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ONE OK ROCKが2026年9月5日、6日に千葉・ZOZOマリンスタジアムにて【ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR FINAL 2026】を開催。その最終日となる6日、悪天候をものともせず、激熱なライブで大観衆と一体となる大盛り上がりで、ツアーを完遂した。
2025年に発表したアルバム『DETOX』を引っ提げてワールドツアーを行ってきたONE OK ROCK。そのファイナルとなる日本ツアーは8月11、12日の愛知・IGアリーナにはじまり、福岡、宮城を経てついにファイナルとなる2日間、千葉・ZOZOマリンスタジアムにやってきた。アリーナはオールスタンディングとなっており、ステージ前からA1~A3の3ブロック、その後ろにB1~B3の3ブロック、一番後方がC1、C2の2ブロックという、8つのブロックに分けられていた。16時に開場すると、雨の中でアリーナにどんどんOORer(ONE OK ROCKファンの呼称)が集まり始め、アリーナをギッシリと埋め尽くしていた。時間が進むにつれあちこちから気勢を上がり、ウェーブも発生。会場のテンションが上がりきった18時過ぎにスタジアムが暗転、いよいよ開演を迎えた。
深遠なSEが流れる中、ステージから青い光が放たれる。暗がりのステージから聴こえてきた歌は「Fight the night」。大歓声と共にステージ上にTaka(Vo.)、Toru(Gt.)、Ryota(Ba.)、Tomoya(Dr.)のシルエットが浮かび上がった。激しく雷鳴のように爆発しては静けさを取り戻し、真摯な歌声とタイトな演奏が会場中に広がった。その余韻から「ZOZOマリンスタジアム、本日が最終公演となります。準備はできてるのか!?」と叫んだTakaの声に合わせてステージが真っ赤に染まりスモークが噴出。「ウォ~!」と怒涛の歓声を受けて始まった「Taking Off」で会場中が腕を振り上げて飛び跳ねる。お立ち台に足を掛け、身振り手振りを交えて歌うTaka。Ryotaのベースが地を這うように主張して、シングアロングを求めるTakaのアクションに会場中が大声で応える。「Prove」では〈答えはない時代に 君は何を思う?〉と問いかける歌詞がビジョンに映し出され胸に迫る。「改めましてこんばんは! ONE OK ROCKです。あいにくの天気ですが、僕たちは今日、この天気さえも味方につけて、みなさんたちと素晴らしい時間を共有したいと思っています。準備はいいですか?」と呼びかけたTaka。
続く「The Beginning」では、Tomoyaのタイトなドラムに乗って、ステージ端から端まで煽りながら歌うTakaに、ToruとRyotaも追随して広いステージを移動しながらプレイ。大観衆がヘドバンでうねりを創るシーンは壮観のひと言だ。3人が刻むシャッフルビートにクラップが起こったのは「Make It Out Alive」。シンプルかつ重厚な演奏に合わせたTakaの伸びやかなボーカルに、「Oh, Oh」と声を合わせるオーディエンス。アリーナではサークルピットができているブロックもあり、じつに楽しそうだ。「Puppets Can’t Control You」を歌い終えたTakaが凛とした姿で立ち歓声を集めると、ゴツゴツとしたギターの刻みから「Liar」へ。真っ赤なレーザー光線が客席に飛び、〈Hey, Liar Hey, Liar〉と歌うTakaと会場中の声が重なる。
