【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォーレン5週連続首位、ATEEZが通算7作目のトップ10入りを果たす

2025年6月23日 / 11:04

 今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』が5週目の首位を獲得。TOP10には、2位にATEEZの『GOLDEN HOUR : Part.3』、3位にリル・テッカの『DOPAMINE』、7位にブランドン・レイクの『キング・オブ・ハーツ』がそれぞれ初登場した。

 2025年5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレンの最新作『アイム・ザ・プロブレム』は、先週(6月21日付)に続き今週もトップの座をキープして、通算5週目の首位を獲得した。

 デビュー週からの獲得ユニット数は以下の通りで、登場5週目の記録としては2024年6月1日付でテイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が378,000を記録して以来の高い水準となる。

・5月31日:493,000(1位)
・6月7日:286,000(1位)
・6月14日:246,000(1位)
・6月21日:209,000(1位)
・6月28日:186,000(1位)

 初登場から5週間連続で首位を獲得したアルバムとしても、2024年5月4日付~7月20日付まで12週間を記録したテイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』(通算17週間)以来のタイトルを達成し、男性アーティストでは自身の前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』が2023年3月18日付~6月3日付まで12週間(通算19週間)を記録して以来の最長記録を更新している。

 なお、その『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、今週40,000ユニット(前週比3%増加)を記録して、前週の8位から5位にランクアップしている。

 『アイム・ザ・プロブレム』が今週の集計期間(2025年6月13日~6月19日)で記録した186,000ユニット(前週比11%減少)の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が176,000(前週比11%減少)、アルバム・セールスが9,000(前週比12%減少)、トラックによる換算ユニット(TEA)は1,000(前週比6%減少)となっている。

 全37曲によるオンデマンド公式ストリーミング再生回数は2億2,999万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも5週目の首位をキープ。アルバム・セールス・チャートでは、先週の9位から7位にランクアップした。

 続いて今週2位には、韓国のボーイズグループ=ATEEZの『GOLDEN HOUR :Part.3』が初登場して、以下に続く通算7作目のTOP10入りを果たした。

・『THE WORLD EP.1: MOVEMENT』(2022年8月/最高3位)
・『SPIN OFF : FROM THE WITNESS』(2023年1月/最高7位)
・『THE WORLD EP.2 : OUTLAW』(2023年7月/最高2位)
・『THE WORLD EP.FIN : WILL』(2023年12月/最高1位)
・『GOLDEN HOUR : Part.1』(2024年6月/最高2位)
・『GOLDEN HOUR : Part.2』(2024年11月/最高1位)
・『GOLDEN HOUR : Part.3』(2025年6月/最高2位)

 『GOLDEN HOUR : Part.3』が初週で記録したユニット数は105,000で、その内訳はアルバム・セールスが101,000(アルバム・セールス・チャートで1位)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは3,000(全5曲で407万回)、トラックによる換算ユニットは500をそれぞれ獲得した。

 高セールスを記録したCDは、同一音源でそれぞれ特典、パッケージの異なる全12種類がリリースされている。

 TOP3には、3位にもニューヨーク出身のラッパー=リル・テッカの最新作『DOPAMINE』が初登場。以下に続く5作目のTOP10入りを果たして、2019年に最高4位をマークした『We Love You Tecca』を上回る自己最高位を更新している。

・『We Love You Tecca』(2019年/最高4位)
・『Virgo World』(2020年/最高10位)
・『We Love You Tecca 2』(2021年/最高10位)
・『Plan A』(2024年/最高9位)
・『DOPAMINE』(2025年/最高3位)

 『DOPAMINE』は、初週ストリーミングによるアルバム換算ユニットが45,000、アルバム・セールスは3,000をそれぞれ記録して、累計48,000ユニットを獲得した。オンデマンド公式ストリーム数は6,531万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは2位にデビューしている。

 全17曲を収録したストリーミング、デジタル・ダウンロード、CDに加えて、ブランドTシャツとCDがセットになった5種類のデラックス・ボックスセットが公式ウェブサイト限定でリリースされた。また、リリース数日後には4曲を追加したデラックス・デジタル・ダウンロードも公式サイト限定で販売されている。

