マニック・ストリート・プリーチャーズ、名盤『ホーリー・バイブル』完全再現公演のライブ盤発売

2026年9月7日 / 12:00

 マニック・ストリート・プリーチャーズの名盤『ホーリー・バイブル』(1994年リリース・3rdアルバム)を完全再現した伝説の公演が、ライブ・アルバム『The Holy Bible Live』として2026年10月23日に全世界同時リリースされる。なおアルバムから、「Faster(Live at The Roundhouse, London, 2014)」が先行配信されている。

 同作品は、2014年12月に英ロンドンのラウンドハウスで行われた3公演を通じて録音された。当時バンドはUKツアーを敢行し、アルバム発売20周年と、オリジナル・リリース時に伝説的とされたアストリア公演を記念して、作品の持つ闇と激しさを余すことなく再現。オリジナル・アルバムの全曲が、リリース当時と変わらぬ獰猛さをもって演奏されており、バンドが創造力の頂点にあった時代の楽曲群と、現在も揺るがぬライブ・パワーを記録した決定盤となっている。またオーバーダビングは一切施されておらず、3人編成のバンドが名盤を全力で演奏する生々しい音と、それに応える観客の大合唱がそのまま収められている。

 なお初回盤には、長年のコラボレーターであるキアラン・エヴァンスによる映像作品『Be Pure, Be Vigilant, Behave』のBlu-rayが付属。本作はツアー全公演を撮影し、ラウンドハウス公演の音源に合わせて編集されたもので、これまでは映画祭や特別上映でのみ公開されていたが、今回初めて一般販売される。

◎ジェームス・ディーン・ブラッドフィールド コメント(2026年8月)

僕は、自分たちがまだ『The Holy Bible』を演奏できるだけのタフなバンドであることを証明したかった。軍隊のように一体となってステージでアルバムを叩きつける感覚が、まだ自分たちの中にあることを示したかったんだ。その筋肉の記憶、その誇りは今も残っている。

こうしたことをやれば、当然、過去というフィルターを通して見られる。“期待していたほどの輝きはない”と言われるかもしれない。そんな懐疑的な声を覆したいという思いが、僕の大きな原動力になった。

スタジオでリハーサルを始めた時から不安はなかった。大切なのは感覚を取り戻し、筋肉の記憶や反射的な反応を呼び覚まし、自分たちに『まだできる』と証明することだった。このアルバムが非常に演奏の難しい作品であることは分かっていたが、再びできると信じていた。

ラウンドハウス公演の時は酷いインフルエンザにかかっていて声も出なかった。初日の夜はステロイドまで服用していたんだ。それでもステージに上がると不思議なほど声が戻ってきた。傷んだ声で『The Holy Bible』を演奏する恐怖から、何か超自然的なアドレナリンが湧いていたのかもしれない。

このアルバムを演奏するとき、自分は別の仮面を被っているような感覚になった。歌詞すべてに完全に入り込む必要はなく、そのエネルギーに身を委ねればよかった。そしてそれは素晴らしい感覚だった。ロックンロールという劇場の一部になれたし、あの力強さに再び近づけた気がした。

◎ニッキー・ワイアー コメント(2026年8月)

『The Holy Bible』の楽曲に再び向き合えるようになるまでには長い時間が必要だった。何年もの間、ただ曲をそこに存在させ、成長し、変化していくのを見守ってきた。いつしか僕たちは楽曲そのものから少し距離を置いていたようにも思う。

僕は、この作品が求める肉体的・技術的・精神的な負荷にかなりためらいを感じていた。この曲群には特有の精神状態が必要だったし、自分の中にまだその猛烈な集中力が残っているのか確信が持てなかった。

アルバム全曲再現の話が持ち上がった頃、僕たちは『Futurology』の成功によって非常に良い流れに乗っていた。そのままツアーを続けることもできたが、なぜか僕たちの思考は『The Holy Bible』へと戻っていった。この作品は何だったのか、何を意味していたのかを考えたんだ。

