ティミー・シュー(許魏洲)率いるPROME、EP『Prometheus』で鮮烈にデビュー 闇を貫く歌声が夢に再び火を灯す

2025年5月12日 / 17:30

 ティミー・シュー(許魏洲)が率いるバンド、PROMEが、初のEP『Prometheus』を正式にリリースした。

 “PROME”というバンド名は、ギリシャ神話の巨人プロメテウスにインスパイアされており、“PRO+ME”は「自分を超えること」を象徴している。メンバーは、ボーカルのティミー・シュー、ギタリストのシン・イー(易シン※)、ベーシストのメージャー(馬際朝)、ドラマーのユェンユー・シェ(謝渊宇)の4人だ。EPのタイトル『Prometheus』は「内なる火花を守る」というテーマを体現しており、すべての人が自らのプロメテウスとなり、内なる炎を灯すことができるというメッセージを込めている。

 リードシングル「MORE AND MORE」は、バンドの大胆さと恐れを知らない精神を示しており、ロックバンドとしての熱い情熱を表現している。しかし、『Prometheus』は単なるジャンルに縛られたロックEPではない。バンドとしての本物の化学反応と即興的なエネルギーを大切にし、まとまりと躍動感あふれるリスニング体験を提供している。

 EPのプロデュースは、【金曲奨】受賞歴のあるハウ・チェン(陳君豪)が担当。彼は、ジョリン・ツァイ(蔡依林)の「Ugly Beauty」、ウー・チンフォン(呉青峰)の「Mallarmé’s Tuesday」、フェイス・ヤン(楊乃文)の「Flow」などの作品で知られている。洗練されたポップとインディーズの誠実さを融合し、EPに高いクオリティをもたらしている。作詞にはティミー・シューも参加し、アレンジは全メンバーが共同で行うことで、創造性に満ちた強力なシナジーが生まれた。

 『Prometheus』には、「Prometheus」「Pandora」「X」の3曲が収録されている。ロックを基盤としつつ、クラシック、ファンク、エレクトロニック要素を融合させ、神話的でありながら現代的なサウンドを構築。困難の克服、不確実性の中での希望の追求、そして未来へ共に歩む姿を緻密に描いている。

 タイトル曲「Prometheus」は、自己省察的なアンセムであり、「誰もがプロメテウスになれる」と宣言している。迫力ある演奏で、リスナーの内なる火花を再び燃え上がらせる一曲だ。「Pandora」は、絶望の中でも希望を握りしめる勇気を与え、ジャンルを超えた革新を感じさせる。一方、「X」はレトロと現代的な感性を融合させ、時空を超える旅を思わせる構成で、人間が持つ無限の可能性と、初心を貫くことの大切さを称えている。

 PROMEのミッションである「夢を追いかける人々に情熱の火を灯すこと」は、『Prometheus』のリリース翌日に上海で開催されたリリース記念ライブで実現した。黒のスーツに身を包んだ彼らは、「MORE AND MORE」をはじめ、EP収録の3曲をエネルギッシュに披露。ティミー・シューの情熱的で力強いボーカルが、ギタリスト=シン・イーのリフ、ベーシスト=メージャーのグルーヴ、ドラマー=ユェユー・シェの轟音と絡み合い、ファンとの間に圧倒的な一体感を生み出た。クライマックスでは、音の波と感情のうねりが会場を包み込み、最後の音が消えるまでオーディエンスを魅了した。

 このEPが語っているのは音楽だけではなく、「自分らしくいること」そして「他人が自分らしくいられるようにすること」が、人生のひび割れに光を差し込むというメッセージだ。PROMEは豊かな音楽表現を通して、リスナーが未知と戦う姿を映し出す。たとえ記憶が傷つき、現実が内なる炎を覆い隠しても、時が癒し、希望の火は再び遠慮なく輝きを取り戻すのだ。

※シンの正式表記は3つの「金」が重なる漢字


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