Ryotaがマイクを取り「ZOZOマリン、楽しんでますか? ここまでもうノンストップ。このセットリスト激しすぎ。16歳からバンド始めて、気づいたら40手前なんで、もうギリギリでこのセットリストやってます(笑)。でもめちゃくちゃ楽しいです。あと、去年JAPANツアーをまわったときONE OK EOCKは20周年だったけど、(後から加入したため)そのときTomoyaは19周年だった。今年、Tomoyaにとっては20周年。Tomoyaと出会ってなかったら俺らここまで多分バンド続けてないから、そのぐらい本当に感謝してる。今日はファイナルで一番ふさわしいタイミングだから、この気持ちを伝えたいなと思って。Tomoya、本当にありがとう!」と激熱コメント。それを受けたTomoyaは「急に真面目な話するやん(笑)びっくりした。でもうれしいね。こんなタイミングで、この思い入れのあるZOZOマリンスタジアム、こんなにたくさんの人に囲まれてこうやってライブができることが本当に幸せです。本当にありがとう! とことん行こうぜ今日は!」と気合のひと言。Toruは、前回のZOZOマリンスタジアムでのライブがコロナ禍でのオンライン無観客ライブだったことを振り返り、「それから6年、時を経て世界を回ってきて、ここに帰ってこれて、本当に素晴らしい景色見せてもらってめちゃくちゃうれしいです。みんなありがとうね!」と感謝した。
Takaは「俺は意外とこの雨嫌いじゃないんだよな。なんか、雨は鏡、歌は光、雨はシャワーって感じ。ONE OK ROCKはなかなか雨の中でライブすることないからさ。俺は好きなんすけど、みなさん体力大丈夫? アリーナのやつらは今日、朝起きた瞬間に天気予報を見て、“まあ終わりましたね”みたいな感じだと思うのよ(場内笑)。でもただ一つ言えるのは、スタンド席の人たち、“あれ? 今日私たち濡れる?”みたいな感じだと思う。ごめんね、屋根ないからね(笑)。だけど今日はこの雨すらも僕らの味方につけて、一滴一滴がみなさんにとって幸せの一滴になるように頑張ろうと思いますのでよろしくお願いします!」と粋なコメントで喝采を浴びた。
さらに、「このDETOXツアー、世界中回っていろんな経験をさせてもらいました。僕自身も正直こんなにつらいツアーは今まで味わったことがなかったです。それぐらいアルバムに魂も命も吹き込んで、メッセージも吹き込んで世界中を回ってきました。凱旋ではありますけれども、でも今日僕らがみなさんにお見せするのは、『DETOX』を持って世界を回ってきたONE OK ROCK でなくて、日本に帰ってきてみなさんたちに“ただいま”を言う、そういうツアーだと思ってるので、僕らの今日の死に様をみなさんたちに見て帰っていただきたいと思います。今日は命懸けでやらせてもらいますので、みなさんもそのつもりでエネルギーをぶちかえしてください! よろしくお願いします!」と熱い言葉を投げかけ、大観衆の溢れるエナジーがステージに大きなレスポンスを返した。
続けて、「『DETOX』を引っ提げて公演をやっていると、やっぱりとても攻撃的な内容ではあるから、自分たち自身もすごく疲れるんですよ。日本のこのツアーだから、僕ら的には“裏『DETOX』”じゃないんだけど、普通に今まで演奏してた曲をアコースティックで繊細に演奏して歌ったらどうなるんだろう? ということでやってみようと思います」と、アコースティックコーナーへ。「Delusion:All」から始まったアコースティックコーナーは、Toru、Ryotaがアコギを弾き、Tomoyaがカホンを叩いて、Takaの歌声とメロディアスな曲の魅力がより際立った。ギターのアルペジオが清廉に響いた「The Pilot</3」はビジョンに日本語の訳詞が映し出され、心象風景を描いた歌詞に見入っていると、Takaが圧巻のロングトーンを聴かせて客席をどよめかせる場面も。
通常セットに戻って「Tropical Therapy」へ。曲中、Takaが客席にマイクを向けコール&レスポンスを求めて、穏やかながら熱い1曲に。楽器陣3人による激しく疾走するヘヴィ且つ爽快なインストチューンを挟んで、登場したのはPaleduskのDAIDAI(Gt.)。ギターを狂ったように弾きまくると、ステージにはPaledusk のKAITO(Vo.)、TSUBASA(Gt.)、John(Ba. / サポート)、BOB(Dr.)、Awich、CHICO CARLITOが登場。Awich、CHICO CARLITO、ONE OK ROCK、Paleduskの4組による新プロジェクト・YAOだ。Awich が口火を切って「777」が始まると、炎が噴き上がり、「NaNaNaNaNa」とオーディエンスが一緒に口ずさみ、会場はものすごい盛り上がりに。Taka、Awich、CHICO CARLITOが向かい合い、DAIDAIとToruがお立ち台でお互いの音をぶつけ合う。
