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今週(2025年8月16日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』が通算10週目の首位を獲得。TOP10には、レネー・ラップの『BITE ME』が3位、スーサイドボーイズの『THY KINGDOM COME』が4位にデビューして、それぞれ自己最高位を更新。9位にはイートの最新作『DANGEROUS SUMMER』が初登場して、通算6作目のTOP10入りを果たしている。
2025年5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』は、7月19日付まで8週間トップの座をキープした後、2週間TOP3を維持して先週(8月9日付)再び首位に返り咲き、今週で通算10週目の首位を獲得した。
5月31日付からの順位、各週の獲得ユニット数は以下の通り
・5月31日:493,000(1位)
・6月7日:286,000(1位)
・6月14日:246,000(1位)
・6月21日:209,000(1位)
・6月28日:186,000(1位)
・7月5日:177,000(1位)
・7月12日:173,000(1位)
・7月19日:151,000(1位)
・7月26日:147,000(3位)
・8月2日:142,000(2位)
・8月9日:143,000(1位)
・8月16日:136,000(1位)
今週の集計期間(2025年8月1日~8月7日)で記録した136,000ユニット(前週比5%減少)の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が131,000(前週比2%増加)、アルバム・セールスが4,000(前週比5%減少)、トラックによる換算ユニット(TEA)は1,000(前週比26%減少)となっている。
全37曲によるオンデマンド公式ストリーミング再生回数は1億7,227万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは11週目の首位を獲得。売上枚数は下がっているが、アルバム・セールス・チャートでは前週の16位から13位にランクアップしている。
モーガン・ウォーレンは、どちらも1位を獲得した前2作の記録を含めて、首位獲得総週を今週で通算39週目に更新。
・『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(2021年/10週間)
・『ワン・シング・アット・ア・タイム』(2023~2024年/19週間)
・『アイム・ザ・プロブレム』(2025年/10週間)
アルバム・チャート“Billboard 200”の集計が始まった1956年3月以降、男性ソロ・アーティストとしては、同39週間を記録しているエルトン・ジョンと並んで、歴代4位のタイ記録に到達した。
・エルヴィス・プレスリー(67週間)
・ガース・ブルックス(52週間)
・マイケル・ジャクソン(51週間)
・エルトン・ジョン(39週間)
・モーガン・ウォーレン(39週間)
全てのアーティストによる最多記録を保持しているのはザ・ビートルズで、1位を獲得した全19作のアルバムの合計は通算132週間を記録している。
10週間以上首位を獲得したアルバムを3作以上もつアーティストは、モーガン・ウォーレンが以下に続く6組目で、3作連続でフル・アルバムが10週間以上1位を獲得した初のアーティストという快挙も達成した。
・ザ・ビートルズ(4作)
・エルヴィス・プレスリー(4作)
・ホイットニー・ヒューストン(3作)
・キングストン・トリオ(3作)
・テイラー・スウィフト(3作)
・モーガン・ウォーレン(3作)
7月5日付のチャートで8位に初登場したNetflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックは、先週に続き今週も2位にランクイン。週間ユニットは前週から7%増加の100,000に記録を伸ばして、これまでの週間最高記録を塗り替え、初登場から7週連続で週間記録を更新している。
続いて今週3位には、俳優としても活躍する米ノース・カロライナ州出身の女性シンガー・ソングライター=レネー・ラップの最新作『BITE ME』が初登場して、自身初のTOP10入りを果たした。アルバム・チャート“Billboard 200”では、これまでに前作『Snow Angel』(2023年)がランクインしているが、最高位は初登場で記録した44位だった。
初週はストリーミングによるアルバム換算ユニットが17,000、アルバム・セールスが47,000をそれぞれ記録して、累計64,000アルバム換算ユニットを獲得。オンデマンド公式ストリーミング再生数は2,185万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは34位にデビュー。アルバム・セールス・チャートでは、自己最高の売上枚数を更新して1位に初登場した。
高セールスを記録した『BITE ME』は、全11種類のアナログ盤と5種類のCDがリリースされていて、どちらもサイン入りのバージョンが含まれている。
今週4位に初登場したスーサイドボーイズは、米ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のスクリムとルビー・ダ・チェリーの二人からなるヒップホップ・デュオで、本作『THY KINGDOM COME』で通算5作目のTOP10入りと自己最高位を更新した。
・『I Want to Die in New Orleans』(2018年/最高9位)
・『Long Term Effects of Suffering』(2021年/最高7位)
・『Sing Me a Lullaby, My Sweet Temptation』(2022年/最高7位)
・『New World Depression』(2024年/最高5位)
・『THY KINGDOM COME』(2025年/最高4位)
『THY KINGDOM COME』の初動ユニットは57,000で、その内訳はストリーミングによるアルバム換算ユニットが34,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は4,548万回)、アルバム・セールスは23,000をそれぞれ記録。ストリーミング・アルバム・チャートで6位、アルバム・セールス・チャートでは2位にデビューした。初週のセールスには、6種類のアナログ盤による売上が大きく反映している。
7月26日付で2位にデビューしたジャスティン・ビーバーのニュー・アルバム『スワッグ』は、先週に続き今週も5位をキープしたが、週間ユニットは前週から16%減少の44,000に下降している。
8月2日付のチャートで5位に自身初のTOP10入りを果たしたアレックス・ウォーレンの『ユール・ビー・オールライト、キッド』(44,000ユニット/前週比8%減少)は、先週の8位から今週6位に上昇。モーガン・ウォーレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(39,000ユニット/前週比1%増加)は先週の11位から7位、シザの『SOS』(36,000ユニット/前週比5%減少)も12位から8位に、それぞれTOP10復帰を果たしている。
続いて9位には、米カリフォルニア州アーバイン出身のラッパー=イートの最新EP『DANGEROUS SUMMER』がデビューして、以下に続く6作目のTOP10入りを果たした。
・『2 Alive』(2022年/最高6位)
・『Lyfe』(2022年/最高10位)
・『Afterlyfe』(2023年/最高4位)
・『2093』(2024年/最高2位)
・『Lyfestyle』(2024年/最高1位)
・『DANGEROUS SUMMER』(2025年/最高9位)
『DANGEROUS SUMMER』は、初週ストリーミングによるアルバム換算ユニットが18,000、アルバム・セールスが16,000をそれぞれ記録して、累計34,000アルバム換算ユニットを獲得。オンデマンド公式ストリーミング再生数は2,583万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは29位にデビュー。アルバム・セールス・チャートでは3位に初登場した。本作も、公式ウェブサイト限定で販売されたサイン付きのCD3種類による売上がセールスを後押している。
先週16位にランクインしていたサブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』は、前週から5%増加の30,000ユニットに上昇して今週10位にTOP10復帰した。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月14日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
2位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
3位『BITE ME』レネー・ラップ
4位『THY KINGDOM COME』スーサイドボーイズ
5位『スワッグ』ジャスティン・ビーバー
6位『ユール・ビー・オールライト、キッド』アレックス・ウォーレン
7位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
8位『SOS』シザ
9位『DANGEROUS SUMMER』イート
10位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
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