6月30日に開催された【BETアワード】にて、チャーリー・ウィルソンのバックグラウンド・シンガー兼ダンサーをジャスティン・ティンバーレイクが務め、ヒット曲の数々からなるエネルギッシュなメドレーを盛り上げた。
特別功労賞を受賞したウィルソン（60）のトリビュートには、スティーヴィー・ワンダーをはじめ、ジェイミー・フォックス、ファレル、スヌープ・ドッグ、インディア・アリーらも参加。ティンバーレイクはウィルソンに同賞を贈る際、「チャーリー・ウィルソンはソウル・ミュージックそのものだ。彼は多くのアーティストに影響を与えており、僕なりの言い方をすれば、僕も他の沢山のアーティスト達も彼から盗んでいるってことさ」と話した。
ウィルソンの精力的なパフォーマンスは、間違いなく同夜一番のハイライトであり、会場は興奮の渦に包まれた。
ニッキー・ミナージュは最優秀女性ヒップ・ホップ・アーティスト賞を4年連続で受賞。「受賞する時はいつもかしこまってしまうの。私のファンは本当に素晴らしいわよ」と話すと、新曲のメドレーで授賞式の幕開けを飾ったクリス・ブラウンとともにパフォーマンスを披露した。
BETは昨年のアワード同様、彼女の卑わいな言葉を“ピー”音で消し切れておらず、他にもウェイン・ブラディ、エリカ・バドゥなどをはじめ、R.ケリーとパフォーマンスしたシンガー達の卑わいな用語もダダ漏れだった。
ショーではさらに、マライア・キャリーがミゲルとヤング・ジージーのサポートで最新ヒット「ビューティフル」を天使のように披露し、R.ケリーがエキサイティングにヒット曲12曲を少しずつ歌ったり、ロビン・シックはファレル＆T.I.参加による世界的No.1ヒット「ブラード・ラインズ」を熱唱。司会を務めたクリス・タッカーも、マイケル・ジャクソンのトリビュートで歌と踊りを披露した。
この夜、最優秀男性R＆Bポップ・アーティスト賞で最初に表彰されたミゲルは、ブラウン、アッシャー、ジャスティン・ティンバーレイク、ブルーノ・マーズを抑えての受賞に、「同じ部門の面々をみて本当にあきらめていたよ」と話した。
トレイヴォン・マーティンの写真のシャツを着たジェイミー・フォックスは、主演男優賞を受賞。オリンピック金メダリストのガブリエル・ダグラスは、最優秀スポーツウーマン賞およびヤングスター賞を受賞した。
なお、バドゥとパフォーマンスを行なったケンドリック・ラマーは、最優秀新人賞および最優秀男性ヒップ・ホップ・アーティスト賞を受賞。貧困が激しいコンプトン出身の彼は、「今テレビで俺を見ている地元の若い男の子や女の子達にとって最も重要なことだが、俺は君達と同じ郡の建物に住み、食糧配給券をもらい、生活保護区であるセクション8から来たんだ……これが、一生懸命やれば出来ないことはないという生きた証拠だ」と印象的なメッセージを送った。