ロバート・トゥルヒーヨ、故オジー・オズボーン葬儀で“たくさんの涙”と“魔法のような瞬間”があったと語る

2025年8月13日 / 13:00

 76歳で亡くなった故オジー・オズボーンが生前、奇抜な振る舞いで知られた人物だったことをふまえると、このヘヴィ・メタル界のアイコンのプライベートな葬儀が、暗い瞬間と多くの軽妙な場面を交えたものだったと聞くのは驚くべきことではないのかもしれない。

 1996年から2003年までオジーのソロ・バンドでベースを担当していたメタリカのロバート・トゥルヒーヨが、現地時間2025年8月8日に公開されたSiriusXMの『Trunk Nation with Eddie Trunk』に出演し、7月30日に行われた自身の音楽的ヒーローであり友人であるオジーのプライベートな葬儀での笑いと涙について語った。

 現地時間7月22日に心臓発作で死去したオジーとの最後のお別れについてトゥルヒーヨは、「参加者は少人数だったけれど、すごく、すごく美しかった。そして結果的にスピーチは実際……というか、すごく悲しかったけれど、同時にいくつかのスピーチは…… 想像がつくと思うけど、かなり笑えるものだった。そしてたくさんの涙があった」と振り返っている。オジーは、英バーミンガムで開催されたオールスター・コンサート【バック・トゥ・ザ・ビギニング】での最終公演から数週間後に亡くなった。

 ブラック・サバスの他のメンバーがスピーチをし、トゥルヒーヨは特にベーシストのギーザー・バトラーが感情を抑えるのに苦労し、「泣き崩れていた」と述べ、「話すのが難しかったのは明らかだったが、その後立ち直って素晴らしい追悼の言葉を述べた」と語った。そして葬儀の始まりは雨が降っていたが、その間に天候が何度か変わり、娘のケリー・オズボーンが父へのトリビュートを歌っている最中にも再び天候が変化したと彼は説明した。

 「彼女の歌詞が飛んだんだよ、風が歌詞を吹き飛ばした。まるでオジーが彼女と楽しんでいるかのようだった」とトゥルヒーヨは語った。そしてバトラーが立ち上がってスピーチを始めた瞬間、突然太陽が顔を出したと述べ、「嘘じゃないよ。本当に太陽が出てきて、その瞬間からとても美しくて、まさに魔法のような瞬間だった」と振り返った。

 トゥルヒーヨによると、お別れは悲しかったものの、オジーの思い出を語り合う参加者は楽しそうだった。「そして突然笑い声があがって、“それ覚えてる”、“あれ覚えてる”という声が飛び交った。たくさんの思い出話があった」と彼は述べ、「だからこれですべてが締めくくられたような感覚があった。妻のクロエと一緒に行ったこと、その瞬間を家族と共有できたことは本当に嬉しかった。だからとても美しい瞬間だった。そしてまた、多くの人々から心からの言葉を聞けたり、さまざまなミュージシャンやバンド仲間、スタッフたちと再会できたことも嬉しかった」と語った。

 メタリカは【バック・トゥ・ザ・ビギニング】に出演し、ブラック・サバスの「Hole in the Sky」と「Johnny Blade」のカバーに加え、自身の「Creeping Death」「For Whom the Bell Tolls」「Battery」「Master of Puppets」を演奏した。彼らはオジーとサバスに敬意を表するバンドのラインナップに加わり、スレイヤー、パンテラ、ゴジラ、ヘイルストーム、アリス・イン・チェインズ、ラム・オブ・ゴッド、アンスラックス、マストドンなど、多くのバンドと共にパフォーマンスを披露した。

 トゥルヒーヨは、メタリカの演奏が終わった後、オジーの妻でマネージャーのシャロン・オズボーンにバックステージの廊下で引き止められ、オジーに会いに来てほしいと頼まれたことを明かした。「そこに入ると彼は車椅子に座ってて、俺は、“オジー、すごいね、本当に誇りに思うよ。あなたは素晴らしかった。これは俺たち全員にとって、そして世界にとって、とても大きな意味がある”と言った」と彼は振り返った。オジーはトゥルヒーヨに感謝し、メタリカの歌手兼ギタリストのジェイムズ・ヘットフィールドに少し会えないかと尋ねた。

 そこでトゥルヒーヨはヘットフィールドを呼び寄せ、バンド・リーダーが、「片膝をついてオジーの手を握った」と回想し、「それはとても重い瞬間だった。ある意味でオジーに別れを告げるような、心からの行動だった。心がこもっていた。とても力強い瞬間だった」と述べた。

 その場面を回想しながら涙ぐんだトゥルヒーヨは、“バトンタッチ”と表現したその瞬間に感情に押しつぶされそうになり、部屋を出なければならなかったと語った。オジーの葬儀は、故郷の英バーミンガムでの公開葬列の後にバッキンガムシャーにある私邸で行われた。


音楽ニュースMUSIC NEWS

米津玄師/ミセス/YOASOBI/Vaundyら参加、RADWIMPSトリビュート盤の全収録内容が明らかに

J-POP2025年11月16日

 RADWIMPSのトリビュートアルバム『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』の全収録内容が発表された。  本作は、RADWIMPSのメジャーデビュー20周年を記念して、2025年11月19日にリリースされるもの … 続きを読む

BE:FIRST、初のスタジアムライブ【BE:ST】2DAYS開催

J-POP2025年11月16日

 BE:FIRSTが、2026年5月16日・17日の2日間に渡り、東京・味の素スタジアムにて初のスタジアムライブ【BE:FIRST Stadium Live 2026 We are the “BE:ST”】を開催する … 続きを読む

ドアーズ、4Kリマスター映画が12/4世界同時上映 ナレーションはジョニー・デップ

洋楽2025年11月16日

 ドアーズの結成60周年を記念して、結成から1971年のジム・モリソンの死までの貴重な映像を収めたトム・ディチロ監督の『The Doors: When You’re Strange』が初の4K映像化、2025年12月4日より特別上映される。 … 続きを読む

【深ヨミ】4作連続初週ミリオン、Snow Man『音故知新』の販売動向を調査

J-POP2025年11月16日

 2025年11月12日公開(集計期間:2025年11月3日~11月9日)のBillboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、初週1,060,153枚を売り上げて首位を獲得したSnow M … 続きを読む

石丸幹二、国内最高峰トリオと描く一夜限りの“音の物語”ステージを大阪で開催へ

J-POP2025年11月16日

 石丸幹二が、クリヤ・マコト率いる国内屈指のジャズプレーヤーたちと共に奏でる【石丸幹二 コンサート2026 with クリヤ・マコトTRIO】を2026年4月2日に大阪・ビルボードライブ大阪で開催する。  舞台・映像・音楽と幅広く活躍し、そ … 続きを読む

Willfriends

page top