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chilldspotが主催する対バンライブ【JAM vol.3】。6月10日の名古屋ではGeloomy、6月11日の大阪ではmuqueと熱いライブを繰り広げ、迎えたファイナル東京公演。6月16日、渋谷CLUB QUATTROにKlang Rulerを迎えたchilldspotは、対バン相手へのリスペクトも滲ませながら、フロアを埋め尽くしたオーディエンスとともに最高の一夜を作り上げてみせた。その模様をレポートする。
先攻のKlang Rulerがchilldspotへの愛を全開にしたパフォーマンスで盛り上げた渋谷クアトロのステージに、本日の主役である比喩根(Vo. / Gt.)、玲山(Gt.)、小﨑(Ba.)が登場すると、待ち構えていたオーディエンスから歓声が上がる。そして比喩根が1曲目「Up」を歌い始めた。サポートドラマー=嶋英治の叩くパワフルなドラムと小﨑のベース、軽快な玲山のギターリフが一瞬にして会場の空気を塗り替える。この、自分たちの世界にぐっと引き込んでいくような引力はchilldspotの魅力だ。
オープニングを終え「改めてみなさん、chilldspotです」と挨拶した比喩根。「よし」と気合いを入れると、「さっそくだけどみなさん、タオルと手、回す準備しといて!」という言葉とともに「フレイドル」が始まっていく。比喩根自身も片手にマイク、片手にタオルを持ち、サビに入った瞬間にオーディエンスと一緒になってタオルを振り回して盛り上げる。そんなバンドのテンションに合わせて会場内の空気もどんどんヒートアップしていく中、ライブはここから一気にギアを上げる。披露されるのは軽快な8ビートに乗せてキャッチーなメロディとサウンドが弾ける「緑のダンス」だ。曲名通り緑色のライトが鮮やかに照らし出すステージで歌う比喩根の顔に笑みが浮かぶのが見えた。
「【JAM Vol.3】ファイナル、東京公演に来ていただいてありがとうございます!」と改めて挨拶すると、この日の対バン相手Klang Rulerを「お兄さんお姉さん」と呼びながら、「ライブで結構ゴリゴリにぶちかましてくるのが、熱い気持ちにさせてくれる」と讃える比喩根。先ほどのライブでKlang Rulerのやすだちひろ(Vo.)が楽屋でchilldspotのメンバーとボードゲームをやって玲山に勝ったという話をしていたのだが、それを蒸し返して本人に「負けたんだって!?」と笑顔で詰め寄ったりもしている。ライブが終わったらまたゲームをするつもりらしく、どうやらバックステージも含めていい雰囲気の一日になっているようだ。
そんなMCを経て、ここで6月10日にリリースしたばかりの新曲「Ladyy」を披露。その落ち着いたテンポとグルーヴ、気だるげな中にも強いエモーションを感じさせる比喩根の歌と、耳というよりも体に響いてくるような小﨑のベースライン。恋の沼に深く深く潜っていくような歌詞も相まって、ここまでのライブとはまた違うバンドの一面を明らかにしていくようなパフォーマンスである。続いてはギターを爪弾きながら比喩根が歌い始めた「夜更かし」。リズムに合わせてゆらゆらと体を揺らしながら、つぶやくような低音から儚げな高音までを行き来して歌う彼女の声と、それを支える強固なアンサンブルが、目の前にまるで映画のように豊かなイメージを描き出す。
ミラーボールが回る中オーディエンスにハンズアップを求めて美しい一体感を生み出しつつ、曲中にKlang Rulerの楽曲「ジェネリックラブ」をマッシュアップする粋な演出を見せた「music」を終えると、「ここから後半戦、上げていくんでよろしく!」と「full count」へ。「ギター、やっちゃって!」という比喩根の言葉から玲山のギターソロに突入していく。ぐんぐん唸りを上げていくバンドの演奏が、会場全体を巻き込んでいくのが手に取るようにわかる。「Groovynight」ではソウルフルに爆発する比喩根の歌がどんどん熱を帯び、フロアからシンガロングが巻き起こる。続く「踊っていたいわ」でもオーディエンスの歌声がバンドを後押し。渋谷クアトロはクライマックスに向けてますますボルテージを高めていくのだった。
小﨑のラップが炸裂する「Unbound」の畳み掛けるような展開でさらにぶち上げると、ライブはいよいよ最終盤。大音量のハンズクラップが巻き起こる中「like?」のキラキラとしたサウンドが広がる。メンバーもオーディエンスも全力で飛び跳ねてリズムを味わい尽くすと、あっという間に最後の曲「BYEBYE」へ。歌詞にKlang Rulerや渋谷クラブクアトロというこの日にちなんだ言葉を歌い込む比喩根に、フロアから歓声が送られる。ポップなメロディを全身で浴びながら笑顔で手を振るオーディエンスの姿が、この日のライブの充実ぶりを物語っていた。
その後のアンコールでは、グッズ紹介に続いて来年2月からのワンマンツアーの開催を発表。そして7月8日にリリース予定の新曲「ドラマ」がドラマ『さよならノワール』の主題歌に決定したことを告知すると、chilldspotのファンはもちろん、Klang Rulerのファンからも拍手が起きた。そして演奏されるこの日最後の曲は「Girl in the mirror」。スペシャルゲストとしてステージに呼び込まれたKlang Rulerのyonkey&やすだちひろのツインボーカルとともにこの日限りのコラボレーションを届け、ライブを締めくくったのだった。
Text:小川智宏
Photo:昴
◎公演情報
【JAM vol.3】
2026年6月16日(火) 東京・渋谷CLUB QUATTRO
【chilldspot 2027 Tour】
2027年2月6日(土) 宮城・仙台Rensa
2027年2月13日(土) 福岡・DRUM LOGOS
2027年2月20日(土) 北海道・札幌 PENNY LANE 24
2027年2月27日(土) 愛知・名古屋 THE BOTTOM LINE
2027年2月28日(日) 大阪・BIGCAT
2027年3月19日(金) 東京・LIQUIDROOM
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