【米ビルボード・ソング・チャート】テイラー・スウィフト「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」4週連続1位、ケラーニ自身初TOP10入り

2025年11月4日 / 14:00

 今週(2025年11月8日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、テイラー・スウィフトの「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が4週目の首位を獲得。新たにランクインしたのはケラーニの「フォールデッド」で、先週の14位から7位にジャンプアップして自身初のTOP10入りを果たした。

 4週目の首位を獲得したテイラー・スウィフトの「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」は、今週の集計期間(2025年10月24日~30日)に公式ストリーミング再生数が2,910万回(前週比13%減少)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が5,450万回(前週比10%増加)、セールスは22,000(前週比236%増加)を記録した。

 ストリーミング・ソング・チャートで4週目、デジタル・ソング・セールス・チャートでは3週目の首位をそれぞれキープして、エアプレイ・チャートでは前週に続き現時点での最高位となる5位にランクインしている。

 今週セールスが急増したのは、10月28日に「Alone in My Tower Acoustic Version」と題されたアコースティック・バージョンがデジタル配信されたからで、4週目の首位を獲得した大きな要因となった。さらに3日後の10月30日~31日にかけては、「オリジナル・バージョンとインストゥルメンタル・バージョン」、「アコースティック・バージョンとアコースティック・バージョンのインストゥルメンタル・バージョン」の2種類のCDが公式サイトで予約受付されている(CDは予約のみで売上は出荷時の週のチャートに反映される)。

 テイラー・スウィフトは「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」で首位獲得曲数を通算13曲目に更新し、チャート史上4位タイの記録に到達。同曲が今週4週目の首位を獲得したことで、首位獲得週は40週目に更新され、ブルーノ・マーズを抜き歴代単独8位に記録を塗り替えた。

・97週間:マライア・キャリー
・60週間:リアーナ
・59週間:ザ・ビートルズ
・56週間:ドレイク
・50週間:ボーイズIIメン
・47週間:アッシャー
・46週間:ビヨンセ
・40週間:テイラー・スウィフト
・39週間:ブルーノ・マーズ
・37週間:マイケル・ジャクソン

 上記のランキングにおけるビヨンセの記録には、デスティニーズ・チャイルドのメンバーとして達成した17週間の首位獲得記録は含まれていない。同様に、マイケル・ジャクソンの記録にもジャクソン5として達成した10週間の首位獲得記録は含まれていない。

 首位を獲得した13曲のうち、4週間以上首位を獲得したのは「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が以下に続く5曲目のタイトルとなる。

・「シェイク・イット・オフ」(2014年/4週間)
・「ブランク・スペース」(2014年/7週間)
・「アンチ・ヒーロー」(2022年/8週間)
・「クルーエル・サマー」(2023年/4週間)
・「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」(2025年/4週間)

 首位獲得週が4週以上を記録したタイトルをもつアーティストとしては、以下に続く歴代5位タイに記録を更新した。

()は通算首位獲得数

・7曲:マライア・キャリー(19曲)
・7曲:リアーナ(14曲)
・6曲:ビヨンセ(9曲)
・6曲:アッシャー(9曲)
・5曲:ザ・ビートルズ(20曲)
・5曲:ドレイク(13曲)
・5曲:ブルーノ・マーズ(9曲)
・5曲:ケイティ・ペリー(9曲)
・5曲:テイラー・スウィフト(13曲)

 「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が収録された最新作『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、10月18日付のアルバム・チャートで史上最高の週間ユニット数(4,002,000)を記録して1位に初登場。今週のチャートまで4週間連続で首位を獲得した。

 ソング(Hot 100)、アルバム(Billboard
200)の両チャートで同時に初登場1位を獲得したのはチャート史上16回目で、そのうち4週連続で達成したのは今回の「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」と『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』(2025年10月18日~11月8日付)が史上初の記録となる。

