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オリビア・ディーン、チャーリーXCX、テイト・マクレー、ロード、ザ・エックス・エックス、ジョン・サミット、ジェニー、スマッシング・パンプキンズという、世代もジャンルも多彩な錚々たるアーティストがヘッドライナーを担う【ロラパルーザ・シカゴ2026】。現地時間7月31日から8月2日にかけて、シカゴのグラント・パークで開催され、日本からはAdoとYOASOBIが出演した。そして、K-POPボーイグループの中で唯一ラインナップされ、世界的な音楽フェスへデビュー1年足らずという異例のスピードで出演したのが5人組ダンス&ボーカルグループ、CORTISだ。BTSが所属するBIGHIT MUSICから、TOMORROW X TOGETHER以来、6年ぶりの新人グループとして2025年8月にデビュー。音楽シーンで最も革新的で影響力のある21歳以下のアーティストとして米Billboardが選定した『Billboard 21 Under 21』に名を連ねる彼らの、北米での人気と存在感の高まりを印象づける約40分間のステージとなった。
悪天候の影響のため、当初の予定から約45分遅い現地時間午後3時40分頃、T-Mobile StageでCORTISのアクトはスタートした。DJがステージに登場するとあちこちから「CORTIS!」というコールが上がった。DJのパワフルなアジテーションに場内の期待は一気に膨らむ。ステージ袖でJAMESが「Are you ready!?」とシャウト。「Let’s go!」という開幕宣言に続いて流れたのは「GO!」だ。1st EP『COLOR OUTSIDE THE LINES』の1曲目を飾り、本楽曲のMV公開と共にCORTIS旋風がスタートした記念碑的な楽曲から、初めての【ロラパルーザ】のステージは始まった。MARTIN、JAMES、JUHOON、SEONGHYEON、KEONHOが勢いよく観客の前に飛び出すと、ステージに留まらず、そこから伸びた花道にジャンプして踏み出す。多数のオーディエンスも同様にジャンプし、腕を突き上げながら、何度も「GO!」と声を上げた。サビではさらに「GO!」が大きくなる。MARTINは【ロラパルーザ】のタオルを誇らしげに掲げた。
力強いラップとキレのいいダンスで会場をみるみるうちに掌握。5人とも実に気合いに漲った表情を浮かべている。「ロラパルーザ!」というシャウトが轟き、5人は広大なT-Mobile Stageエリアの遠くの方を指差し、「音楽で一体となって盛り上がろう」というメッセージを放っていく。MARTIN、JAMES、JUHOON、SEONGHYEONがアグレッシブなダンスを見せる一方、KEONHOはDJ卓へ向かい、DJと向き合って一緒にジャンプ。
「Chicago! Put your hands up!」というシャウトに続き、CORTISの名前を一気に拡散した1st EPのタイトル曲「What You Want」へ。「欲しいものは必ず手に入れる」という覚悟が宿った、ブームバップと60年代のサイケデリックロックが融合した曲に合わせてタオルを掲げ、腕を大きく振るメンバーたち。JUHOONが大きく両手を広げ、ワイルドな低音ラップを聴かせると、SEONGHYEONが伸びやかなラップを続けた。MARTINは体を思いっきりのけぞらせ、シャウトのようなラップを披露。KEONHOが力強く腕を掲げる。みるみるうちに場内がひとつになっていく。MARTINは「Louder!」とさらなる盛り上がりを要求した。
MARTINの「This is!」に続き、5人とオーディエンスが「CORTIS!」と叫んだ。JAMESが【ロラパルーザ】は唯一無二のフェスだとリスペクトを送る。そして、米Billboardのメインアルバムチャート“Billboard 200”で自己最高位の3位にランクインした2nd EP『GREENGREEN』のタイトル曲「REDRED」をパフォーマンス。実験性の高いエレクトロサウンドが特徴的だ。ビジョンに歌詞の一部が映し出される中、オーディエンスは熱狂。SEONGHYEONのラップに多くの拳が上がり、サビは「That’s red-red」の大合唱。KEONHOは再びDJ卓へ。DJと戯れながらガンガンに盛り上げる。
MARTINが「What time is it now?」と問いかけると、「It’s time to ACAI!」という声が上がり「ACAI」へ。またもや「待ってました!」とばかりにオーディエンスが湧く。MARTINの地を這うようなラップを皮切りに、メンバーの個性が詰まったラップリレー。一切手を緩めずに、言葉と音を繰り出していく。KEONHOは会場の盛り上がりを見て、笑顔で頷く。CORTISのロゴタオルを掲げるオーディエンスの姿が次々と目に入った。
