世界で各賞獲得 Sony Walkmanの声“Mayu Wakisaka”とは?

2013年6月7日 / 15:10

 Sony“Walkman”プレロードソング(デフォルト曲)に起用され、世界中でファンを獲得。いわゆる人気商売的なアーティスト活動に拘らず、楽曲重視で活躍してきた本物“Mayu Wakisaka”が、自身について語ってくれた。

<日本で活躍する女性シンガーたちが嫉妬するであろう美声>

 5月末 彼女は親交あるアーティストに誘われる形で、都内のライブスペースでアコースティックアクトを敢行。そこに響き渡る歌声は、おそらく日本で活躍する女性シンガーの誰もが嫉妬するであろう、世界中のリスナーに愛されるだけの美しさを誇っていた。実際、その声と音楽は海外で高く評価され、前述のSony“Walkman”起用だけでなく、UK Songwriting Contest Finalist、Great American Song Contest Finalist、International Acoustic Music Award Winner等、世界で各賞獲得。これだけの実力と実績を持ってすれば、ここ日本で誰もが知るメジャーアーティストになるのも難しくないはずだが、彼女の夢はそこにないようだ。

◎Mayu Wakisakaインタビュー“サントラを作れるSSW”

--海外で活動し、評価されるに至った経緯を教えてください。
Wakisaka:大学のときにバンドやってて、テレビのオーディション番組に引っ掛かって出たりしてたんですけど、解散しちゃって。それで私はロースクールに行くんですけど、中途半端に弁護士の勉強を頑張り続けるより、その分だけ自分のやりたいことやったら、それが仕事になるかもしれないと思い、アメリカのLA Music Academyへ。Grammy賞ノミネートシンガーTiereny Suttonや、いろんな先生にプロミュージシャンとして必要なことを一通り教えてもらいました。

--本格的に基礎を学んだと。
Wakisaka:はい。楽譜も読めないところから(笑)。そこに入って3か月ぐらい経ったとき、学校にドラマ『ER』のミュージックディレクターが来てたんです。唯一手元にあった、アレンジの授業で一発録音した音源を「聴いて下さい」って渡したら、3週間後ぐらいに「これ、試しに『ER』で使うかもしれない」って連絡があったんです。そこから映画、アメドラ好きと曲作りがリンクして、「断然この方向で書きたい!」と本格的に曲を書き始めるようになりました。

--Sony“Walkman”に起用されたのは?
Wakisaka:Music Businessの授業で教わったサイトで募集してたんです。とあるMP3プレーヤーのボーナスになる楽曲を募集していますと。それで「24 hours」という曲を応募したら、San DiegoのSony本社から連絡が来たのがきっかけですね。Sony“Walkman”は世界で売られているので、アメリカとかヨーロッパとか、意外と中東や東南アジアも多かったりするんですけど、「24 hours、凄く良いよ」とかメッセージをもらえるようになって。初めて「あ、このスタイルで作ってていいんだ」と思えた。渡米前の日本では「歌詞を日本語に直さないとダメだ」みたいなことがよくあって。でも直したら響きが全然変わる。じゃあ、もう「直せ」って言われないぐらいのものを作るしかないから、アメリカに行ったところもあったので、リスナーから反響をもらえたことは「これでちゃんと成立してるんだ」って凄い肯定感があった。

--Wakisakaさんが今目指してるものは?
Wakisaka:ひとつ夢があります。映画とかドラマの超感動的なシーンで使われる曲を書きたい。それに向けての活動をしつつ、他のアーティストとのコラボもしたいなと思ってますね。シーア・ファーラーが良い例で、サントラ系の曲も書くシンガーソングライターでありつつも、デヴィッド・ゲッタと組んだらクラブヒットしてみたいな。ああいうのもアリだなとは思ったりするし。クラブミュージックの世界にもシンガーソングライターとしてキャッチーなメロディーを乗せたりって需要はあると思うんですね。

--メジャーデビューしました、武道館目指して頑張ります。みたいな流れを汲もうとはしてないんですね。
Wakisaka:そういうのもあればいいけど、でもそこはメインのゴールじゃないかな。自分が売れることより、作品が愛されていれば一番良いと思うから。メジャーとか武道館とかは結果やツールとしてあればラッキー(笑)。このドラマのこのシーンの曲好きだった、ダウンロードしてみた、Mayu Wakisakaって人の曲だった……っていう曲の一人歩きが理想。毛色は違いますけど、日本だと梶浦由記さんとか、スタイルは近いかもしれない。それを私はアメリカのドラマでやりたい。何故なら世界中の人に聴いてもらえるから。その為の準備はもう出来てるんで、あとは実現してくれるクルーをどんどん増やすことかな(笑)。

取材&テキスト:平賀哲雄


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