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ファッション・音楽・カルチャーが融合した新たなエンターテインメントショー【Mrs. GREEN APPLE presents『CEREMONY』」】が2026年6月10日、11日に神奈川・Kアリーナ横浜にて開催され、両日とも満員の観客と共にジャンルを超えたボーダーレスな音楽の素晴らしさ、楽しさを分かち合った。このレポートではDay1の模様をお届けする。
VIPシートには、ドレスコードに応じて思い思いにドレスアップしたお客さんが客席を埋め尽くしていた。そんな観客に囲まれたステージ前のフロアには、円卓が並んでおり、開演前には出演アーティストたちが姿を見せ着席するたびに大きな歓声が沸き起こっていた。とりわけひときわ大きな歓声で迎えられたのが、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴(Vo./Gt.)、若井滉斗(Gt.)、藤澤涼架(Key.)の3人だ。今年の彼らのファッションのテーマは、「ヒーローズジャーニー(英雄の旅)」。「旅を通して、仲間と共に試練を乗り越え、より良いチームへ。自分へ。」とのコンセプトが2日間異なる形で表現され、DAY1は「オズの魔法使い」からインスピレーションを得たファッションに身を包んでステージに上がった。満場の拍手が収まると、大森が挨拶。
「第2回【Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』】へようこそ! 昨年始まった『CEREMONY』ですが、フェスでも対バンイベントでも授賞式でもございません。出演されるアーティストの方々は、中央の円卓でイベントを最大限楽しんでください。今日ぐらいは、競争心だったり闘争心ではなくて、互いのカルチャーに触れて、“音を楽しむ”と書いて音楽だということを、今日ここにいるみなさまと再提示したいと考えております。今年は 2 日間の開催で、昨年よりもステージから何からすべてがパワーアップしております。すべてのアーティストに敬意を! それでは最後までお楽しみください。第2回『CEREMONY』 開幕いたします」と宣言して『CEREMONY』がスタートした。
続いて、MCを務めるサッシャと中条あやみが登壇。サッシャは「今回は数多くのアーティストのみなさんはもちろん、スポーツ、ファッションなど様々な分野を代表する方々にもお越しいただきました。会場にお集まりいただいたみなさまとともに、新たな音楽との出会い、発見を届けていけたらと思います」と、VIPエリアに多くのゲストが招かれていることを示唆した。昨年は客席で楽しんでいたという中条は、巨大なアーチがかかったステージセットを見上げて、ステージ上部や周囲に敷き詰められた花が本物の生花であることを伝え、客席からは驚きの声が上がっていた。続いて、最初のプレゼンターを務めるAIが登壇。「アーティスト同士がお互いを讃え合うこと、それって最高じゃないですか。それを本当に国同士でやってほしいと思うぐらい。世界のみんなが褒め合えたら、本当に素敵な世界になるんじゃないかなと思います。そういうチャンスをくれてありがとうございます。今日は最高にピースに楽しんで帰りましょう!」とAIらしいメッセージを送った。
パフォーマンスの一番手は、s**t kingz。「みなさん楽しんでますか? すごい熱気ですね。そしてまさかのトップバッター。これはMrs. GREEN APPLEがs**t kingzをどれだけ信頼しているかがわかるということでよろしいでしょうか?」と呼び掛けると、共感の拍手に包まれた。この日リリースされたばかりの新曲「slow burn」を初披露すると、ビジョンにはモノクロの映像に炎が燃え上がる。内に秘めた静かな炎を思わせるキレキレのダンスに、ステージ前の円卓を囲む出演アーティストたちも体を揺らしていた。「たくさんの愛が世の中に溢れることを願っています」と、「愛が呆れ果てるまで feat. 三浦大知, SKY-HI」では、客席に降りて円形ステージでパフォーマンス。4人の身体で愛を表現してみせた。
