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日本ソロデビュー10周年を迎えた2PMウヨンの単独コンサート【2025 Jang Wooyoung Concert in Japan】が12月28日、兵庫・神戸文化ホールでフィナーレを迎えた。
アーティストとしてしっかり聴かせる一面と得意のダンスを見せる一面をステージ上で半分ずつ(ハーフハーフ)見せることでウヨンのアーティスト像を演出していた。右半分はバンド(キーボード2名にギター、ベース、ドラム)、左半分はダンス用のスペースが空けられており、ステージを半分に分けるアイデアは、ウヨン考案であることが後に流れるミーティング密着映像で明らかに。全員が一致団結し、阿吽の呼吸を感じられるよう工夫も凝らした。磨き上げられたアレンジや拍のひとつひとつ、ダンサーたちと作り上げたコレオが、約3時間に及ぶライブの随所で鮮やかに輝いていた。
ブルーのペンライトが客席を彩る中、上手にスポットライトが当たり、そっとウヨンが登場。静かに立ち位置につき、マイボトルから最近のお気に入りドリンクだという梨水を一口飲んで、バンドチームと目を合わせて「始めましょう」と合図、「Carpet」で幕開けした。続く「Going Going」では、「一緒に!」とHottestたちと両手を大きく左右に振り、最後は両腕で作った大きなハートを客席と全国の映画館、そしてオンラインで見ている観客に贈った。
ここから、ダンサーの一面を徐々に見せていく。80年代寄りのサウンドが自然と体を揺らす「Off the record」が流れると、客席は自然とスタンディング状態に変わり、6人のダンサーと一緒になめらかに踊るウヨンと、その歌声にうっとりとした。
「みんな楽しい?」「いい感じ?」とHottestたちとお決まりのやり取りをしたあと、「みなさんのビタミン、ウヨンです」と代名詞が飛び出た。コンサート最終日、そしてウヨンにとって2025年最後の公演ということもあってか、前日よりも熱気に包まれている様子。「みなさんの声がないとウヨンは楽しめません。よろしくね!」と、高まる気持ちを躊躇せずに表現してほしいと客席に呼びかけた。
ウヨンは音楽とダンスに強いこだわりがある分、バンドメンバーやダンサーたちへのリスペクトも大きい。ここで一緒に舞台を彩るメンバー達の紹介が始まり、ベース、バンドマスターのキーボード、ギター、キーボード、ドラム、そしてダンサーが一人ずつ加わっていき、2025年9月にリリースされた韓国最新ミニアルバム『I’m into』のリード曲「Think Too Much (Feat. DAMINI)」へ。ファンキーな雰囲気をジャンプやシェイクなど、全身を使ったダンスで表現していく。同じヴァイブスを持った「Whatever」では、その“踊りたい”ウヨンが爆発し、「Chill OUT」では流暢な日本語ラップが炸裂と、少しずつヒップホップモードが強まっていく。細やかなドラムプレイやジャジーな演奏が大人っぽさを残しながら、楽器が奏でるグルーヴを本人も楽しんでいた。
「今日は熱気と声援がすごいよ! みなさん、何か特別なことでもしましたか? 昨日より汗が……うわぁ。まだたくさん残ってるのに、ちょっと失敗(笑)」とあまりの熱気に気分が高まり、うっかりペース配分を忘れてしまったようだ。
「みなさんのアイドル、みなさんのビタミン、みなさんのリーズン(理由)、ウヨンです。あと、2PMというチームでウヨンを担当しています」と改めて挨拶。「昔、一回だけ演技もしたんですけど……『ドリームハイ』というドラマを覚えてますか?」と、以前出演した2011年のドラマの話題になり、OSTを口ずさむと会場は熱狂の渦に。「観てなくても大丈夫です! 今見るとちょっと……」と若かりし頃の活動を振り返り、笑いを誘った。
