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新生活のスタートダッシュに景気を付ける、カラオケで歌いたい5曲

進学進級、就職転職など、たくさんの人が新しい環境で新生活を迎えたであろう4月。特に仕事が変わることもなく、進学という年でもない僕は、4月になっても代わり映えのない生活だけど。ちょうど20年前の1994年4月、僕なりに夢と希望、ちょっぴりの寂しさや不安を抱えて上京した時のことは今もよ~く覚えてる。初めて一人暮らしをしたのは当時、“サブカルのるつぼ”みたいな街だった下北沢。劇場やライブハウスが乱立する下北の街には、鋲ジャンに真っ赤なモヒカン頭のパンクスや異様な個性を放つ劇団員らしき集団、古着をオシャレに着こなすファッション系の専門学生らしき女の子など、見たこともない人種が闊歩してて。田舎もんの僕は黒地に赤文字のディスクユニオンの袋と王将で買った餃子弁当をぶら下げながら、“東京ってすげぇ街だなぁ!”と肩をすぼめて歩いてたもんでした(笑)。ということで、今回は「新生活のスタートダッシュに景気を付ける、カラオケで歌いたい5曲」をセレクト。カラオケで歌ってて気持ち良い曲(俺が)や、みんなで盛り上がれる曲つうことで、あんまりマニアックにならないように5曲選んでみました。選曲が若干古いのは、“オッサンだから”ということでご勘弁を!

1.「希望の轍」/サザンオールスターズ(1990年)
桑田佳祐監督による、映画『稲村ジェーン』のサントラ盤に収録。サザンオールスターズの代表曲のように捉えられているが、実は原曲にはサザンのメンバーが桑田佳祐しか参加しておらず、アーティスト名も“稲村オーケストラ”と表記されていた、なんて豆知識も入れてみつつ。この曲が発表された頃、まだ中学生だった僕にはサザンや桑田楽曲の良さがあんま分かってなくて。サザン楽曲が本当に好きになったのは二十歳を過ぎてから。さらに言うと、もっと好きになったのはサザンの曲がどれもカラオケで歌った時、超気持ちいいということを知った時だった。サザン楽曲の独特なメロディーと日本語詞はどれも完璧に合致していて、本意気で歌った時に超気持ちいい! この事実を知った時はすごい感動したし、サザン楽曲のすごさに震えた。ちなみにこの曲は2001年リリース、サザンのベースである関口和之の“関口和之&砂山オールスターズ”によるカバーアルバム『World Hits!? of Southern All Stars』や、2005年リリース、BEAT CRUSADERSのカバーアルバム『MUSICRUSADERS』。2009年リリース、中村あゆみのアルバム『VOICE II』などでカバーされている。きっとみんな実際に歌ってみて、超気持ちいいことに気付いたのだろう(笑)。

2.「ガッツだぜ!!」/ウルフルズ(1995年)
2月に“4年半振りの活動再開”を発表。最新シングル「どうでもよすぎ」を配信し、3月には両国国技館で活動再開後初のライヴを行なったウルフルズ。両国でのライヴを観させてもらったのだが、4年半のブランクを感じさせない、パワフルでソウルフルな歌声と息の合った演奏、キレの良いパフォーマンスで、過去の名曲たちを惜しげなく披露するステージは本当に素晴らしかった! そんな中、会場中のお客さんが拳を上げて一緒に歌ったのが、「ガッツだぜ!!」。この日はTHE BAWDIES、サンボマスターとの対バンで、ウルフルズをあまり体感していないであろう十代らしきお客さんも多数いたが、誰のファンとか世代を問わず、「♪ガッツだぜ!」のフレーズで会場を一体にする様子を見て、“もはや、この曲は国民的ソングとなっているんだな”と感心した。ちなみにこの曲には、“もっとディスコっぽい曲をやれば?”と小室哲哉にアドバイスされたトータス松本が、KC&ザ・サンシャイン・バンドを聴いてる時に「ガッツだぜ!!」のサビを思いついたという逸話もある。また余談だが、“ガッツポーズ”を発明したのは、ボクサー時代のガッツ石松だったという有名な逸話もある。ウルフルズには関係ないけど。

