エンターテインメント・ウェブマガジン
今週の米ビルボード・ソング・チャートは、サブリナ・カーペンターの新曲「マンチャイルド」が1位に初登場。この曲は、8月29日にリリースが予定されているニュー・アルバム『マンズ・ベスト・フレンド』からのリード・シングルで、2024年6月に自身初のNo.1タイトルを獲得した「プリーズ・プリーズ・プリーズ」に続く2曲目の首位を獲得した。
2025年6月5日の深夜にリリースされた「マンチャイルド」は、初週の集計期間(2025年6月6日~12日)に公式ストリーミング再生回数が2,710万回、ラジオのオーディエンス・インプレッション数は1,400万回、週間セールスは20,000をそれぞれ記録して、堂々のNo.1デビューを飾った。「プリーズ・プリーズ・プリーズ」の首位獲得(2024年6月29日付)以降、複数曲首位を獲得したのは、ホリデー・ソング、デュエット、フィーチャリング(ゲスト出演)を除くとサブリナ・カーペンターが唯一の女性アーティストとなる。
主要チャートでも、ストリーミング・ソング・チャートで1位に初登場して、「テイスト」(3週間)、「プリーズ・プリーズ・プリーズ」(2週間)に続く自身3曲目の首位を獲得。初週のデジタル・ダウンロードは6,000を記録して、デジタル・ソング・セールス・チャートで3位にデビュー。限定のインストゥルメンタルB面曲「Inside of Your Head When You’ve Just Won an Argument with a Man」を収録した7インチ・レコードは、14,000枚を売り上げている。エアプレイ・チャート(総合)にはまだランクインしていないが、ジャンル別ではポップ・エアプレイ・チャートで22位、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで24位にそれぞれ初登場した。
前述の通り、「マンチャイルド」は2025年8月29日にリリース予定のニュー・アルバム『マンズ・ベスト・フレンド』からのリード・シングルで、6月11日に自身のインスタグラムでアルバムへの期待を示す投稿をして話題を呼んだ。本作は、2024年8月23日にリリースした前作『ショート・アンド・スウィート』からわずか1年でリリースされる通算7枚目のスタジオ・アルバムで、その前作からは「エスプレッソ」(最高3位)、「プリーズ・プリーズ・プリーズ」(最高1位)、「テイスト」(最高2位)の3曲がTOP5入りした。自身初のTOP5入りで3曲以上をTOP5にランクインさせたのは、1964年に5週間を記録したザ・ビートルズに続く史上2組目で、ソロ・アーティストではサブリナが初のアーティストとなった。
「マンチャイルド」は、ソング・チャート“Hot 100”史上1,182曲目、初登場で首位を獲得した85曲目のタイトルで、同曲のレーベル<Island Records>としてはNo.1デビューした初の楽曲という快挙を達成した。同曲は、「プリーズ・プリーズ・プリーズ」の共作者でもあるジャック・アントノフとサブリナの共同プロデュースで、制作は両者に加えてエイミー・アレンが参加している。
タイトルに「マン(Man)」が含まれる楽曲としては、以下に続く史上19曲目の首位獲得曲で、実は「ウーマン(Woman)」の8曲よりも2倍以上首位獲得曲が多い。なお、どちらも含まれる「男が女を愛する時(原題:When a Man Loves a Woman)」は両方にカウントされている。
・サブリナ・カーペンター「マンチャイルド」(2025年)
・ポスト・マローン「サンフラワー with スウェイ・リー(スパイダーマン:スパイダーバース)」(2019年)
・ブルーノ・マーズ「ホエン・アイ・ワズ・ユア・マン」(2013年)
・マイケル・ボルトン「男が女を愛する時(原題: When a Man Loves a Woman)」(1991年)
・ホイットニー・ヒューストン「この愛にかけて(原題: All the Man That I Need)」(1991年)
・スティービー・B「ビコーズ・アイ・ラヴ・ユー(ザ・ポストマン・ソング)」(1990年)
・マイケル・ジャクソン「マン・イン・ザ・ミラー」(1988年)
・ジョン・パー「セント・エルモス・ファイアー(マン・イン・モーション)」(1985年)
・ダリル・ホール&ジョン・オーツ「マンイーター」(1982年)
・KC&ザ・サンシャイン・バンド「ブギー・マン」(1977年)
・ウイングス「あの娘におせっかい(原題:Listen to What the Man Said)」(1975年)
・カーペンターズ「プリーズ・ミスター・ポストマン」(1975年)
・サミー・デイヴィス・ジュニア「キャンディ・マン」(1972年)
・ドノヴァン「サンシャイン・スーパーマン」(1966年)
・パーシー・スレッジ「男が女を愛する時(原題: When a Man Loves a Woman)」(1966年)
・ザ・バーズ「ミスター・タンブリン・マン」(1965年)
・フォー・シーズンズ「恋のハリキリ・ボーイ (原題:Walk Like a Man)」(1963年)
・マーヴェレッツ「プリーズ・ミスター・ポストマン」(1961年)
・リッキー・ネルソン「トラベリン・マン」(1961年)
タイトルの「マンチャイルド」をバンド名に冠したファンク・バンドのマンチャイルド(Manchild)は、1977年にアルバム『Power and Love』がR&B/ヒップホップ・アルバム・チャートで最高29位を記録したことがある。このグループには、後に大成をおさめるベイビーフェイスとダリル・シモンズが在籍していた。
タイトルに「チャイルド(Child)」が含まれる楽曲としては、以下に続く史上4曲目の首位獲得曲で、ガンズ・アンド・ローゼズの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」以来、約37年ぶりのNo.1タイトルとなった。
・サブリナ・カーペンター「マンチャイルド」(2025年)
・ガンズ・アンド・ローゼズ「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」(1988年)