Takaが「ものすごいインパクトを彼らからもらって、今日もこのステージに立っています。俺にとってはめちゃくちゃ大好きで最高のグループで、プロジェクトだと思われたくないから、バンドっていう形でやらせてもらってるんで、まだまだ新曲出そうかなと思ってます。次の曲、昨日のZOZOで大合唱になったんだけど、今日のZOZOはどんなもんかなと思ってるんですけど、みなさんどうっすか? 一緒に歌ってくれよ!」と煽ると、9月4日に配信リリースされたばかりの新曲「ありふれた世界の果てに」が披露された。沖縄出身のAwichとCHICO CARLITOが発信し続けてきた、沖縄の歴史や文化、平和への願いが込められたこの曲をTakaが歌い出し、1番でCHICO CARLITOが、2番でAwichが歌い継ぐと、「イーヤーサーサー」と観客が声を合わせる。ビジョンには歌詞が映し出され、会場中が大合唱となり感動的な1曲となった。
Taka「まだいける人、手上げてー!」と叫ぶとKAITOがスクリームして「C.U.R.I.O.S.I.T.Y」に突入。CHICO CARLITOが怒涛のフロウでたたみかけ、センターではPaleduskのKAITO 、TSUBASA 、DAIDAI が集まってステージジャック。TakaとKAITOが向かい合ってロングトーンをぶつけ合うシーンも。さらに「One by One」へと続き、エモーショナルな音像に会場は熱狂の渦に。Awichが「今日が最後だぞ!」とさらに場内の熱を煽り、アリーナはヘドバンの嵐となった。
YAOの出番が終わると、「“よーし、暴れるの終わった”……じゃねえんだよ!! ここから後半戦さらにぶち上げてくけど、お前らまだ満腹じゃないよな? ONE OK ROCKフルコース、ご堪能あれ」とメドレーへ。黄色い光の演出の目を引いた「Bombs away」から「お前らの声聞かせてくれ!」と煽り声を集めた「Wonder」、瞳のアイコンがビジョンに映りドッと沸いた「Deeper Deeper」のイントロから「69」を歌い、「Deeper Deeper」のサビへと変化するマッシュアップを披露、Toruがサイケデリックな映像で映し出されソロを聴かせた。大合唱となった「Start Again」、パンキッシュな「恋ノアイボウ心ノクピド」ではTakaがステージ上を駆け回り、「Clock Strikes」ではノスタルジックなムードの中でスタジアムに人々の歌声が広がって行った。
「ここZOZOマリンスタジアムは俺にとって因縁の場所だから。無観客ライブ、サマソニ、どっちも俺的には悔しい思いをしてる会場です。でも今日、清算できた気がします」とTaka。温かい拍手が起こると、「+Matter」でライブ再開。弾むポップソングに合わせて、会場中が飛び跳ねる。メンバーそれぞれが映像でフィーチャーされ、エフェクトでカラフルに彩られる微笑ましい姿がビジョンに描かれて、張り詰めた空気感がホッと緩んだ場面だった。イントロが鳴り出すと一斉にしゃがみ込むオーディエンス。Takaによる合図「準備はいいか? いくよ!? 3、2、1、Go!」でジャンプして「Stand Out Fit In」へ。クラップとジャンプ、大合唱でバンドと観客の距離感がさらに近づいていく。Takaが静かに歌いだした「Wasted Nights」で、ビジョンに夜空が描かれ、ステージから伸びる照明がアリーナの観客たちを星空のように照らし出す。「歌って!」とマイクを向けるTakaに向けて、大合唱が返ってきた。ラスト、間を取って会場を左右にゆっくりと見渡すと、渾身の歌声を響かせたTakaに大きな歓声が沸き起こった。
