ハリー・スタイルズ、名声がもたらす孤独や支えになったランニングについて語る

2026年3月4日 / 11:45

 ハリー・スタイルズが新作アルバムの発表を前に、一般的な雑誌の表紙という選択肢をあえて外し、ランニング専門誌ランナーズ・ワールドの最新号に登場した。本人いわく、アルバム『Kiss All the Time. Disco, Occasionally.』の制作においても、ランニングは何にも増して大きな意味を持っていたという。

 現地時間2026年3月3日に公開されたカバー・ストーリーの中でハリーは、名声とそれに伴う孤独と長年向き合ってきたこと、そしてランニングがその心の支えになってきたことを語った。2010年に『Xファクター』でワン・ダイレクションとしてスーパースターの座に駆け上がって以降、「長年、友人の誕生日パーティーも、どこか素晴らしい場所への旅行でも、オープニング・イベントも、招かれるものすべてを断り続けなければなりませんでした」と、彼は同誌に語っている。

 ハリーは、「本当に忙しいから断っているのか、それともイエスと言うより断るほうが楽だから断っているのか、自問するようになりました」と、知名度ゆえに感じてきた壁について続けた。その知名度は、2017年にソロ活動を開始して以来さらに高まっている。「ネガティブなものを持ち込むかもしれない人たちから自分を守ろうと心を閉ざすとき、ポジティブな体験まで逃してしまっているんです」と彼は言う。

 今回のランナーズ・ワールド最新号は、ハリーにとって4作目となるソロ・スタジオ・アルバム『Kiss All the Time. Disco, Occasionally.』が3月6日にリリースされる数日前に発売された。前作は2022年にリリースされ、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得した『ハリーズ・ハウス』で、そのときも彼は米ライフスタイル雑誌のベター・ホームズ&ガーデンズの表紙を飾るというAリスト級ポップ・スターとしては異色の雑誌タイアップを行っていた。

 ランニング誌との対話の中で彼はまた、ランニングという趣味と音楽の“催眠的で瞑想的な側面”に感じる“シナジー”についても語った。彼は、「走っているときこそ、自分が作っているものや、人生のさまざまなことについてじっくり考える時間が持てます」とも付け加えている。

 もっとも、今回のインタビューが公開される前から、ハリーがランニング好きであることはファンの間では知られていた。音楽活動から距離を置いていた時期、英ロンドンや、近年は仮の拠点として滞在することも多いイタリアのローマでジョギングする姿が何度も目撃されている。また東京とベルリンではマラソン大会にも参加し、いずれも好成績で完走して周囲を驚かせた。

 ランニングを愛するもうひとつの理由は、あまり注目を集めずに人々の中に溶け込める手軽な手段だからだという。ハリーは、「大事なのは常に動き続けていること。どこでも角を曲がれます。自分を見かけた人も、“あれ、もしかして……?”という感じで、“あ、見て、彼だ!”とまでにはならないんです。そしてその頃にはもう、こちらはとっくに通り過ぎていますから」と話している。

 ランニングはまた、ツアー中の“あまりにも多くの刺激”にさらされた後に自分を取り戻す手段にもなっている。【ラブ・オン・ツアー】は2021年から2023年にかけて行われ、新たな【Together, Together】ツアーは今年5月から世界各地を巡る予定だ。彼は、「ツアーのさなかに何度も感じてきた悩みは、自分が何を与えているのか、世界に何を加えているのかが分からなくなることでした。特に評価の仕組みや、周囲からの称賛があまりにも大きく感じられるときはなおさらです。この仕事からたくさんのものを受け取っていますし、大きなエネルギーももらっています。みんなが多くのものを与えてくれていることには本当に感謝しています。でも、自分は何を貢献しているのだろう?そんなふうに、存在そのものについて考え込んでしまうこともありました」と彼は打ち明けている。


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