河合奈保子 自身で全作曲手掛けたアイドルの映像復刻

　1980年『第1回秀樹（西城秀樹）の弟・妹コンテスト』のグランプリに輝きデビューし、80年代のトップアイドルとして活躍した河合奈保子。11月21日にライブDVD6タイトルが一挙リリースされる。

＜アルバム全作曲を手掛けたアイドルの復刻盤＞

　その爽やかな笑顔と抜群の歌唱力によって、レコードだけでなく映像作品でも非常に人気が高く、80年代になんと15本もの映像ソフトを発表。これは当時のアイドルの中でも群を抜いていたが、そんな彼女のライブビデオ作品6タイトルをDVDとして完全復刻させることになった。

　竹内まりや提供のシングル『けんかをやめて』がヒットしていた1982年11月発売の『BRILLIANT～Lady Naoko in Concert』から、自身で全作曲を手掛けたアルバム『JAPAN as waterscapes』がヒットしていた1987年9月発売の『月夜宮殿～ムーンライト・パレス』まで、すべてフルサイズで復刻。可能な限り当時のデザインを反映する為、トールケースで発売される。

＜山口百恵からカーペンターズまでカバー＞

　筒美京平や馬飼野康二など大御所の歌謡ポップスから、来生たかお、八神純子、尾崎亜美などのシンガーソングライターからの提供作、さらにはデイヴィッド・フォスターやスティーヴ・ルカサーら海外ミュージシャンとのコラボ曲まで縦横無尽に歌いこなす河合奈保子だが、映像ソフトではその才能を活かしたカバー曲も大きな見どころ。

　山口百恵「秋桜」や石川セリ「ダンスはうまく踊れない」など先輩シンガーのヒット曲、松山千春「空－翼を広げて」やイルカ「君は悲しみの」などのシンガーソングライター系、ダイアナ・ロス「AIN’T NO MOUTAIN HIGH ENOUGH」やカーペンターズ「YESTERDAY ONCE MORE」といった海外の名曲と、多くのカバーを感情豊かに歌っている。

　近年、松田聖子や中森明菜、小泉今日子などの集大成的な作品が次々とヒットしているが、河合奈保子の復刻映像作品も要注目だ。