エッジーなギターから始まった韓国語ナンバー「Make it」で、なんとウヨンは客席へ。ドラマチックな赤い照明の中でHottestとハイタッチしたり、肩に手を置いたり、膝をついて歌ったりして、ファンをドキドキさせた。家の窓際に座っているような「Homecance」では、“歌いたい”ウヨンが再登場。そして、日本ソロデビュー10周年ベストアルバム『3650.zip』のリード曲で、彼が音楽活動を続ける“理由”を綴った「Reason」へ。長年応援してくれているHottestに捧げるファンソングでもある本曲を、目の前とスクリーン越しにいる大勢のHottestたちに向かって、大きく手を広げて歌う姿に胸が熱くなった。
白いフリンジシャツとレザーパンツに着替えたウヨンは、「Simple dance」でステージを再開。韓国で久々のリリースとなった本曲について「日本で初めて披露できて、嬉しいです。僕も好きな曲です。韓国でソロ歌手活動が7年半くらいできていなかったので、これからは休みなくなんでもしようとチームと相談して、この曲の制作に取り掛かりました。日本でも見せたら喜んでもらえるかなと思っていたんです。できればたくさんの場所でやりたいと思っていたので、(神戸で初めてソロコンサートをすることもあり)僕は今日、意味のある日を迎えています」と話した。スロウで伸びやかな動きは序盤のダンスとは異なる魅力があり、ステージ上に大きな一輪の花がゆっくりと開くような美しさがあった。Hottestたちの掛け声もバッチリで、まさに“ウヨンが踊れて、聴く人も好む、そのバランスがいいナンバー”だ。
そして、日本で迎えたソロデビュー10年についても言及。「みなさん、(応援)お疲れさまでした! この10年ありがとうございます。みんな最高!」と本人からHottestたちが労われる場面も。「リード曲の『Reason』は、僕が歌い踊る理由は何かと考えて、Hottestのみなさんが思い浮かんで書いた曲です。僕が活動するすべての理由がみなさんなんだという意味が込められた曲です。これからも僕が活動を続けていく理由は変わらないです。その“理由”を守るために、一生懸命頑張ります」と、あらためて、ファンの存在の偉大さを伝えた。Hottestが元気でいられる理由もウヨンであるとわかり、「よかった(泣)」と思いが通じ合った瞬間でもあった。「ベストアルバムも発売できて、最近は本当に幸せです。これからもみなさんがいる場所に行って、挨拶します。よろしくお願いします!」とゆるぎない決意に歓声があがった。
ここで「歌詞はまだ韓国語だけですが、いつか日本語歌詞も準備しますね。ちょっと寂しい雰囲気の曲ですが聞いてください」と、韓国語の未発表曲を披露。キーボードだけの非常に切ないメロディーで、言葉はわからなくても、何かを追い求めているような気持ちが伝わってきた。
映像を挟んで、ここからはダンスが映えるナンバーが続く。ヒップホップモード全開の「She is」、ラテンっぽい軽いサウンドで気持ちも解放的になる「Don’t act」、刺激的なサウンドとシャウトで表現域が広がる「Where is She」など、全身から伝わるパフォーマンスに魅せられた。“チャン・ウヨン”コールが響く中、エネルギーと感情を出し切ったウヨンはフードを被ったまま倒れ込んだ。しかし、「ここまではリハーサルで、本番はここからです。準備いい?」と、ウヨンの真骨頂が見えるステージはまだまだだという。
F1レーサー風ジャケットをまとい、「僕のかわいいHottest ladies, are you ready?」と深く息を吸い、サングラスをかけて気合いを入れて準備は整った。「Sexy Lady」の電子ビートが流れると、会場に歓声が響き渡る。代名詞である首のアイソレーション、ムーンウォークなど見どころがいっぱいで、「Let’s go!!」の合図で終盤のダンスパートではクレイジーにはじけた。シームレスに始まった「君の別の名前」も溢れる感情を終盤のダンスで最大限に表現し、会場をヒートアップさせた。
「いつもみなさんから元気をもらいます。大事に家に持ち帰ります」「今日という大事な時間を僕に使ってくれてありがとうございます。ここにいるみんなが全員、神戸に住んでるわけじゃないでしょ? 飛行機とか新幹線とか自転車とかで来てくれたんですよね。なぜウヨンに会いに来た? どうしてこんなに大きな愛を僕にくれるの?」と伝えるウヨンだったが、これまでの活動や温厚でちょっぴり天然な人柄、そして直前のパワフルなステージから、Hottestたちもたくさんの元気をもらっているはず。