続いてプレゼンターとして登壇したのは、俳優の竜星涼。「僕にとって音楽は、生きている中で切っても切り離せないものだと思います」との言葉から、asmiのライブへと繋がって行く。バンドメンバーがセッティングすると、「はじめまして! いけますか!?」と声をかけながらステージに登場したasmiは、「ドキメキダイアリー」でカラフルな映像の中をポップにパフォーマンス。2022年には「ブルーアンビエンス(feat. asmi)」でミセスとコラボしており、「それから3年越しにこんな大きい、特別なステージに呼んでいただけたことが本当にうれしくて。感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを打ち明けた。ラストは新曲のラブソング「東京タワー」を「まっすぐな私の思いがちゃんと言葉で届くように」と、独白するように歌い上げてステージを降りた。
ステージ転換中には、MCの2人がVIPシートでゲスト来場者にコメントを求めた。ここでは、卓球日本代表の張本智和選手が紹介され、「音楽は元気や勇気をくれる存在ですし、悔しいときは寄り添ってくれる存在で、本当にいつもスポーツのそばには音楽があるなと思っています」とコメントした。張本選手は、大事な試合前にはミセスの曲を必ず聴いて元気をもらっているそうだ。この日は東京オリンピック競泳の金メダリストの大橋悠依選手、パリオリンピック・スケートボード女子ストリートの金メダリストの吉沢恋選手らも、自分にとっての音楽への思いを語り、アスリートにとっていかに音楽が力を与えているかを観客に伝えた。
続いて、プレゼンターとしてTOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)のテヒョンが登壇。「『CEREMONY』が掲げる信念は、僕たちが大切にしている思いと深く共通するものがあると感じています。音楽には不思議な力があります。たとえ言葉が違っても、住んでいる場所が違っても、心と心を一つにつないでくれる力です。言葉や国を超えて、僕たちの音楽に共鳴し、同じ景色を見て、僕たちの音楽を完成させてくれる存在こそがファンであるMOA(ファンの総称)のみなさんです。MOAが僕たちの音楽を愛してくれるからこそ、僕たちTXTが今日ここにいます」と、感謝の気持ちを伝えた。
続いて、超ときめき▽宣伝部(※)がステージに駆け込んでくると、「最上級にかわいいの!」でライブがスタート。場内がパッと明るくなるキラキラ全開のパフォーマンスで楽しませると、客席からはひと際アツい声援を送るファンも。「超最強」では5人で円卓を回り、各アーティストの名を呼びながら歌うと、最後はミセスの3人を囲んで「超かわいい!」とポーズを決めて沸かせた。
プレゼンターとして塚地武雅が登壇すると、驚きの声が上がったが、「どうも、Mrs. GREEN APPLEのりょうちゃん(藤澤)にドラマ『リブート』でこめかみに銃を突きつけられた、ドランクドラゴンの塚地です。危なかったですが、なんとか生還しております」との自己紹介に藤澤もすかさず反応して、笑いと大拍手が起こった。ライブ好きで昨年は通算 60現場に足を運んだという塚地。「僕の体はご飯で太っておりますが、心の方は音楽で太っております。そんな僕にとってはこの『CEREMONY』という場所は、ボーダーレスにいろんなジャンルの方々が垣根を越えて揃っているということで、さながらホテルのバイキングのようでワクワクしております。みなさん、一緒に最後まで楽しんで心いっぱいになって帰りましょう」と、粋なコメントで盛り上げた。
ORANGE RANGEは「こんな最高の場所に呼んでくれてありがとうございます。本当にありがとうございます。ちょっと沖縄の空気をみなさんに届けたいと思ってるんだけど、ついてこれますか?」(RYO)と煽って「上海ハニー」でライブをスタート。ビジョンにはうきわ、ビーチサンダル、サングラスが描かれて、アーティストたちも腕を振りながら大盛り上がりに。コール&レスポンスした新曲「1000%」では盛り上げ隊長ぶりで、Kアリーナに夏ムードを振りまいた。
AIのライブでは、バンドのトライバルなリズムに乗ってダンサーが登場、AIが歌いながら合流するオープニングで、「Not So Different-Remix」からスタート。緊張感が場内に広がっていく英語パートから日本語のパートへと移り、「憎しむより一緒に歌を」と歌うと客電がついて「一緒に歌おう!」と呼び掛ける。ピアノ伴奏に合わせて歌い出した「ハピネス-Acoustic」では、サビに差し掛かると再び場内が明るくなり、手拍子に乗せてあちこちから声が集まりクワイアのごとく一体となった。最後は「Story~アルデバラン」で凄まじい迫力の歌声を響かせた。ライブ後に感想を訊かれた藤澤は、「泣いちゃいました。AIさんの歌声はパワフルで力強いんだけど、やっぱりAIさんの人柄の優しさがすごく伝わってくるんですよね」と感動を伝えた。
