<ライブレポート>SKRYU、メジャーデビュー後初のツアー完走「みんなと一緒にまだまだ見たい景色がある」 ぴあアリーナMMライブも告知

2026年4月7日 / 18:00

 2026年3月27日、大阪・Zepp Osaka Baysideにて、SKRYUの【絶(Zepp)Tour 2026】がツアーファイナルを迎えた。3月4日の横浜公演から約1か月、5都市7公演を走り抜けた本ツアーは、メジャーデビューEP『絶』と連動しながら、これまでの歩みと現在地を提示する意味合いを持つものだった。

 「絶叫」「絶世」「絶景」「輝絶」「悶絶」—— EP収録曲のサブタイトルが掲げられた真紅のステージにDJブースが浮かび上がる。「MCがスベっても帰らないで」「全裸になっても訴えないで」と、開演前の影ナレーションからユーモアを織り込み、観客の緊張を解くと同時に、これから始まるショーの振れ幅を予告。場内にはすでに期待と笑いが混じり合った独特のグルーヴが醸成されていた。

 chakaのプレイが始まり、サーチライトがフロアをなぞると、スーツ姿のSKRYUが登場。お立ち台に立ち、サングラスをずらしながら「調子はどうだ! のどちんこぶっとばすくらい叫べますか!」と煽ると、客席からは即座に大歓声が返る。1曲目「ピンクのワゴン -悶絶-」から観客のコールは全開。「VIP」「One Shot」「Golden Time」とショートバージョンで一気に畳みかけると、場内の熱量は一気に引き上げられた。

 「俺があっためようと思っとったけど、そこそこいい感じじゃねーか!」と笑いながら、「大阪のみんなのおかげで、俺の黄金時代は今かもしれねぇ!」と感謝を伝えるSKRYU。その言葉に呼応するように、フロアの反応はさらに熱を帯びていく。

 「日々の悩みもうっぷんも、この一瞬は忘れて、みんなののどちんこを捧げてほしい」とお願いすると、マイクを外した生のシャウトでお手本を見せ、「Ahhhhhhh! -絶叫-」へ。観客の声が一体となって押し寄せ、まさにタイトル通りの“絶叫”が会場を満たした。「MOTEKI」では、羽生結弦ばりの回転をみせたり、セクシーに腰を揺らしたりとコミカルな動きで笑いを誘いながら、「でも俺が芸術点をたたき出すのはラップやなぁ」と一言。そこから「しゅがふり」へとつなぎ、柔らかな表情で聴かせる場面へと展開する。

 ジャケットを脱ぎ、ぐっと距離を縮めるようなパフォーマンスで、「S+ -絶世-」「Cheap luxury」と続く流れは、“モテたいゼ”セクション。「みなさんにはSKRYUのさらなる性癖に付き合っていただきます。いいタイトスカートですね!」というフリですぐに次曲を察知した「Tight Skirt」では、艶を帯びたミドルレンジのヴォーカルアプローチで、セクシーとユーモアが同時に立ち上がる。「タンクトップ・ランナウェイ」ではシャツを脱ぐのにもたつく場面に笑いが起こり、完璧にキメすぎない人間味がむしろ魅力として伝わってくる。

 中盤の「スパンコールじいちゃん -輝絶-」ではミラーボールが回り、会場は一気に華やかな空気に。「光が丘に住んでいる」「好きなお米はコシヒカリ」といった“スパンコールじいちゃん”の細かすぎる設定は聴き入ってしまう完成度だ。さらに「千秋楽だから……ライブ中だけどビールください!」のひと言でジョッキが登場。「一緒に乾杯できますか!」と呼びかけ、「居酒屋」へ。酔いがまわりそうなドープなトラックにのせてラップをぶちかますと、ビールを飲み干すSKRYU。本気のパフォーマンスに客席からは大きな拍手と歓声が送られた。

 「How Many Boogie」の印象的なフレーズで空気を換え、「上っ面☆本気DE☆LOVE」 では、前方客席に降りて、「どこから来たんですか?」とナンパをはじめる自由度でまだまだ距離を縮める。

 MCでは、2月にメジャーデビューしたことを改めて報告。「みんなのおかげです。自分の表現を好き放題させていただけるようになりました」と語り、「どれだけ疲れていても、みんなの顔を見ると心の底からエナジーが沸き上がってきます」と続ける。その言葉のあと、ピンスポットに照らされながら「Country Roads」をアカペラで歌い上げると、会場は静かに聴き入る空気へ。「Mountain View」ではスマホライトが一斉に灯り、みんなのコールがやわらかく広がっていく。「1曲目からマウンテンビューの景色でしたよ!」という言葉に、あたたかい拍手と歓声が重なった。

 終盤、「Mr.Scandalous」で再び勢いを加速させると、「本当に見たい景色は、みんなと目が合うこの景色」と語りかけるSKRYU。「みんなと一緒にまだまだ見たい景色がある」という言葉から「シャングリラ -絶景-」へ。ファルセットの浮遊感が心地よい爽快なサビ、真っすぐに前を見据えるような力強いメロディラインが心に届く。そしてみんなのパワーを全身に受け、その先にあるのが「超Super Star」。歓声は一段と大きくなり、会場は祝福のような熱気に包まれた。

 「2026年SKRYU Zeppツアー、これにてクランクアップだ!」と告げて始まったラスト「クランクアップ」では、「俺にSKRYUという役目を与えてくれたお前ら! 死ぬまでついてきやがれ!」と叫ぶ。8月のワンマンライブ開催も発表され、未来へとつながる余韻を残しながらステージを後にした。

 この日のライブで印象的だったのは、SKRYUが“スターであること”と“等身大であること”を行き来し続けていた点だ。笑わせ、煽り、歌い、語りかける。観客とともに作り上げるライブの形を武器に、SKRYUはこれからさらに大きな景色へと歩みを進めていく。そう確信させるファイナルだった。

Text by 岡田あさみ
Photos by JUNYA “Thirdeye” S-STEADY

◎セットリスト
【絶(Zepp)Tour 2026】
※2026年3月27日(金)、大阪・Zepp Osaka Bayside公演
1. ピンクのワゴン -悶絶-
2. VIP (Short ver.)
3. One Shot (Short ver.)
4. Golden Time (Short ver.)
5. Ahhhhhhh! -絶叫-
6. MUNASAWAGI (Short ver.)
7. MOTEKI
8. しゅがふり
9. S+ -絶世-
10. Cheap Luxuary
11. Tight Skirt
12. タンクトップ・ランナウェイ
13. スパンコールじいちゃん -輝絶-
14. 居酒屋 (Short ver.)
15. How Many Boogie (Short ver.)
16. 上っ面☆本気DE☆LOVE
17. GOKAICHO
18. Country Roads
19. Screw Driver
20. Mountain View
21. Mr.Scandalous
22. シャングリラ -絶景-
23. 超Super Star
24. 頃合いのいい頃に
25. クランクアップ

◎ライブ情報
【SKRYU Super Live 2026「The Light」】
8月29日(土)開場16:30/開演18:00
PINK -Moonlight Paradise- with Secret Guests
8月30日(日)開場15:30/開演17:00
SEPIA -Midnight Rendezvous-
会場:ぴあアリーナMM


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