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今週の米ビルボード・ソング・チャートは、アレックス・ウォーレンの「オーディナリー」が通算4週目の首位を獲得。10位には、カーディ・Bの新曲「アウトサイド」が初登場して通算13曲目のTOP10入りを果たし、同じ週にTOP10入りした曲数の記録では、モーガン・ウォーレンが3曲以上ランインした曲数を今年最多の6週目に更新した。
通算4週目の首位を獲得したアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」は、今週の集計期間(2025年6月20日~6月26日)に公式ストリーミング再生回数が1,980万回(前週比3%減少)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が6,420万回(前週比4%増加)、週間セールスは6,000(前週比6%減少)をそれぞれ記録した。
デジタル・ソング・セールス・チャートでは先週に続き2位をキープして、ストリーミング・ソング・チャートでは4位から2位に上昇。先週初のNo,1タイトルを獲得したエアプレイ・チャート(総合)では、その記録を2週目に更新した。なお、ストリーミング・チャートでは以前に4週間、セールス・チャートでは7週間それぞれ首位を獲得している。
また、6月7日付から再開された今年のソング・オブ・ザ・サマー・チャートでも5週目(5週連続)の首位を獲得していて、今夏を代表する一曲としてヒットが続いている。
今週のTOP10には、10位に女性ラッパーのカーディ・Bが6月20日にリリースした新曲「アウトサイド」が初登場。TOP10入りは、2024年3月30日付で9位にデビューした「イナフ(マイアミ)」以来約1年3か月ぶりで、以下に続く通算13曲目のタイトルとなる。
・「ボダック・イエロー」(2017年/最高1位)
・「モーター・スポーツ ミーゴス feat. ニッキー・ミナージュ&カーディ・B」(2017年/最高6位)
・「フィネス with ブルーノ・マーズ」(2018年/最高3位)
・「ノー・リミット G・イージー feat. エイサップ・ロッキー&カーディ・B」(2018年/最高4位)
・「アイ・ライク・イット feat. バッド・バニー&J.バルヴィン」(2018年/最高1位)
・「ガールズ・ライク・ユー マルーン5 feat. カーディ・B」(2018年/最高1位)
・「プリーズ・ミー with ブルーノ・マーズ」(2019年/最高3位)
・「WAP with ミーガン・ジー・スタリオン」(2020年/最高1位)
・「Up」(2021年/最高1位)
・「ルーマーズ with リゾ」(2021年/最高4位)
・「Tomorrow 2 with グロリラ」(2022年/最高9位)
・「イナフ(マイアミ)」(2024年/最高9位)
・「アウトサイド」(2025年/最高10位)
首位獲得曲数は、女性ラッパー最多の5曲を達成している。
「アウトサイド」は、6月23日に告知された9月19日発売予定の2ndアルバム『アム・アイ・ザ・ドラマ?』からのリード・シングルで、初週の集計期間にオリジナル、アカペラ、インストゥルメンタルの3種類がリリースされた。
6月20日のリリースから期間終了の6月26日までに公式ストリーミング再生回数が1,560万回、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が600万回、週間セールスは14,000を記録して、デジタル・ソング・セールス・チャートでは通算8曲目のNo,1タイトルを獲得している。
なお、「アウトサイド」が今週10位に初登場したことで、先週までTOP10にランクインしていた10曲全ての曲が1位または2位を獲得していた記録が4週目で終了したことになる。
TOP10のランクイン記録では、今週モーガン・ウォーレンが3曲を同時(同週)にランクインさせた総週を6週目に更新し、5週で並んでいたケンドリック・ラマーを上回る最多記録を達成した。
5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレンの「ホワット・アイ・ウォント feat.テイト・マクレー」は、先週の3位から2位に上昇。公式ストリーミング再生回数は2,230万回(前週比3%増加)を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは5週目の首位を獲得した。また、カントリー・ソング・チャートでは6週目の首位をキープしている。
上記の通り、モーガン・ウォーレンは、「ホワット・アイ・ウォント」の他にも4位に「ジャスト・イン・ケース」(最高2位)、5位に「アイム・ザ・プロブレム」(最高2位)の3曲をTOP10にランクインさせていて、同時(同週)に3曲をランクインさせた回数を6週目に更新した。その3曲が収録されたアルバム『アイム・ザ・プロブレム』は、今週のアルバム・チャート“Billboard
200”で6週目(6週連続)の首位を獲得している。
これまで、ソング・チャート“Hot 100”で3曲以上をTOP10にランクインさせたことのあるアーティストの歴代上位記録は以下の通りで、モーガン・ウォーレンはこれまでに8週間その記録を達成している。
・19週間:ドレイク
・15週間:50セント
・11週間:ジャスティン・ビーバー
・10週間:ザ・ビートルズ
・10週間:ケンドリック・ラマー
・9週間:T-ペイン
・8週間:サブリナ・カーペンター
・8週間:モーガン・ウォーレン
・7週間:テイラー・スウィフト
以下は、年度別で3曲以上が同時(同週)にTOP10入りした各アーティストの記録で、モーガン・ウォーレンはあと2週間この記録を維持できれば、昨年サブリナ・カーペンターが打ち出した8週間に並ぶ。
・13週間:50セント(2005年)
・12週間:ドレイク(2018年)
・10週間:ザ・ビートルズ(1964年)
・9週間:T-ペイン(2007年)
・8週間:サブリナ・カーペンター(2024年)
・6週間:モーガン・ウォーレン(2025年)
・6週間:ジャスティン・ビーバー(2016年)
また、モーガン・ウォレンはカントリー・ソング・チャートでも今週5曲をTOP10にランクインさせている。同チャートに初めてTOP10入りしたのは2021年1月で、5曲以上をランクインさせたのは今週で通算27週目となる。この栄誉を達成したことがある他のアーティストは、テイラー・スウィフト(2023年)、ザック・ブライアン(2023年)、ビヨンセ(2024年)の3組がいるが、いずれも1週間限りの記録だった。
6月21日付で1位に初登場したサブリナ・カーペンターの「マンチャイルド」は、先週の2位から今週3位にランクダウン。3月1日付から5月24日付まで13週連続で首位を獲得したケンドリック・ラマー&シザの「Luther」も、先週の5位から6位に順位を下げたが、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートではそれぞれ27週目の首位を獲得して、前者では史上最長記録をさらに更新している。
先週7位にランクインしていたシャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年に19週間首位獲得)も引き続き7位に、レディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」(2025年に5週間首位獲得)も、8位をそれぞれキープしている。
昨年の年間チャートを制したテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」も先週に続き今週も9位にランクインして、TOP10の滞在週を通算67週目、Hot
100のチャートイン総週は97週目に、それぞれ史上最長記録を更新した。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月3日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
2位「ホワット・アイ・ウォント」モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー
3位「マンチャイルド」サブリナ・カーペンター
4位「ジャスト・イン・ケース」モーガン・ウォーレン
5位「アイム・ザ・プロブレム」モーガン・ウォーレン
6位「Luther」ケンドリック・ラマー feat. シザ
7位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
8位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
9位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
10位「アウトサイド」カーディ・B
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