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グローバル・ガール・グループのKATSEYE(キャッツアイ)が、8月17日の【SUMMER SONIC 東京】での日本初パフォーマンスを経て、8月18日に日本での初となるプレミアム ・ ショーケース公演を開催した。
恵比寿のザ・ガーデンホールで開催されたショーケースでは、KATSEYEの6人がソールドアウトとなった会場のステージで、全9曲のパフォーマンスに加えて、トーク・セッションも交えながら集まったEYEKONS(KATSEYEのファンの愛称)たちを魅了。大盛況に終わったショーケースのライブレポートとライブ写真が到着した。
日本で初となる単独ショーケース公演は、チケット争奪戦を勝ち抜き至近距離で彼女たちの姿を楽しめるスペシャルな機会ということもあってか、スタート前からEYEKONS(KATSEYEのファンの愛称)の熱気が充満。自然発生的に楽曲の大合唱が巻き起こり、スタジアム公演かと思うほど壮大な一体感が生まれていた。
だが、会場が暗転しスクリーンにクールな映像が流れるなか、6人が登場すると、その熱気を遥かに超える絶叫が響きわたる。その大きな歓声に彼らも、一見クールな表情で受け止めている雰囲気を出しながらも、EYEKONSと出会えた喜びを噛み締めているような表情も垣間見られた。ゆえに、6月にリリースされた2ndEP『BEAUTIFUL CHAOS』に収録されている「Gameboy」のイントロが鳴った瞬間には、観客も含めてそこにいる全員がメンバーになった様子で楽曲と向きえっていたというか。それぞれが音楽の世界に没入しながらも、メンバーと一緒に会場を盛り上げていこうというムードに包まれる。だが6人が繰り広げる、魂を震わせる強さと、しなやかでキュートな雰囲気をミックスさせた完璧なフォーメーションのダンス・ヴォーカル・パフォーマンスに、次第に多くのEYEKONSは、瞳を輝かせながら釘付け状態に。ハードなレッスンを積み重ねたからこそ生み出せる、独自のエンターテインメントを生で体感できる感動を味わっていた。
その興奮と感動の余韻に浸る(息つく)暇もないまま、次にはデビュー曲である「Debut」を披露。ヒップホップの軽快なグルーヴと、6人のルーツを散りばめたサウンドに身体は自然にリズムを刻みだすものの、自然にグループのこれまでの過程にも思いを巡らせてしまった。この楽曲のあとに、LARA(ララ)が「こんにちは!」と日本語で挨拶、さらにYOONCHAE(ユンチェ)が英語で「今日はたくさんのエネルギーを放出してください」と叫び、会場がさらに沸きたつなか「Tonight I Might」をパフォーマンス。時折肩を組んだり、お互いを見つめあう場面もあったりなど、さまざまな試練を乗り越えて、ファミリー以上の結束力を持つ6人の強い絆を感じることができた。
冒頭の3曲だけでも、多彩な魅力を表現した彼ら。続いてはMCを交えてのトーク・セッションを展開する。そこでは、メンバーが覚えたての日本語を交えた自己紹介や、前日に出演したサマーソニックの感想、EYEKONSの印象について語ってくれたほか、6人の素顔に迫る<Who’s That Girl>というコーナーも。
全員が先端に指先をつけたスティックを手にし、お題にいちばんフィットするメンバーは誰かを決めるという内容。最初は<いちばん外国語を覚えるのが早いメンバーは?>というお題に、LARAとYOONCHAEが指名され、その場で「今日、ビジュいいじゃん」と発言。続く<ステージ上と普段のギャップがある人>というテーマに、MEGAN(メーガン)が指名され、「ステージではとってもクールなのに、普段はおかしな表情をしてみんなを和ませるから」とDANIELA(ダニエラ)。ステージでは実際にその表情(ギャップ)を見せて<かわいい>という歓声が起こり、MEGANは照れくさそうに顔を隠した。