「後悔しないように遊びましょう。僕がいっぱいエネルギーを送ります!」と言って、90年代サウンドが楽しい「Reality」に続いて、GOT7のために書き下ろした曲をセルフカバーした「Yo モリアガッテ Yo (WOOYOUNG ver.)」がスタート。特徴的なサウンドと緩急ついた展開、Hottestも〈モットモリアガッテYo〉とシンガロングして、ライブで輝くパフォーマンスが会場をさらに温めた。「Party Shots」も遊び心ある歌詞とダンスでウヨンとHottestが一緒に遊ぶ時間に変身した。
ここで終わりかと思いきや、「昨日と今日のウヨンは全然違うから。準備はいい? My sexy ladies!!」と、Jun. Kとのコラボ曲「DJ GOT ME GOIN’ CRAZY (feat. Jun. K)」へ。ウヨンもダンサーたちもバンドメンバーも最後まで全力を出し切り、高まる感情を残したまま、本編は幕を閉じた。
アンコールは「R.O.S.E」で、2階席からスタート。一人ひとりに感謝の言葉をかけながら、隅々まで訪れるウヨンが2階から1階に向かう様子も生中継された。1階席もぐるっと回ったのだが、あっちからもこっちからも「こっち来て」「もう一度」の要望コールが。「僕の負けです」とHottestたちに圧倒されたウヨンは再度、愛を近くに届けに行く。たくさんの愛情を至近距離で一身に受け取ったからか、回り切りステージに戻ると、ばたりと倒れこんで会場を笑わせた。寛大なサービス精神に「ありがとう」と言わんばかりの大きな拍手が返ってきた。
ただ、長年培ってきた信頼の絆があるからこそ、ウヨンも恩返ししたいと思うのではないだろうか。サプライズで用意されたバナーには「HottestのReasonはウヨン▽halfとhalfで一つになる▽」というメッセージが書かれており、それを見たウヨンがステージ上で「ウヨンのReasonはHottest▽39!」と手書きメッセージを送るやり取りは感動的だった(※▽=ハートマーク)。
「今日まで応援してくれてありがとうございます。お疲れさまです。大変なことはないですか? ずっとみなさんの前で歌えるように頑張ります」と言って、自身お気に入りの韓国曲「Letting You Go」へ。ラストナンバーの「MORE」は〈いま最高さ 夢みてたこと 全部叶ってるから〉と果てしない夢を二人三脚で叶えてきた関係性も感じられた。
フィナーレらしく、ステージ上で自由気ままに踊るウヨン。「こんなに素敵なチームとコンサートができて、僕は本当に幸せです。今年最後の公演を神戸でみなさんと一緒に過ごせて光栄でした。みなさんよい年を!」と、チーム一同、深々とお辞儀し、「もっと元気なウヨンになって、もっと素敵なウヨンになって、早くまた会いましょう。元気!!」とパワー注入して、Hottestたちを新年へ送り出した。
Text by Mariko Ikitake
Photos by 田中聖太郎写真事務所
◎セットリスト
【2025 Jang Wooyoung Concert in Japan】
※2025年12月28日(日)公演
1. Carpet
2. Going Going
3. Off the record
4. Think Too Much (Feat. DAMINI)
5. Whatever
6. Chill OUT
7. Happy Birthday
8. Make it
9. Homecance
10. Reason
11. Simple dance
12. 未発表新曲
13. Give Up
14. She is
15. Don’t act
16. Where is She
17. Sexy Lady
18. 君の別の名前
19. Reality
20. Yo モリアガッテ Yo (WOOYOUNG ver.)
21. Party Shots
22. DJ GOT ME GOIN’ CRAZY (feat. Jun. K)
23. R.O.S.E
24. Letting You Go
25. MORE
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