9.11米同時多発テロ報復行為から9年 世界中へ希望の歌を

山中さわお（the pillows）に「自分より不器用で、自分より天才に久しぶりに遭遇。良い音楽しか作らない」と言わしめたカミナリグモ。新曲PVを世界140以上の国と地域に向けて公開した。

　彼らは8月8日にニューシングル『王様のミサイル』をリリースするのだが、それに先駆け、全5か国語（日本語/英語/フランス語/アラビア語/朝鮮語）の字幕入りミュージックビデオをそれぞれ制作。世界140以上の国と地域に住む人々へ届ける運びとなった。なお、同曲は今から9年前、まだ学生だった上野啓示（g,vo）が9.11アメリカ同時多発テロ事件に対する報復行為を目の当たりにして綴った、深いメッセージを持つ楽曲である。

　2008年にインディーズレーベルからリリースしたのだが、廃盤に。その後、英語の歌詞テロップを入れた動画や、楽曲に合わせてイメージ映像で作った動画などが非公式で動画サイトにアップロードされたりと、その楽曲とメッセージを広めようという動きがファンの間で自然発生的に広がっていたことから、この楽曲の持つ不思議な力をメンバーとスタッフが再認識。現在のバンドメンバーでの新録音、そしてシングルリリースの実現に至った。

　そして「争いがなくならないこの世界に、僕らは僅かでも希望を持って生きている」という普遍的なテーマを持つ曲だからこそ“世界中の人に聴いてもらいたい”という想いから、5か国語の字幕入りミュージックビデオを制作することに。同MVはYouTubeにて公開中だ。