アンコールの声に応えた4人がステージに戻ると、会場中をサーチライトが照らし出す。曲は「We are」。〈We are, We are〉と歌い会場中が1つになると、Takaはステージからアリーナに降り立ち、歌いながらアリーナ後方へ。バックネット前のプレハブ小屋の屋根に立ち上がると「ここにいるぞ!」と叫び、さらに合唱を煽る。Ryota、Toruもアリーナへと降り立ち、スタジアムは大騒ぎに。続いて「キミシダイ列車」が飛び出すと、そこから降りてダッシュでアリーナをからステージに帰還。あっという間にステージ中央に戻ってお立ち台の上でジャンプ。アリーナからスタンド上方まで惹きつけるとてつもなくアグレッシブなパフォーマンスを見せた。
次の曲は撮影OKとのことで、アリーナの観客を煽り、スタンドの観客に「こいつらが暴れる雄姿をしっかり撮ってやれ!」と伝えてから「Mighty Long Fall」 へ。アリーナではモッシュ、ヘドバンで会場中が大きくうねる。ビジョンにはその姿が映し出されさらに興奮を掻き立てた。「俺はまだいけるぞ。会場の時間ギリギリまでぶっ放してやる! もうしばらくツアーやるつもりねえからよ。おまえらの記憶にしっかり叩き込んで帰ってくれよ! 誰がロック界でナンバーワンのバンドか、今からお前らにみせてやる!」と宣言してから飛び出した「完全感覚Dreamer」で、会場は大爆発。メンバー3人がステージを縦横無尽に動きながら、スタジアムがこれ以上なく一体になる大合唱となった。「ZOZOマリン、おまえらそんなもんじゃねえだろ!?」と挑発するTaka。ブレイクしてステージが明転してからの最後のサビで、ZOZOマリンスタジアムは興奮の坩堝と化して、曲が終わると共に花火が盛大に打ちあがる大団円のエンディングとなった。
演奏を終えたステージ上の4人は、しばし放心状態。客席に背を向けて座り込んでいるTakaのもとへ、3人が駆け寄り肩を抱く。YAOのメンバーを呼び込んで全員がステージに勢ぞろいすると、AwichがTシャツを見事なスローイングでアリーナに投げ込むシーンも。全員でラインナップして感謝を伝えて、メンバーたちがステージを去っていくと、ビジョンにはムービーが流れ出し、ツアー各地の様子や真剣に活動への姿勢を語るTakaの姿などが続き、「FIGHT FOR YOURSELF」とメッセージが映し出された。誰もいなくなったステージに万雷の拍手がいくまでも鳴り響く中、【ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR FINAL 2026】は幕を閉じた。
Text:岡本貴之
Photo:Kosuke Ito/Mashiro Yamada
◎セットリスト
ONE OK ROCK【ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR FINAL 2026】
2026年9月6日(日)千葉・ZOZOマリンスタジアム
1. Fight the night
2. Taking Off
3. Prove
4. The Beginning
5. Make It Out Alive
6. Puppets Can’t Control You
7. Liar
8. Delusion:All(Acoustic ver.)
9. The Pilot</3 (Acoustic ver.)
10. Tropical Therapy
11. Instrumental
12. 777(YAO)
13. ありふれた世界の果てに(YAO)
14. C.U.R.I.O.S.I.T.Y(YAO)
15. One by One(YAO)
16. メドレー
Bombs away
Wonder
Deeper Deeper / 69
Start Again
恋ノアイボウ心ノクピド
Clock Strikes
17. +Matter
18. Stand Out Fit In
19. Wasted Nights
EN1. We are
EN2. キミシダイ列車
EN3. Mighty Long Fall
EN4. 完全感覚Dreamer
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