ケイティ・ペリー「ロアー」が2週連続全米No.1獲得

　先週、ロビン・シックの「ブラード・ラインズ」今週（2位）に変わり、自身8曲目のNo.1に輝いた「ロアー」は、アワードでのライブパフォーマンス、そしてプロモーションビデオの公開を受けて、更にポイントを上昇させている。曲のイメージに合わせて、自身がジャングルの女王（チャンピオン）に変身する演出がキュートで、そのプロモーションビデオの再生回数は、1週目にして公式だけで5000万回を記録した。ケイティ・ペリーは、2008年に初めて首位を獲得した「キス・ア・ガール」から換算して、今週で通算29週目のNo.1獲得となる。また、この曲が収録されるアルバム『プリズム』（10月23日リリース予定）のアートワーク、トラックリストも公開され、アルバムリリースに向けて「ロアー」はまだまだヒットを受けそうだ。

　その首位略奪にむけて、ライバルが続々とTOP10内に登場しているが、レディー・ガガの「アプローズ」は7位に、先週3位に初登場したエミネムの「バーサク」は10位に、それぞれ後退した。その中、想定外でありケイティにとって最も強豪な相手となりそうなのが、先週8位にTOP10入りを果たした、ロードの「ロイヤルズ」。今週TOP10内では最もポイントを伸ばした楽曲で、一気に3位まで上昇、自身初のTOP3入りを果たしている。先週の累計500万回のストリーミング数から、今週は既に900万回を突破していて、ニュージーランドのNo.1に続き、オーストラリアでは2位、カナダでは9位にそれぞれTOP10入りを果たした。この曲が収録されるデビューアルバム『ピュア・ヒロイン』は、母国ニュージーランドで9月27日、アメリカでは同月30日にリリースされることから、次週以降アルバムリリースに向けてエアプレイも上昇し、「ロアー」を破ってNo.1に到達する可能性も有り得る。

　2週前、同時にTOP10入りを果たした、アヴィーチーの「ウェイク・ミー・アップ！」は5位に、ラナ・デル・レイの「サマータイム・サッドネス」は6位に、それぞれ上昇し、安定したセールスを記録している。また、8月17日付で初のTOP10入りを果たした、キャピタル・シティーズのデビューシングル、「セーフ＆サウンド」は、一旦圏外に後退したものの、今週9位に再浮上し、2回目のTOP10入りを果たした。

　今週、圏外からTOP10入りを果たしたのはドレイクの「ホールド・オン・ウィアー・ゴーイング・ホーム」。いよいよ今週、9月17日にリリースされる3rdアルバム『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』からの先行シングルで、リリースに向けてのプロモーション効果を受けてポイントを伸ばし、上昇した。ドレイクは2009年のデビュー曲「ベスト・アイ・エヴァー・ハッド」で2位を記録してから、この曲で13曲目のTOP10ヒットとなる。

　初登場一番人気は、29位のイルヴィス。ノルウェーの兄弟コメディアン2人組で、ユニークな歌詞とビデオが話題を呼び、ストリーミングは2000万回近くを記録している。75位には、12月に日本でも公開される映画『ハンガー・ゲーム2』のサウンドトラックに収録される、コールドプレイの新曲「アトラス」が初登場。セールスが好調で、iTunes等で配信がスタートし、10ヵ国で1位を獲得している。