7月31日に突如リリースしたばかりの最新曲「MOTION (feat. Juicy J)」の初披露もあった。GUCCIのバンダナとDIORのイエロー×レッドのラグビーシャツをまとったJuicy Jがサプライズで登場し、オーディエンスは歓喜。米ヒップホップシーンのレジェンドの一人であり、Juicy Jが在籍していたヒップホップグループ・Three 6 MafiaはMARTINが幼い頃から憧れ続けてきた存在として知られる。音源だけでなく、【ロラパルーザ】のステージでもJuicy Jとの共演が実現したことは、CORTISにとっても感慨深い出来事だったに違いない。ラップをするJuicy Jを真ん中に6人で花道を歩く。JAMESとJuicy Jが肩を組んでジャンプ。ファットなビートが貫く中毒性の高い楽曲でメモラブルな景色を刻み付けた。CORTISの面々とハグを交わし、笑顔で去っていくJuicy Jに、丁寧におじぎをして見送る。その礼儀正しさもまたCORTISらしかった。
Juicy Jへの愛とリスペクトを口にする5人。JUHOONが「彼はGOATです」と言えば、MARTINはデビュー前からJuicy Jと一緒に楽曲を制作してきたことを明かし、KEONHOは長い時間を経て「MOTION (feat. Juicy J)」が完成したことへの喜びを露わにした。
JAMESが「僕たちにはみんなが必要だよ」と言って、口に人差し指を当てて「静かに」のポーズ。次に披露する「JoyRide」のコール&レスポンスを指示した。JAMESが「Joy!」と言ってマイクを向けるとオーディエンスが「Ride!」と声を上げ、息ぴったり。ノスタルジックなイントロから「JoyRide」へ。KEONHOの美声がシカゴの空へどこまでも伸びていく。他のメンバーの声も重なり、美しいハーモニーが生まれた。マイクを取るMARTINにKEONHOが近づき、肩を触った。SEONGHYEONが「Put your hands up!」と叫ぶと、数万の腕が上がり、左右に揺れた。
米アニメーション映画『GOAT』の挿入歌「Mention Me」。5人は同じタイミングで花道に駆け出し、破壊力抜群のトラップに迫力あるラップを乗せる。何度も「JUMP!」とアジテート。アウトロでは、DJ卓に移動したKEONHOが「ロラパルーザ!」とシャウトした。
「YOUNGCREATORCREW」ではKEONHOがDJと肩を組み、JAMESはDJ卓の上に飛び乗り、そこからラップ。ブリッジでは全員でへッドバンギング。「Teppanyaki」や「yeongkeukeu」というワードをメンバーだけでなく多くのオーディエンスがシャウトするというCORTISのライブならではの光景が広がった。同じく『GREENGREEN』に収録された「Wassup」へ。MARTINがDJ卓の上に立ち、さらに高いところから【ロラパルーザ】の熱狂を見つめた。KEONHOはアウターを脱ぎ、そのまま大サビへ。珠玉のメロディが広がっていく。5人が腕を上下に振るとオーディエンスが続く。MARTINは感嘆の声を上げた。
「TNT」でシンガロングを巻き起こし、JAMES、JUHOON、SEONGHYEONがステージを下りると、オーディエンスは驚嘆。JAMESとJUHOONはフロア最前列の前に設置された柵を上り、近い距離で煽る。MARTINはステージに仰向けになって歌唱。JAMESは柵に背中から寄りかかり、シャウト。いたずらっ子のような笑顔を浮かべた。
ラストはライブアンセム「FaSHioN」。「fashion!」の特大シンガロングが巻き起こり、5人は高くジャンプ。MARTINが共に特別な時間を作ってくれたオーディエンスに感謝を伝え、またここに戻ってくることを約束。全員で「CORTIS!」と口にして、充実した表情でステージを後にした5人。自らの音楽で国や言葉を超えて人々と一つになる――。そんなCORTISの喜びと覚悟を鮮烈に印象づけたステージだった。
【ロラパルーザ】に続いて、CORTISはカナダのトロント公演を皮切りに、アメリカ・ニューヨーク、アトランタ、アービングなど、北米全6都市で【2026 CORTIS TOUR「PUT YOUR PHONE DOWN」IN NORTH AMERICA】を開催。その後、8月22日・23日に韓国・ソウルでデビュー1周年記念公演を行い、日本では9月4日~6日の3日間にわたり、神奈川・ぴあアリーナで来日公演を実施する。世界へ向けた快進撃は、まだ始まったばかりだ。
Text by 小松香里
Photo by (P)&(C)BIGHIT MUSIC
◎公演情報
【2026 CORTIS TOUR <PUT YOUR PHONE DOWN>】日本公演
2026年9月4日(金)神奈川・ぴあアリーナMM
2026年9月5日(土)神奈川・ぴあアリーナMM
2026年9月6日(日)神奈川・ぴあアリーナMM
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