エンターテインメント・ウェブマガジン
ブルース・スプリングスティーンの若き日を描く映画『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』が、現地時間2025年8月29日に米コロラド州の【第52回テルライド映画祭】でオープニング作品として世界初披露された。
同映画祭は、ロッキー山脈の標高2,400メートルの位置にあるテルライドで行われている。レッド・カーペットや賞、タキシードで正装することもなく、純粋に映画を上映し続け半世紀を超える歴史を有する。2009年以降、【テルライド映画祭】を経由せずに【アカデミー賞】の<作品賞>を獲得した作品は僅か5本だけという目利きたちが集う映画祭だ。
今回のワールド・プレミア上映には、スコット・クーパー監督、主演のジェレミー・アレン・ホワイト、マネージャー役のジェレミー・ストロング、マネージャーのジョン・ランダウ本人、そしてブルース・スプリングスティーンが駆けつけた。
舞台に立ったスコット・クーパーは、「このフェスティバルはとても温かく支えてくれて、レッド・カーペットのような華やかさとはまったく違います。暗闇の中、多くの人と一緒に座りながら、みんなで物語に心を奪われるひとときを過ごしています」と観客に挨拶した。続けて、「私にとって、この場所はまるで故郷に帰ったような気持ちになります。この映画を初めて披露するのにテルライド以上の場所はありません。この週末に上映されるすべての映画を支えてくださったことに感謝します」と述べ、映画祭関係者と20世紀スタジオのサポート・メンバーへの謝辞を述べた。
そして、「ブルース・スプリングスティーンを演じる俳優を考えたとき、これはどんな俳優にとってもとても難しい挑戦だと思いました。私たち全員が知っているあのブルースを、ただの物まねではなく、強さ・本物の存在感、生命力、そして同時に脆さを表現できる人を探しました。何より必要だったのは、謙虚さ、自信に満ちた格好良さです」とスプリングスティーンを演じたジェレミー・アレン・ホワイトを紹介した。
マネージャーのジョン・ランダウを体現したジェレミー・ストロングについては、「次に紹介するゲストとは長い付き合いです。彼は私の映画『ブラック・スキャンダル』にも出演してくれました。彼は一流の俳優で、『メディア王~華麗なる一族~』のケンダル・ロイ役や、冷徹なロイ・コーンを演じた(『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』)のを皆さんもご存知でしょう。しかし私の知っているジェレミー・ストロングは、計算高く冷たい人物ではありません。彼はブルースの長年のマネージャー、ジョン・ランダウを演じています。ジョンの知性、誠実さ、強さ、そしてウィットを見事に表現してくれました。素晴らしい俳優、ジェレミー・ストロングを歓迎してください」と紹介した。
2人のキャストを紹介した後、「映画の核心である二人の人物に移ります」と前置きした後、「ブルース・スプリングスティーンを語るなら、ジョン・ランダウを語らずにはいられません。彼はマネージャーであるだけでなく、親友であり、相談相手であり、時には父親のような存在であり、セラピストのようでもありました。ロックの歴史において、この二人の関係は唯一無二です。映画の中心には彼らの関係という愛の物語があります。私たちも皆、人生にジョン・ランダウのような存在がいたらどれほど幸せでしょう」と敬意を込めて紹介した。
舞台挨拶の結びでは、「そして、ブルース。私たち全員がここにいるのは彼のおかげです。“ヒーローには会うな、失望するから”と言われますが、ブルース・スプリングスティーンは私の期待をすべての場面で遥かに超えてくれました。撮影最終週、難しいシーンを撮影しているときに、私の家が山火事で焼け落ちたという知らせを受けました。妻ジョスリンと娘のエイヴァとステラをホテルに避難させたのですが、ブルースは“ホテルじゃなくて、ロサンゼルスの私の家に滞在すればいい”と言ってくれました。私たちは彼の家で暮らし、生活を立て直すことができました。それがブルース・スプリングスティーンという人です。謙虚で、寛大で、常に支えてくれる」と撮影時の秘められたエピソードを明かした。
『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』が完成したことに、「この映画は私の人生で最も深く、最も大きな創作体験でした。私は変わり、ブルースと私は火をくぐり抜けて永遠に結ばれました。彼を家族のように愛しています」と監督から心からの感謝と敬意を捧げるとスプリングスティーンが登場、「さて、そろそろ俺の番かな?」とジョークを飛ばすと場内には割れんばかりの歓声が巻き起こった。
映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、2025年11月14日より全国ロードショーとなる。
◎作品情報
映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』
監督・脚本:スコット・クーパー(原作:ウォーレン・ゼインズ著「Deliver Me from Nowhere」)
主演:ジェレミー・アレン・ホワイト(ブルース・スプリングスティーン)
共演:ジェレミー・ストロング(ジョン・ランダウ)、ポール・ウォルター・ハウザー(マイク・バトラン)、スティーヴン・グレアム(父ダグ)、オデッサ・ヤング(フェイ)、ギャビー・ホフマン(母アデル)、マーク・マロン(チャック・プロトキン)、デヴィッド・クラムホルツ(アル・テラー)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2025年11月14日(金)全国公開
©2025 20th Century Studios
洋楽2025年10月20日
2025年10月19日、故オジー・オズボーンの長年の妻でマネージャーのシャロン・オズボーンが愛犬エルヴィスの死を悼んで、インスタグラムに心のこもった追悼メッセージを投稿した。 彼女はエルヴィスの写真を複数投稿し、「こんな投稿をすることに … 続きを読む
洋楽2025年10月20日
女の子たちはただ楽しみたいだけ、でもときには泣きたいときもある。そんなときにぴったりの楽曲を、グレイシー・エイブラムスがシンディ・ローパーに提供している。 現地時間2025年10月17日、米ローリング・ストーンのミュージシャンズ・オン・ … 続きを読む
J-POP2025年10月20日
森山直太朗が、10月17日にニューアルバム『弓弦葉』、『Yeeeehaaaaw』を同時リリース。さらに同日には、全国ツアー【森山直太朗 Two jobs tour 2025~26『あの世でね』~「弓弦葉」と「Yeeeehaaaaw!」~】 … 続きを読む
J-POP2025年10月20日
乃木坂46が、40thシングルの選抜メンバーを決定した。 今年2月に初お披露目となった6期生から、鹿児島県出身の瀬戸口心月と秋田県出身の矢田萌華の2人が初選抜、そしてWセンターを務める。矢田萌華はセンターを務めることに対して「後輩だから … 続きを読む
洋楽2025年10月20日
テイラー・スウィフトは、まさに影響力のある女性だ。彼女が映画『ザ・リリース・パーティー・オブ・ア・ショーガール』の短いシーンでとある水族館のTシャツを着ていたことで、多くのファンが同じTシャツを求めた結果、ラッコの保護活動のために200万 … 続きを読む