スペースシャワーTVのライブイベント【スペースシャワー列伝100巻記念公演 ～第111巻 音質明媚の宴～】が10月29日（水）に東京・新宿LOFTで開催。NICO Touches the Walls、ゲスの極み乙女。、GLIM SPANKY、ら3組が熱演を繰り広げた。
最初に登場するのは、今年メジャーデビューを果たした、男女2人組の新世代ロックユニットGLIM SPANKYだ。サポート・メンバーを引き連れて姿を現した彼女らは、真骨頂のロック＆ブルースが溢れだす「ダミーロックとブルース」、「焦燥」と続けていく。若干22歳とは思えぬ松尾レミ（Vo/Gt）のハスキーを超越した凄味のあるボーカルと、亀本寛貴（Gt）のさめざめと鳴り響くノイジーなギター、それにどっぷりとしたヘビーなボトムが重なり、ダーティーな空気感を漂わすグルーヴがゆっくりとフロアに充満していく。アメリカの偉大なるロック・シンガー“ジャニス・ジョプリンの再来”とも言わしめる松尾が、CMでも歌唱し話題となった「MOVE OVER」（ジャニス・ジョプリン）を、グリム流の洗練されたアレンジでカヴァーしたり、思う存分独自の世界観を炸裂させたアクトは、全オーディエンスの心の中に深く残ることになるであろう。
続いて登場するのは、本イベント日にキャリア初のフルアルバム『魅力がすごいよ』をリリースしたゲスの極み乙女。だ。ブレトンの「エンヴィー」をSEにお洒落に登場し、今の人気を象徴するかのような大歓声が湧きあがった。川谷絵音（Vo/Gt）の強烈なギター音がSEを鳴り止ませ、スタートの口火を切った「キラーボール」が鳴り出せば、フロアはダンスホールと化し、サビになればミラーボールが回り出す。勢いそのままに、休日課長（Ba）とのお馴染みの「ドレスを？」「脱げ！」のコール＆レスポンスが響き渡り「ドレスを脱げ」を、続く「餅ガール」の曲終わりには、おひねり的な餅をフロアにばら撒いたり、オーディエンスと一体になって至高のパーティー空間を演出していく。「列車クラシックさん」で一旦ブレイクし、アクトが後半戦に突入すれば「猟奇的な私にキスをして」、「アソビ」を経て、川谷は「今日はアルバム発売日でーす！！」と、オーディエンスからも待っていたと言わんばかりの歓声があがり、新曲「ラスカ」、「デジタルモグラ」を投下してくれた。そして、ショート・バージョンで披露することとなった「ノーマルアタマ」では、川谷は「尺間違えたよね。」と漏らし、トラブルが発覚。メンバーも「こんなの初めて。」というほどのレアの状況にも、「お詫びにもう1曲やります！何がいいかな？」と、川谷からの嬉しい問いかけに、フロアにはリクエストが飛び交い熟考する彼らであったが、最終的にステージ上でこそっと打ち合わせし披露した「市民野郎」でアクトを締めくくってくれた。
最後に登場するのは、“音質明媚”のラストを飾るに相応しいNICO Touches the Wallsだ。ゆっくりとあがる幕に我慢できずにひょっこりと顔を出した光村龍哉（Vo/Gt）のお茶目な行動にフロアは沸き、「準備出来てますかー！」と、オーディエンスに問いかけ、いよいよスタート。かと思いきや、音が出ない。「うちもトラブルか？（笑）」と、光村は笑い飛ばしながら間を繋ぎ、ステージ上も準備が整い再スタートを告げたのは「天地ガエシ」だ。続く「ニワカ雨ニモ負ケズ」など、美しいメロディーラインが響くアッパー・チューンでフロアをヒートアップさせていけば、光村は「ラッキーナンバーが“11”だから、運命を感じてます。」と、途中に「プレイヤ」など、じっくり聴かせるナンバーも挟み、盛り上げたり、じっくり聴かせたり、バランスの良いセットリストでアクトを展開させていった。本編ラストには「雨のブルース」、アンコールでは「アボガド」など、彼らが思い出深そうに語った、スペースシャワー列伝に所縁の深いナンバーで本イベントを大団円へと導いてくれた。
【スペースシャワー列伝】各公演の模様は全3回に分け放送。第2回目は11月27日（木）にスペースシャワーTVにて特別番組としてオンエア予定。なお、第100巻、第101巻、第102巻の模様は『スペースシャワー列伝100 Vol.1』として11月にリピート放送も実施される。
Photo by Kazumichi Kokei
◎番組放送情報
スペースシャワーTV『スペースシャワー列伝100 Vol.2』
＜初回放送＞
2014年11月27日（木）24：00～25：30
＜リピート放送＞
12月予定
スペースシャワーTV『スペースシャワー列伝100 Vol.1』
＜リピート放送＞
2014年11月2日（日）24：00～25：30
2014年11月6日（木）22：30～24：00
2014年11月22日（土）25：00～26：30