さらに<一番感謝しているメンバーは>という質問に関しては、全員が隣にいるメンバーに対する思いを告白。LARAからの心のこもったメッセージをYOONCHAEは目を潤ませながら耳を傾け、YOONCHAEはDANIELAに対して「いつも笑わせてくれてありがとう」と言うと「私がファニーってこと!?」と反応。「そうじゃなくて、大変な状況でも楽しませてくれてありがとうという意味なの」と答えると、安心した表情を浮かべていた。そんなDANIELAはMANON(マノン)に向けて「ソウル・メイトみたいな存在。グループでの活動や人生などいろんなことを話せる関係だけど、深夜2時に掃除機をかけるのだけはやめて」と告げると、MANONは思わず吹き出してしまう。MANONはMEGANを「姉妹のような存在」と語って、心のこもったメッセージを届けた。続くMEGANはSOPHIA(ソフィア)を「グループの母親的存在。いつもグループやメンバーのことを考えてくれていて、察知力がすごい」と絶賛。そのSOPHIAはLARAを「自分との姿を見て、さらに自分が何をすべきか考えてくれる」と評価。ここからは、6人の絆の深さを感じられたと同時に、お互いを尊敬しあい、補いながら成長をし続けるグループであることを感じられたのだった。
心をなごませるトーク・セッションに続いて披露した「My Way」でも、自分らしさを追求しながらも6人で一緒に同じ道を進んでいくという連帯感の伝わるパフォーマンスに。また、メンバー同士だけでなくEYEKONSへの愛情を感じられたのが、「Mean Girls」を披露したときだ。途中でステージから降りて、前列のオーディエンスと目と目をあわせながら交流。また、彼女たちとスキンシップができなかったEYEKONSにも投げキッスを送るなど、どんな場所・距離にいても常に身近な存在であり続けたいという思いが伝わってきたのだった。その後、この夏あらゆる場所で耳にするパーティ・チューン「Gabriela」を公開。レゲエのリディム、DANIELAのスペイン語リリック、エキゾチックなダンスを織り交ぜたパフォーマンスで、瞬く間に東京のむせかえる暑さが消え、ビーチ・リゾートのような空気に包まれる。
身体も心もさらに開放的になったなかで、次のトーク・セッションがスタート。ここでは、LARA、YOONCHAE、MEGANによる<勝ち組>と、MANON、DANIELA、SOPHIAによる<最強>の2チームに分かれてのゲーム対決。最初は自身の楽曲のイントロ・クイズで<最強>チームは1ポイントのリード。さらに<以心伝心テレパシー・ゲーム>では、お題に対してインスピレーションで浮かんだポーズを一斉にすると言う内容で、<最強>チームは「Gnarly」というテーマで口に手を当てる仕草をし、見事に一致。いっぽう<勝ち組>は「YOONCHAE」がお題に。他のふたりが手を挙げるポーズをするなか、YOONCHAEだけはピース・サインを出し、失敗。<最強>チームの勝利となり、<負け組>となった3人は罰ゲームとして、ソーシャル・メディアで流行っている<イライラダンス>をその場で覚え、披露することに。しかし、そのキュートなダンスに会場は<かわいい>の声が。結果、勝利をしたはずの<最強>チームが<イライラ>した表情を浮かべていたのが印象的だった。
EYEKONSとの距離がさらに縮まったものの、ライヴはついに終盤に突入。「Touch」では、ポップでキュートさにあふれたダンスとハーモニーを響かせながら、6人のハートにタッチできたような気分に。続く「M.I.A」では一転し、クールな表情で会場をロックオン。ストロングな視線を投げる6人に、心を射抜かれたような状態になった。そしてSOPHIAが「また会いたいよ」など、メンバー全員が日本語を交えた感謝の思いを伝え、ラスト・チューンであり最新EPの冒頭を飾った「Gnarly」をパフォーマンス。6人の多様な個性が化学反応を起こし<ナーリー(やばい)>・ヴァイブスが生まれ、これからも強い意志でその波動を世界に届けていくというメッセージを聴きとることができた。
全曲を全力投球でパフォーマンスしたからだろうか、終焉後には満足そうな笑顔を浮かべながらも、「愛してる!」と叫び、まだまだEYEKONSとの楽しい時間を過ごしていたいと帰りたくなさそうな雰囲気を出していた6人。ここで、至近距離だからこその特別な関係が生まれたように思う。ゆえに、誰もが忘れられない瞬間を胸に刻んだ様子で、弾むようなステップで会場を去っていく人の姿が目立っていた。
Text by 松永尚久
Photo by Rahul Bhatt
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