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今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、モーガン・ウォーレンの最新アルバム『アイム・ザ・プロブレム』が、今年最大の週間ユニット数を記録して1位に初登場。3作連続で首位を獲得した本作は、その他にも様々な記録を達成している。3位には、BTSのJINによる2ndミニ・アルバム『Echo』がデビューした。
『アイム・ザ・プロブレム』は、2023年の年間チャートを制した前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』から約2年ぶり、通算4作目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャート“Billboard 200”では以下に続く4作目のTOP10入りと、3作目の首位を獲得した。
・1stアルバム『イフ・アイ・ノウ・ミー』(2018年/最高10位)
・2ndアルバム『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(2021年/最高1位・10週間)
・3rdアルバム『ワン・シング・アット・ア・タイム』(2023年/最高1位・19週間)
・4thアルバム『アイム・ザ・プロブレム』(2025年/最高1位)
最新のチャート(2025年5月31日付)では、『ワン・シング・アット・ア・タイム』が4位、『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』が12位にランクインしていて、どちらのアルバムも1位に初登場してからTOP50にランクインし続けている。
なお、2025年のチャートでTOP5に2作を同時(同週)にランクインさせたのは、モーガン・ウォーレンが初の快挙となる。
『アイム・ザ・プロブレム』は、今年の3月中旬に告知されてから約2か月後の5月16日にリリースされた。アルバムがリリースされるまでには、以下の6曲がソング・チャート“Hot 100”でTOP10入りしている。
・「ライズ・ライズ・ライズ」(2024年/最高7位)
・「ラヴ・サムバディ」(2024年/最高1位)
・「スマイル」(2025年/最高4位)
・「アイム・ザ・プロブレム」(2025年/最高2位)
・「ジャスト・イン・ケース」(2025年/最高4位)
・「アイ・エイント・カミン・バック with ポスト・マローン」(2025年/最高8位)
アルバムがリリースされる前に収録曲6曲がTOP10にランクインしたのは『アイム・ザ・プロブレム』が史上初のタイトル(最多記録)で、その他にも「アイム・ア・リトル・クレイジー」(最高17位)、「スーパーマン」(最高16位)の計8曲がTOP20入りしている。
『アイム・ザ・プロブレム』は、初週(2025年5月16日~5月22日)にストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が357,000、デジタルとフィジカルによるアルバム・セールスが133,000、トラックによる換算ユニット(TEA)は3,000を記録して、累計493,000アルバム換算ユニットを獲得した。
この記録は、昨年の5月4日付でテイラー・スウィフト『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が打ち出した2,610,000以来の最高値で、2025年におけるアルバム換算ユニット数では最大の週間記録を達成した。
初週のオンデマンド公式ストリーミング再生回数は、全37曲で4億6,263万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも1位に初登場。この記録も、前述の『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が初週で記録した8億9,137万回以来の最高値で、2025年における最大のストリーミング週間再生回数を記録している。
カントリー・アルバムに限定すると、自身の前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』が初週(2023年3月18日付)で記録した4億9,828万回に続く、史上2番目のストリーミング週間再生回数を更新した。
アルバムの週間セールス(133,000)としては、2025年にリリースされた全アルバムの中で4番目に高い売上枚数を達成。カントリー・アルバムに限定すると本作が現時点での今年の最高値で、それ以前にはビヨンセの『カウボーイ・カーター』が2024年4月13日付(初週)で168,000という記録を達成している。
自身の週間セールス記録としても、前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』が初週で記録した111,500を上回る最大値を更新。なお、その『ワン・シング・アット・ア・タイム』はリリースから4週目でアナログ盤がリリースされたのに対し、本作『アイム・ザ・プロブレム』は初週の時点でアナログ盤がリリースされている。
高セールスを記録した『アイム・ザ・プロブレム』は、以下のフォーマットで販売されていて、すべてのアルバムには同じ37曲が収録されている。
【5種類のアナログ盤】
・通常ブラック盤(公式ウェブサイト限定)
・初回プレス仕様ブラック盤(公式ウェブサイト限定)
・ボーンホワイトカラー盤(公式ウェブサイト限定)
・コーラクリアボトル盤(公式ウェブサイト限定)
・コレクタブル・インサート付のブラウンカラー盤(Target限定)
アナログ盤の週間累計売上枚数は48,000枚で、自身最大の週間LP売上枚数、2025年最大の週間LP売上枚数を記録。
【4種類のCD】
・通常版
・ブランドTシャツが封入されたデラックス・ボックスセット
・サイン入りCD
・コレクタブル・インサート付のTarget限定版
CDの週間累計売上枚数は34,000枚。
【1種類のデジタル・ダウンロード】
・通常版
デジタル・ダウンロードの週間累計売上枚数は51,000。
2025年のチャートで1位を獲得した全14作のうち、ストリーミング、セールスの両チャートでも同時(同週)に1位を獲得したのは、『アイム・ザ・プロブレム』が以下に続く5作目の快挙となる。
・ザ・ウィークエンド『ハリー・アップ・トゥモロウ』(2025年2月15日付)
・ケンドリック・ラマー『GNX』(2025年2月22日付)
・レディー・ガガ『メイヘム』(2025年3月22日付)
・スリープ・トークン『イーヴン・イン・アーケイディア』(2025年5月24日付)
・モーガン・ウォーレン『アイム・ザ・プロブレム』(2025年5月31日付)
モーガン・ウォーレンの快挙に続き、今週3位にはBTSのメンバー=JINの『Echo』がデビュー。本作は、2024年11月30日付で4位に初登場した『Happy』に続く2作目のミニ・アルバムで、2作目のTOP10入り(およびTOP5入り)を果たした。
『Echo』の初動アルバム換算ユニットは43,000で、その内訳はアルバム・セールスが35,000(アルバム・セールス・チャートで2位に初登場)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが6,000(オンデマンド公式ストリーミング再生回数は892万回)、トラックによる換算ユニット(TEA)は2,000となっている。
『Echo』は、全て7曲を収録したグッズ付きの13種類のCDと、以下の5種類のデジタル・ダウンロードがリリースされている。
・通常版
・ボイスメモを収録した公式ウェブサイト限定版
・それぞれに「Don’t Say You Love Me」のリミックスを収録した3種類のデラックス版
今週のチャートで初登場したのは上記の2作で、以下は先週のチャートにランクインしたアルバムで構成されている。
・2位(前週3位) シザ『SOS』(47,000ユニット/前週比8%減少)
・4位(前週4位) モーガン・ウォーレン『ワン・シング・アット・ア・タイム』(42,000ユニット/前週比13%減少)
・5位(前週7位) ケンドリック・ラマー『GNX』(41,000ユニット/前週比5%減少)
・6位(前週1位) スリープ・トークン『イーヴン・イン・アーケイディア』(38,000ユニット/前週比70%減少)
・7位(前週8位) サブリナ・カーペンター『ショート・アンド・スウィート』(37,000ユニット/前週比6%減少)
・8位(前週5位) ドレイク&パーティネクストドア『$ome $exy $ongs 4 U』(37,000ユニット/前週比21%減少)
・9位(前週10位) バッド・バニー『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(37,000ユニット/前週比3%減少)
・10位(前週6位) フエルサ・レヒーダ『111XPANTIA』(32,000ユニット/前週比26%減少)
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは5月28日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
2位『SOS』シザ
3位『Echo』JIN
4位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
5位『GNX』ケンドリック・ラマー
6位『イーヴン・イン・アーケイディア』スリープ・トークン
7位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
8位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
9位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
10位『111XPANTIA』フエルサ・レヒーダ
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