このアルバムの曲を一緒に演奏するのは決して簡単ではないと分かっていた。アルバム発売当時ですら、ライブで演奏するのはせいぜい5~6曲だったからね。しかしアイデアは膨らみ、やがてツアーになった。『Futurology』は第二部に組み込まれ、『The Holy Bible』が容赦ないオープニングとなった。

ジェームスは僕以上にこの挑戦を歓迎していた。彼は、この作品を成立させるために必要な意志力やコントロール、そして恐怖と向き合うことに活力を見出していたようだった。それは、インフルエンザで声を失った最後のラウンドハウス公演で特に明らかだった。彼はただ突き進んだ。その荒々しく切迫した歌声が、この演奏を完成させている。

『The Holy Bible』を最初から最後まで演奏しようと決めた大きな理由の一つは、リッチーの天才的な歌詞を、改めて大勢の観客に届けたかったからだ。そして、その言葉が今なお人々の心にどのように響くのかを見たかった。このライブ作品は、おそらく僕たちがバンドとして、友人として、『The Holy Bible』特有の精神状態を最後に共有できた瞬間を記録しているのだと思う。こうして残せたことに心から感謝している。

ツアー後に、キアラン・エヴァンスが全公演を撮影して制作していた映像作品を観た。本当に素晴らしかった。親密で、息苦しいほど重厚でありながら、不思議な高揚感もある。ただの映画というより、キアラン自身もまた、僕たちと同じ精神状態に入り込んでいたように思う。

◎リリース情報
アルバム『The Holy Bible Live』
2026/10/23 RELEASE
<完全生産限定盤CD+Blu-ray>
SICP-31883~31884 6,600円(tax incl.)
<通常盤CD>
SICP-31885 3,300円(tax incl.)


音楽ニュースMUSIC NEWS

Every Little Thing、30周年企画【My ELT Memories】中間発表、30曲のエピソードを公開

J-POP2026年9月7日

 Every Little Thingのデビュー30周年を記念して展開中のファン参加型企画【My ELT Memories】の中間発表が、9月7日に30周年特設サイトで公開される。  本企画は、これまでに発表されたEvery Little … 続きを読む

RE-GE、9/30に新曲「どこにいても絶対君を見つけるよ」配信リリース決定

J-POP2026年9月7日

 RE-GEが、2ndシングル『どこにいても絶対君を見つけるよ』のリリースを記念したフリーライブツアーをスタートさせた。  初日9月5日にイオンモール幕張新都心で行われたフリーライブでは、新曲でありシングルの表題曲でもある「どこにいても絶対 … 続きを読む

ジェイク・バグ、ニューAL『アラモ』から「Never Can Tell」公開

洋楽2026年9月7日

 ジェイク・バグが、7枚目となるスタジオ・アルバム『アラモ』を2026年11月13日にリリースする。今回初めてメジャー・レーベルを離れ、インディペンデント・アーティストとして、新たなスタートを切ることとなった。  全11曲から成るアルバムで … 続きを読む

テイラー・スウィフト、カントリー・ラジオへのレアな出演で「I Knew It, I Knew You」の歌詞に込めた“二重の意味”を語る

洋楽2026年9月7日

 現地時間2026年9月5日、テイラー・スウィフトが米ペンシルベニア州ハリスバーグを拠点とするBOB 94.9 FMの『iHeartCountry ハウス・パーティー』に出演し、リスナーからの質問に答えた。同局は、テイラーが家族とともにナッ … 続きを読む

エヴァネッセンス、「Tell Me When You've Had Enough」MV公開

洋楽2026年9月7日

 エヴァネッセンスのニュー・アルバム『サンクチュアリ』から、「Tell Me When You’ve Had Enough」のミュージック・ビデオが公開された。  エリック・リッチャー監督によるこのMVは、今年の彼らの北米ツアー … 続きを読む

page top