<ライブレポート>Newspeak、届けるのは自由なライブのかたち 何かに踏み出すきっかけも

2025年11月8日 / 13:00

 Newspeakが11月4日、東京・渋谷クラブクアトロにて【Newspeak presents “Glass Door Tour”】の最終公演を開催した。元々はGLIM SPANKYとの対バンが予定されていたが、残念ながら出演がキャンセルとなり、この日はワンマン開催となった。

 1曲目は「White Lies」で勢いよく幕開け。力強い演奏とReiによる伸びやかなボーカルが会場に響き渡る。Yoheyのベースはステージを支え、Stevenのドラムは安定感抜群。要所でアピールするテクニックなど、3人のコンビネーションが冴え渡る。続いて「RaDiO sTaTiC」「Alcatraz」「Generation of Superstitions」と立て続けに披露し、序盤を軽快なナンバーで駆け抜けていった。

 歌い終えるとReiが「最終日、たどり着いたみなさん最高です!」と一言。歓声が巻き起こると「Newspeakのライブは自由だから」と伝える。そこからダンサブルな「Lifedance」、オーディエンスとの掛け合いのある「Wide Bright Eyes」、観客の手拍子がパフォーマンスを後押しする「What We Wanted」と続け、会場全体の一体感が増していく。

 すでに大盛り上がりの中、Reiは8月にリリースしたEP『Glass Door』についての説明を始めた。「Glass Door」は自分と深く向き合う曲だと明かす一方で、同作に収録されている他の曲はその反動からできた曲だという。その話の通り、次に披露した同作収録の「Coastline」は、どこか爽やかなサウンドが心地いい一曲。日々の悩みも吹き飛ぶような解放感があった。その後、ダンスビートの「Before It’s Too Late」、物寂しいギターのアルペジオが印象的な「Ocean Wind & Violet Waves」と続けて、前半を終えた。

 ここからが圧巻だった。次は、自分のために作ったが多くの人にとっても大事な曲になったという「Be Nothing」を披露。目の前のキーボードに向かって魂を吹き込むかのようなReiの姿が美しく、徐々にステージに光が射していくような光景に、観客側も息を呑むような雰囲気があった。音がフェードアウトしていき、すべてが消えかける寸前に「State of Mind」のイントロがスタート。タムの多いドラミングが醸し出すパワフルなステージから、ギアがまた一段階、上がったのを感じた。

 Stevenが「まだまだだぜ! お前たち最高だよ!」と煽ると大きな歓声が起き、メンバー紹介を経て「Media」へ。印象的なシンセリフとサイケデリックなサウンドスケープに会場のボルテージは最高潮。そのままReiがボーカルで参加したSawanoHiroyuki[nZk]の楽曲をカバーした「INERTIA」を躍動感たっぷりに歌い上げると、畳み掛けるようにして「Bleed」へ。歪んだギターやアシッディなシンセが会場を支配する。

 本編ラストは「Glass Door」。マイクを2つ使ってみるという新しい試みを始めたとReiは明かし、「みんなも明日、何かを始めてくれたら嬉しいなと思います」と前置きして、このツアーの軸となる新曲を歌い始めた。いつにも増して3人のパワーがみなぎっていて、ステージから計り知れないエネルギーが届く。鳴り止まない拍手の中、メンバーたちは手応えを感じたような表情を浮かべながら、ステージを捌けていった。

 アンコールでは、Stevenが珍しくタンバリンを持ってアコースティック・バージョンで「Lake」を披露。その後はバンドスタイルに戻り、「Leviathan」「Bonfire」と歌い、幕を閉じた。対バンを予定してはいたものの、結果的にNewspeakの世界観にどっぷりと浸かることのできたこの日。彼らのエネルギー、そしてEP『Glass Door』が放つメッセージが、集まった観客に存分に届いたことだろう。

Text by 荻原梓
Photos by toya


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