・ニック・ギルダー 「ホット・チャイルド (原題: Hot Child In The City)」(1978年)
・ダイアナ・ロス&シュープリームス「ラヴ・チャイルド」(1968年)
チャイルド(Child)が含まれるアーティストとしては、チャイルディッシュ・ガンビーノ(ドナルド・グローヴァー)の「ディス・イズ・アメリカ」(2018年)と、デスティニーズ・チャイルドが1999年から2001年に通算4曲首位を獲得している。
サブリナ・カーペンターの新曲が1位に初登場したことで、先週まで2週間首位を獲得していたアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」は今週2位にランクダウンしたが、今週の集計期間に7,000ダウンロードを売り上げて、デジタル・ソング・セールス・チャートでは7週目の首位を獲得した。エアプレイ・オーディエンスも12%増加の5,400万回に上昇して、今年のソング・オブ・ザ・サマー・チャートでは3週目の首位を獲得している。
5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレン「ホワット・アイ・ウォント feat. テイト・マクレー」も、先週の2位から3位にランクダウンしたが、カントリー・ソング・チャートでは4週目の首位をキープしている。また、モーガン・ウォーレンは、「ホワット・アイ・ウォント」の他にも4位に「ジャスト・イン・ケース」(前週3位)、6位に「アイム・ザ・プロブレム」(前週5位)の3曲をTOP10にランクインさせていて、3曲が収録されたアルバム『アイム・ザ・プロブレム』は、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で4週目(4週連続)の首位を獲得した。
3月1日付から5月24日付まで13週連続で首位を獲得したケンドリック・ラマー&シザの「Luther」も、先週の4位から今週5位にワンランクダウンしたが、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートではそれぞれ25週目の首位を獲得して、前者では史上最長記録をさらに更新した。
先週6位にランクインしていたシャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」も今週7位に、レディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」も、先週の7位から8位にそれぞれワンランクダウンしている。
昨年の年間チャートを制したテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」も先週の8位から今週9位に順位を下げたが、これでTOP10の滞在週を通算65週目、Hot 100のチャートイン総週は95週目に、それぞれ史上最長記録を更新した。
同様に、ベンソン・ブーンの「ビューティフル・シングス」も先週の9位から今週10位にワンランクダウンしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月19日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「マンチャイルド」サブリナ・カーペンター
2位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
3位「ホワット・アイ・ウォント」モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー
4位「ジャスト・イン・ケース」モーガン・ウォーレン
5位<「Luther」ケンドリック・ラマー feat. シザ
6位「アイム・ザ・プロブレム」モーガン・ウォーレン
7位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
8位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
9位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
10位「ビューティフル・シングス」ベンソン・ブーン
J-POP2025年6月17日
綾野剛と亀梨和也が、6月25日発売の『anan』2452号スペシャルエディション表紙に登場する。 6月27日公開の映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』にて14年ぶりの共演を果たした2人。劇中では対極的な役柄を演じており、真っ向から … 続きを読む
J-POP2025年6月17日
フレデリックが、新曲「悪魔」を7月2日に配信リリースする。 「悪魔」は、TBSの深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」(毎週火曜深夜)にて7月1日深夜0:58から放送されるドラマ『シンデレラ クロゼット』のために書き下ろした楽曲。キャッチーな … 続きを読む
J-POP2025年6月17日
二宮和也が、2025年7月1日に発売するカバーアルバム『〇〇と二宮と2』の収録曲「未来花」(原曲:スキマスイッチ)のレコーディング映像を本人の誕生日、6月17日にオフィスにの期間限定Instagram“〇〇とショーケース(仮)と二宮と”で … 続きを読む
J-POP2025年6月17日
作曲家の澤野弘之によるボーカルプロジェクトSawanoHiroyuki[nZk]が、プロジェクト始動10周年を締めくくる単独公演【SawanoHiroyuki[nZk] 10th Anniversary LIVE “A=Z”】を神奈川・パ … 続きを読む
洋楽2025年6月17日
リンキン・パークのマイク・シノダが、ドーチーを自身の夢のコラボレーターの一人として挙げた。 米ポッドキャスト『ドリンク・チャンプス』のインタビューで、リンキン・パークのシノダとジョー・ハーンは、音楽を一緒に作りたいと考えているヒップホッ … 続きを読む