そして、TXTが大歓声を受けてステージに登場。「Stick With You」で重低音ビートに乗せてキレのあるダンスパフォーマンスを見せる。「今日は素敵なアーティストのみなさんと一緒に、この『CEREMONY』に出演することができてとても光栄です。まずは1人ずつ挨拶します」(スビン)と、自己紹介。「次の曲はUKスタイルのビートがとても魅力的な曲になっているので、みなさん体をリズムに任せて楽しんでください」との曲紹介から「I’ll See You There Tomorrow」へ。エッヂの効いたダンスビートで歌うメンバーたちに声援が飛ぶ。曲間のMCでは息を切らしているぐらい、激しく体全体を使ったパフォーマンスを見せて、大観衆を惹きつけた。「次の曲は、この場所で披露することができて、とてもドキドキする曲です。なぜなら次の曲はMrs. GREEN APPLEの大森さんが提供してくれた曲だからです。改めて素敵な曲を披露させてくださりありがとうございます」との言葉に、大森も笑顔を見せる。5人がステージに広がり披露した曲は「Force」。スケールの大きなサウンドに乗せて歌い、ステージを降りて“アーティストラウンジ”を歩くと熱狂的な盛り上がりとなり、再びメインステージに戻ると、大森もステージ前で向かい合うように踊っていた。
ライブはいよいよミセスの出番へ。「ANTENNA」のイントロが鳴ると会場いっぱいのJAM’S(ファンの総称)から大歓声。「行けるかCEREMONY!?」と大森が煽り、藤澤が鍵盤を響かせ、若井がディストーションギターをかき鳴らす。大森のファルセットボイスが巨大な会場の隅々まで広がって行った。「コロンブス」ではステージを行き来しながら客席を見渡して歌う大森。原色に彩られた映像も鮮やかに歌と演奏を引き立てる。大森がアコースティックギターを持ちカウントしてから始まったのは、「風と町」(NHK連続テレビ小説『風、薫る』主題歌)。ステージ中が花と木々の映像に包まれて、エバーグリーンなサウンドと歌が爽やかなに届けられた。藤澤のピアノから大森の歌声へと導かれた「天国」で客席は静まり返る。スモークが流れる幻想的な演出の中、轟音の中からハイトーンのボーカルが祈るように天高く昇って行く。大森のシャウトを合図に場内は煌々と灯りがつき、ジッと立ち尽くしてステージを見つめる人々の姿を浮かび上がらせた。「最後の曲です! 本当に今日はありがとう!」。ラストはカラフルなバルーンの映像をバックに躍動する「GOOD DAY」で締めくくると、「CEREMONY! 愛してるよ!」と大森が叫び、3人が深々と一礼してステージを後にした。
そして、再びステージに戻った3人を代表して大森が挨拶。「『CEREMONY』第2回目、楽しんでいただけましたでしょうか? 2回目にして、こんなに愛に包まれた日に、場所に、空気にしてくださり、本当にありがとうございます。やっぱり楽しいですね、音楽って。みんな本当に讃え合ってフラットでストイックだからこそ、順位をつけられたりとかよりも、遥かに心が満ちて遥かに悔しい思いをした、そんな今日でした。本当に感謝してます。また会いましょう!」と、3時間半にわたった『CEREMONY』を締めくくった。
Text by 岡本貴之
Photo by 田中聖太郎写真事務所
◎セットリスト
【Mrs. GREEN APPLE presents『CEREMONY』」】
2026年6月10日(水)神奈川・Kアリーナ横浜
s**t kingz
1. MORECHAU
2. slow burn
3. 愛が呆れ果てるまで feat. 三浦大知, SKY-HI
asmi
1. ドキメキダイアリー
2. Call me
3. 東京タワー
超ときめき▽宣伝部
1. 最上級にかわいいの!
2. トゥモロー最強説!!
3. 超最強
ORANGE RANGE
1. 上海ハニー
2. イケナイ太陽
3. 1000%
AI
1. Not So Different -Remix
2. ハピネス -Acoustic
3. Story / アルデバラン
TOMORROW X TOGETHER
1. Stick With You
2. I’ll See You There Tomorrow
3. Force
Mrs. GREEN APPLE
1. ANTENNA
2. コロンブス
3. 風と町
4. 天国
5. GOOD DAY
※▽=特殊記号のハート
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