 本作からは、4位に「オパライト」(前週4位/最高位2位)、8位に「エリザベス・テイラー」(前週5位/最高位3位)の計3曲が今週のTOP10にランクイン。初週(10月18日付)は10曲、2週目(10月25日付)は8曲、3週目(11月1日付)は4曲をランクインさせている。

 Netflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックから大ヒットを記録しているHUNTR/X(ハントリックス)の「Golden」は、先週に続き2位にランクイン。同曲は、8月から8週間(非連続)にわたり首位を獲得した。

 同様に、6月から8月に非連続で10週間首位を獲得したアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」も3位をキープして、エアプレイ・チャートでは通算20週目の首位を獲得した(ラジオのオーディエンス・インプレッション数は7,850万回/前週比1%減少)。エアプレイ・チャートの首位獲得週では、シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」(27週間)、ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」(26週間)に続く史上3番目の記録となる。

 先週8位に初のTOP10入りを果たしたオリヴィア・ディーンの「マン・アイ・ニード」は、今週5位に上昇して最高位を更新(初のTOP5入り)。ジャスティン・ビーバーの「デイジーズ」(最高2位)は7位から6位にワンランクアップして、今週7位には米カリフォルニア州オークランド出身の女性R&Bシンガー=ケラーニの「フォールデッド」が前週の14位から急上昇して、自身初のTOP10入りを果たしている。

 「フォールデッド」は、今週公式ストリーミング再生数が1,300万回(前週比35%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が3,290万回(前週比11%増加)、セールスは3,000(前週比74%増加)を記録。ストリーミング・ソング・チャートで28位から10位、エアプレイ・チャートでは11位から8位にそれぞれ最高位を更新し、両チャートでも初のTOP10入りを果たした。その他、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートでは、どちらも初の首位を獲得をしている。

 「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」と同様に、今週セールスが急増したのは「Homage Pack」と題した6種類のリミックスが10月24日にリリースされたからで、このリミックスにはR&B界を代表するレジェンド、トニ・ブラクストン、ブランディ、ジョジョ、マリオ、ニーヨ、タンクが参加している。

 なお、それぞれのリミックスは1つの楽曲としてチャートの集計に反映されているが、タンクとのリミックスはケラーニのボーカルが他のバージョンより大幅に抑えられているため、集計対象外となっている。また、それぞれのリミックスがオリジナルのポイントを上回らなかったため、ゲストの名前はなくケラーニのみがアーティストとしてクレジットされた。

 ケラーニは、これまでにソング・チャート“Hot 100”に18曲のタイトルをランクインさせていて、そのうちTOP40入りしたのはどちらもゲストで参加したカーディ・B名義の「Ring」(2018年/最高28位)、「Safe」(2025年/最高26位)そして「フォールデッド」の3曲がある。

 ケラーニの曲が初めてソング・チャート“Hot 100”にランクインしたのは2016年8月の「ギャングスタ」で、それから今週「フォールデッド」がTOP10入りするまでの期間は9年2か月2週間かかった。これは、ケイシー・マスグレイヴスが「メリー・ゴーラウンド」(2012年)でデビューしてから「アイ・リメンバー・エヴリシング(with ザック・ブライアン)」(2023年)で初のTOP10入りを果たすまでの10年8か月2週間以来の最長記録となる。

 先週9位に再浮上したモーガン・ウォーレンの「アイ・ガット・ベター」は同位をキープして、カントリー・ソング・チャートでは4週目の首位を獲得。レコーディング・アーティスト名義の曲としては自身初のTOP10入りを果たしたレオン・トーマスの「マット」も、先週に続き10位にランクインしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月6日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」テイラー・スウィフト
2位「Golden」HUNTR/X
3位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
4位「オパライト」テイラー・スウィフト
5位「マン・アイ・ニード」オリヴィア・ディーン
6位「デイジーズ」ジャスティン・ビーバー
7位「フォールデッド」ケラーニ
8位「エリザベス・テイラー」テイラー・スウィフト
9位「アイ・ガット・ベター」モーガン・ウォーレン
10位「マット」レオン・トーマス


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