3.「どか~ん」/真心ブラザーズ(1990年)
景気付けにはこの上ない、真心ブラザーズの名曲。1分半にポジティブな気持ちをギュッと凝縮したこの曲。“♪どか~んと一発やってみようよ!”と元気よく歌えば、小さいことやツマんないことで悩んでいたのがバカバカしくなること間違いナシ。個人的には“真心ブラザーズが好き”というと、“あ、「どか~ん」の人たちでしょ?”とか言われて、“もっと良い曲たくさんあるのに!”とムカッ腹を立てることも多かったので、大好きな真心ブラザーズの曲の中ではそんなに好きな曲ではなかったのだが。最近、深夜の『魁!音楽番付』の特番を見てて、エンディングで出演者が真心ブラザーズを囲んで「どか~ん」をセッションしてたのがすごく良くて。とにかく、底抜けに明るく楽しい気分になるこの曲の力を改めて思い知らされた。元気のない友だちを励ましたい時とか、カラオケに行って誰が一番最初に歌うかモジモジしてる時とか、もう帰らなきゃいけない時の締めの一曲にピッタリなんじゃないでしょうか?

4.「START」/JUN SKY WALKER(S)(1991年)
“スタート”と聞いて、真っ先に思い付いたのがこの曲。昔はカラオケに行った時、定番としてよく歌ってたし(あと、定番として歌ってたのが「デビルマンのうた」)、ジュンスカのイベントに“フジジュン・スカイ・ウォーカーズ”として出演した時にも気持ち良く歌わせてもらった「START」(笑)。ジュンスカの名を世に知らしめた代表曲「歩いていこう」も大好きだけど、どちらかと言うと前向きさの中に切なさや悲しみも秘めてる印象のある「START」の方が好きで、2番のBメロ《いつまでも君を 見つめていたい》のあたりを歌ってると、自分で歌ってるのにグッときてしまう(笑)。当時は明るく元気なイメージのバンドだったけど、この明るさやポジティブな中にある感傷的な部分こそがジュンスカ楽曲の魅力だったのかなぁ? と思ったりもする。ちなみにこの曲から始まるアルバム『START』は、意外にもジュンスカ唯一のオリコンチャート1位を獲得したアルバムであり、バンド史上最大のヒットを記録した。

5.「銀河鉄道999」/EXILE feat. VERBAL (m-flo)(2010年)
…と、“カラオケで歌いたい曲”などと何曲か紹介してきたが、実は最近カラオケに行かないどころか、避けてきていた僕。もともとカラオケは嫌いじゃないし、人前で歌うのも恥ずかしくないのだが、カラオケに行かない理由は“新しい歌が歌えないから”。同世代の気が知れた仲間ならいいけど、若い子、特に女の子がいる場所なんかだと何を歌ったら良いか分からなくて、怖くなってしまうのだ(笑)。で、以前、そんな悩みをガールズバーの女の子に相談したところ、“最近、EXILEやATSUSHIが昔の良い曲をカバーしてるから、そういう曲をEXILEバージョンで歌えばいいじゃん”と素晴らしすぎるアドバイスをいただいた。“そうか! 俺、「WON’T BE LONG」だったら歌えるよ!!”ということで、そんな中でもアラフォー世代にオススメなのが、この曲。ちょっとフェイクを入れてみたり、“Jump! Jump!”なんて煽りを入れてみたら盛り上がるんじゃない? やったことないけど(笑)。説明するまでもないが、原曲は1979年、ゴダイゴがリリースした名曲。EXILE以外にもたくさんの人がカバーしてて、「消臭力のうた」でお馴染み、ミゲルくんver.なんてのもある。

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