THE ORAL CIGARETTES、盟友集った対バンツアー完走 SiMと狂宴したファイナル公演のオフィシャルレポート到着

2025年11月21日 / 20:00

 THE ORAL CIGARETTESが、11月18日に愛知・COMTEC PORTBASEで対バンツアー【ALL MY LIFE TOUR 2025】の最終公演を行った。

 同ツアーは、9月17日の大阪・Zepp Osaka Bayside公演を皮切りに、全国計7か所のライブハウスで開催。オーラルは、coldrain、SPARK!!SOUND!!SHOW!!、go!go!vanillas、SCANDAL、The BONEZ、HEY-SMITHらと各地で熱いツーマンライブを繰り広げ、ファイナル公演にはSiMが出演した。

 開演時間ジャストに落とされた照明に、満員のフロアから思わず上がった大歓声。ヒリヒリするような高揚感に満ちた空気を、「PANDORA」のエッジィなギターとシャウトで瞬く間に切り裂いたのはSiMだ。突き上がる拳とダイバーが大量発生した「WHO’S NEXT」といい、乱反射する光とともに放った「Boring People, Fucking Grays」といい、後にオーラルが控えることを忘れさせる圧倒的な没入感。その後も、アンセミックな最新曲「CHAMPiONS」では見渡す限りがヘッドバンギングする圧巻の景色を作り出し、「DO THE DANCE」でもすさまじい熱量でオーディエンスを跳ねに跳ねさせる。

 MCでは、公演中止となったオーラルの主催フェス【PARASITE DEJAVU 2024】の出演バンドと対バンツアーがしたいと山中拓也(Vo/Gt)からオファーされたことを明かし、「そんな気持ちのこもったツアーのファイナルにSiMが呼ばれた理由は特にありませんが、何もないところから伝説を作るのがバンドマンなので」と言ってのけるMAH(Vo)。続けて、山中のMCが3パターンぐらいしかないと気付いたこと(笑)、やけに辺ぴな場所で忘年会をやるなと思って向かったら当時の山中の自宅近くだったことにも触れ、「こいつは大物になるな…….!」と感じたと、愛のあるいじりでも場を盛り上げる。

 ライブもトークもさすがの先輩は、強烈な重低音を浴びせた鉄板の「Blah Blah Blah」、アグレッシブなパフォーマンスでも魅せた「Amy」、荘厳なシンガロングが降り注いだ「The Rumbling」と後半戦も容赦なし。ラストは恒例の雄たけびから突入した「KiLLiNG ME」、「倒されても倒れても、立ち上がるのが本当に強いヤツだって覚えとけよ!」というMAHのメッセージにも奮い立つ「Get Up, Get Up」、キレキレにして極悪の「f.a.i.t.h」でシメ。さぁ、こんな大きな背中を見せられて、オーラルはどう立ち向かう!?

 オーラルは、冒頭の「OVERNIGHT」からいきなり熱狂。SiMという猛者と対峙してなお堂々たるたたずまいで、「今日はファイナル、そのつもりで遊びに来てるんだろうな? 最初から飛ばしてこい!」と山中があおるやいなや、場内のボルテージは急上昇。そこに火を注いだ迫真の「DUNK feat.Masato (coldrain)」からも、メンバー4人の気合がビシビシ伝わってくる。さらには、シアトリカルでダンサブルな「Shala La」、きめ細やかなギターリフとシンクロするライティングも美しい「Maze」と、序盤から多彩なセットリストを披露していく。

 ここで山中が、「さっき俺の話は3通りしかないと言ってましたけど、俺の優しさであんな話もこんな話もしてこなかったのに! 楽しみにしておいてください(笑)」と宣戦布告。こんなやり合いも、フェスでもイベントでもないツーマンならではの面白さだ。中盤戦はノイジーなポストパンクナンバー「Tonight the silence kills me with your fire」、山中に「お前らの楽しい顔だけ見に来たわけじゃない、お前らの全部を見せてほしいんです」と導かれた時点ですでに心が解放された「UNDER and OVER」をと畳み掛けるなど、体を揺らす観客とバンドが一体となってライブを作り上げていく共犯関係がたまらない。イントロのSEからどよめきが起きた「OD」では、山中がハンドマイクでステージを横断。まさにゲームマスターのように名古屋に生まれた新たなライブスポットを扇動していく。

 「coldrainから始まりSiMまで、全てが俺らの人生でかけがえのないバンドです。だからみんなに見てもらえたことがすごくうれしいし、俺らの仲間とシーンをもっともっと好きになってほしい。俺らは人生を懸けてみんなとライブハウスで遊んでいくつもりです」と宣言した山中は、「で、今からあの人(=MAH)がどれだけ悪魔か教えますね」と(笑)、MAHの酒にまつわるバンドマンらしいエピソードでも大いに沸かせる。

 クライマックスには問答無用のキラーチューン「狂乱 Hey Kids!!」を投入し、誰もが期待した思いに真っ向勝負で応えた「CATCH ME feat.MAH (SiM)」では、最強の悪魔を再び召喚。MAHとの豪華共演でぶち上げ、とどめは刻まれるビートがふつふつと血をたぎらせた「Savior Of My Life」を。山中が「あなたたちの人生が輝きますように。大丈夫、今日から変わっていく」と告げれば、特大の愛を残したオーラルに惜しみないアンコールが送られる。

 ワンマンライブではおなじみの中西雅哉(Dr)によるグッズ紹介、まさやんショッピングの後は、「やっぱりファイナルにSiMを選んだのはすごく意味のあることで。何度でも言います。しんどいとき、倒れそうになったとき、倒れてしまったとき、ずっと隣にいてくれたのは紛れもなくSiMだったんですよ。心の底から信頼してる先輩だし、これからも一緒にやっていくんだろうなと思う。今日は来てくれて本当にありがとう!」と山中が感謝を述べる。最後は初期曲の「机上の空論に意味を為す」に加え人気曲の「接触」も届け、昨年からの物語に筋を通したツアーを締めくくった。

 今後のオーラルは、年内【MERRY ROCK PARADE 2025】、【FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025】、【COUNTDOWN JAPAN 25/26】をはじめとした大型フェスに多数出演。来年2月6日には東京・Spotify O-EASTで山中が主宰するレーベル、DREAMLANDのオールナイトイベント【DREAMLAND – ALL NIGHT GIG & PARTY -】に出演し、同16日から全9公演の対バンツアー【ERASE the BORDER TOUR 2026】を開催する。

Text by 奥“ボウイ”昌史 
Photo by
THE ORAL CIGARETTES/SHOTARO
SiM/Kohei Suzuki


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