知らせてくれた。

　今回のコラボライブと、当日のチームしゃちほこに密着した模様は5月にMTV JAPANにて放送されるとのこと。

Photo：masanori naruse

◎【BASEMENT JAXX JAPAN TOUR 2015】
2015年3月13日（金）東京・豊洲PIT setlist
01.Intro>Good Luck
02.Unicorn
03.Power to the People
04.Red Alert
05.New Link Taiko
06.Never Say Never
07.What’s the News
08.Friendly Garage
09.Oh My Gosh
10.Everybody
11.Rhonda Bass Dance
12.Back 2 The Wild（Japanese ver.）
13.Romeo
14.Jump n Shout
15.Buffalo
16.Raindrops Orchestral(long)
17.Do Your Thing
18.Rock This Road
19.What a Difference
20.House Scene
21.Fly Life
22.Techno Pumper
23.Zadok
24.Where’s Your Head At　　
En-1.Mermaid of Salinas
Em-2.Bingo Bango