 『DOPAMINE』からは、リード・シングルの「Dark Thoughts」が4月に28位、「Owa
Owa」が6月に50位に、それぞれソング・チャート“Hot 100”にランクインして、アルバムのヒットに繋げた。「Dark Thoughts」は、2019年に「Ran$om」が4位を記録して以来約6年ぶり、自身2曲目のTOP40ヒットとなる。

 先週5位にランクインしていたシザの『SOS』(48,000ユニット/前週比9%増加)は、今週4位に上昇。前述の『ワン・シング・アット・ア・タイム』を5位に挟んで、サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(39,000ユニット/前週比3%減)も7位から6位にワンランクアップしている。

 続いて今週7位には、米サウスカロライナ州チャールストン出身のシンガー・ソングライター=ブランドン・レイクの『キング・オブ・ハーツ』がデビューして、自身初のTOP10入り(およびTOP40入り)を果たした。なお、これまでの最高位は2023年に135位を記録した『コート・オブ・メニー・カラーズ』で、本作はそれに続く2作目のランクイン、その前作を大きく上回る自己最高位となる。

 『キング・オブ・ハーツ』からは、昨年11月にリリースされたリード・シングル「Hard Fought
Hallelujah」が今年5月3日付のチャートで40位を記録。自身初のソング・チャート“Hot
100”のランクインにして、TOP40入りを果たした。また、同曲は最新のクリスチャン・ソング・チャート(6月21日付)で通算22週目の首位を獲得する大ヒットとなり、アルバムのプロモーションに大きく貢献した。そのクリスチャン・ソング・チャートでは、2019年から現在まで6曲を1位に送り込んでいる。

 『キング・オブ・ハーツ』は、初週アルバム・セールスが20,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは16,500、トラックによる換算ユニットは1,000をそれぞれ記録して、累計37,500ユニットを獲得。週間セールス(20,000)はこれまでの自己最高値を更新して、アルバム・セールス・チャートでは3位にデビューした。アルバムのオンデマンド再生回数は2,206万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは30位に初登場している。

 クリスチャン・アルバムにカテゴライズされる作品としては、2021年10月16日付でイェー(カニエ・ウェスト)の『Donda(ドンダ)』が38,000を記録して以来の週間最高ユニット数で、クリスチャン・アルバムとしては、2022年3月26日付でフォー・キング・アンド・カントリーの『ホワット・アー・ウィー・ウェイティング・フォー?』が7位にランクインして以来の最高位を更新している(クリスチャン・アルバムの定義は、クリスチャン・アルバム・チャートにランクイン、またはランクインする可能性のある作品とする)。

 高セールスを記録した『キング・オブ・ハーツ』は、全16曲を収録した通常版のストリーミングおよびデジタル・ダウンロード配信、通常版のCDとアナログ盤、公式ウェブサイト限定のサイン入りCD、ウォルマート限定のボーナストラック付きCDが先行でリリースされ、発売数日後にはボーナストラック8曲を追加収録したストリーミングとデジタル・ダウンロードのデラックス版がリリースされている。

 以下、先週10位にランクインしていたケンドリック・ラマーの『GNX』(34,000ユニット/前週比6%減少)は今週8位に再浮上して、モーガン・ウォーレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(32,000ユニット/前週比6%増加)も前週の13位から今週9位に再びTOP10入りを果たし、3作を同時(同週)にランクインさせる快挙を達成した。10位には、ドレイク&パーティネクストドアの『$ome $exy $ongs 4 U』(30,500ユニット/前週比7%減少)が先週の11位からワンランクアップして、再ランクインを果たしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月26日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
2位『GOLDEN HOUR ー:Part.3』ATEEZ
3位『DOPAMINE』ル・テッカ
4位『SOS』シザ
5位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
6位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
7位『キング・オブ・ハーツ』ブランドン・レイク
8位『GNX』ケンドリック・ラマー
9位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォーレン
10位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア


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