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木曜の夜もパラダイス♪EPO&センチメンタル・シティ・ロマンス with 伊藤銀次

 「Facebookで’友達’になった銀次さんに’もし良かったらライヴに遊びに来ていただけませんか’とお願いしたんです」

 今や定番となったEPO&センチのステージの中盤に伊藤銀次(地元・大阪出身)がギターを抱えて登場。山下達郎やシュガーベイブのファンだったEPOにとってはこの上ないゲストだ。シュガーベイブ時代の「こぬか雨」(EPO自身も大好きでステージで歌っていた)、例の’いいとも’曲「ウキウキWATCHING」、そしてナイアガラ・トライアングルVol.1に収録の「幸せにさよなら」の3曲を披露した’憧れの人’とステージに立つことが出来たEPOの思いを共に分かち合った客席には温かな’音楽の風’が舞ったように思う。

 それに加えてこの夜はサプライズ?の連続。’宝箱’を整理していたら昔聴いたカセットやデモ・テープが出て来たとのことで「その中に16歳の時に書いた曲があったんです」。ギターを手に歌い出したその曲は「風鈴」。EPOには珍しくマイナー・メロで♪今日も軒先で風鈴が鳴っています。季節はずれの音が妙に寂しくて心に沁みるものです~♪と歌うデスマス調の四畳半フォークみたいな作風には本人もちょっと照れを見せたが、何とこれも彼女のルーツで「実はさだまさしさんも好きだったんです♪」と思わぬ’カミング・アウト’も。

 同じく宝箱から見つけたというBUZZの「ケンとメリー~愛と風のように~」もカヴァーして聴かせたが告井延隆のスティール・ギターをフィーチャーしたセンチの演奏がハマる。EPO&センチは2年前の10月にも同じ場で経験しているが自然体で相性もいい。

 アンコール・ラストは1980年のデビュー曲「DOWN TOWN」。言うまでもなくシュガーベイブの楽曲で作詞をした当事者の伊藤銀次が再登場。EPOのさまざまなルーツも垣間見ることが出来た、今回の特別な夜を締め括るにふさわしいフィナーレだった。

Text:上柴とおる

◎ライブ情報
EPO&センチメンタル・シティ・ロマンス with 伊藤銀次
「EPOヒットパレードパラダイスin OSAKA」
日時:2013年6月13日(木)
会場:ビルボードライブ大阪
http://billboard-live.com

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