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今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、プレイボーイ・カルティのニュー・アルバム『ミュージック』が2週目の首位を獲得。2位には、セレーナ・ゴメスとベニー・ブランコのコラボレーション・アルバム『アイ・セッド・アイ・ラブ・ユー・ファースト』がデビューして、セレーナは通算7作目、ベニー・ブランコは自身初のTOP10入りを果たした。
先週のチャート(2025年3月29日付)で、今年のラップ・アルバム最大の週間ユニット298,000を記録して1位に初登場したプレイボーイ・カルティのニュー・アルバム『ミュージック』は、前週から56%減少したものの、今週(2025年4月5日付)も131,000ユニットと高水準を維持して、2週目の首位を獲得した。
アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得したのは、前作『ホール・ロッタ・レッド』(2021年/1週)に続く2作目で、2週以上首位を獲得したのは本作『ミュージック』がプレイボーイ・カルティにとって初のタイトルとなる。今週記録した131,000ユニットの内訳は以下の通りで、今週も全体のほとんどをストリーミングによるポイントが占めた。
・ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)は124,000で、アルバム収録曲のストリーミング再生回数は1億7,102万回を記録。ストリーミング・アルバム・チャートでも2週目の首位を獲得した。
・アルバムの週間セールスは7,000を記録(前週比51%減少)。アルバム・セールス・チャートでは、初週の3位から今週9位にランクダウンした。
登場2週目の今週は、公式ウェブサイト限定でリリースされた3種類のデジタル・アルバム『ミュージック- Sorry 4 Da Wait』にのみ収録された4曲のボーナス・トラック「Different Day」、「2024」、「Backr00ms」、「FOMDJ」のストリーミング、デジタル・ダウンロードが3月25日に解禁されたため、それらのポイントもストリーミング、セールスに反映している。
続いて、今週2位には現地時間2025年3月4日にリリースされたセレーナ・ゴメスとベニー・ブランコのコラボレーション・アルバム『アイ・セッド・アイ・ラブ・ユー・ファースト』がデビュー。これにより、セレーナ・ゴメスは通算7作目、ベニー・ブランコは自身初のTOP10入りを果たした。
『アイ・セッド・アイ・ラブ・ユー・ファースト』の初動ユニットは120,000で、ストリーミングが集計に加算されるようになった2014年12月以降では、両者にとって最大の週間ユニット数を獲得した。
120,000ユニットの内訳は、アルバム・セールスが71,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)は48,000、トラックによるアルバム換算ユニット(TEA)が1,000で、今週のアルバム・セールス・チャートでは1位、ストリーミング・アルバム・チャートでは6位に、それぞれデビューした。アルバム収録曲の週間ストリーミング再生回数は6,404万回を記録している。
『アイ・セッド・アイ・ラブ・ユー・ファースト』は、2024年12月に婚約した両者にとって初のコラボレーション・アルバムだが、これまでには以下の楽曲がソング・チャート“Hot 100”にランクインしている。
ベニー・ブランコがプロデューサーおよびソングライターとして参加したセレーナ・ゴメスの楽曲
・「セイム・オールド・ラヴ」(2016年/最高5位)
・「キル・エム・ウィズ・カインドネス」(2016年/最高39位)
・「アイ・キャント・ゲット・イナフ with J.バルヴィン&タイニー」(2019年/最高66位)※ベニー・ブランコもアーティストとして参加
・「シングル・スーン」(2023年/最高19位)
『アイ・セッド・アイ・ラブ・ユー・ファースト』からは、グレイシー・エイブラムスをゲストに迎えたリード・シングル「Call Me When You Break Up」が、3月のソング・チャート“Hot 100”で58位にデビュー。同曲は、今週(2025年4月5日付)のポップ・エアプレイ・チャートで前週の21位から19位に上昇し、セレーナは通算25曲目のTOP20入りを果たしている。
『アイ・セッド・アイ・ラブ・ユー・ファースト』の初週のセールスは、以下の様々なフィジカル展開によって売り上げを大きく後押しした。
・7種類のアナログ盤(直筆サイン入りバージョンを含むカラー・バリエーション、ジャケットの異なるバージョン)
・3種類のCD(通常版、サイン入り、特別パッケージのZINE/CDセット)
・CDとアーティスト・グッズがセットになったデラックス・ボックス・セット
中でもアナログ盤による売上は21,000枚を記録して、両者にとって過去最高のLP週間セールスを記録した。上記各フィジカルの他、デジタル・アルバムは10種類のバージョンがリリースされている。
ストリーミング及びデジタル・ダウンロードの通常版に加えて、セレーナの公式ウェブサイト限定でリリースされた9種類のデジタル・アルバムがあり、それら9種類のデジタル・アルバムは全て5ドルで販売され、通常盤の14曲に加えて以下のボーナス・トラックがそれぞれ収録された。
・以下のボーナス・トラックを1曲ずつ収録した各5種類
「Stained」
「Talk」
「That’s What I’ll Care(Seven Heavens Version)」
「Scared of Loving You(Live From Vevo)」
「How Does It Feel To Be Forgotten(Live From Vevo)」
・「Call Me When You Break Up」のアコースティック・バージョンとエクステンデッド・バージョンを収録。
・通常版に収録された14曲に、それぞれセレーナ・ゴメスのコメントが付いたナレーション・バージョン「Explained: Narrated by Selena Gomez」。
・通常版に収録された全14曲のスロー&リバーブ・バージョンを収録したスロウ&リバーブ・バージョン「Slowed & Reverbed」。
・通常版に収録された全14曲のインストゥルメンタル・バージョンを収録したインストゥルメンタル・バージョン「Instrumentals」。
上記9種類のデジタル・アルバムは、現地時間2025年3月26日にiTunes Storeでも販売が開始されたが、iTunes Storeで販売されたのは3月27日までの2日間限定で、セレーナの公式サイトでも3月27日で販売が終了している。
今週のチャートは3位がケンドリック・ラマーの『GNX』(65,000ユニット/前週比8%減少)、4位がドレイク&パーティネクストドアの『$ome $exy $ongs 4 U』(61,000ユニット/前週比7%減少)、5位がシザの『SOS』(60,000ユニット/前週比4%減少)、6位がサブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(54,000ユニット/前週比4%減少)で、それぞれ先週と同位をキープした。
先週2位にランクインしていたレディー・ガガのニュー・アルバム『メイヘム』は、今週7位にランクダウン。週間ユニットも前週から29%減少の52,000に下降した。
以下、バッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(49,000ユニット/前週比2%減少)は先週と同率の8位をキープして、テイト・マクレーの『ソー・クロース・トゥー・ワット』(47,000ユニット/前週比10%減少)は7位から9位にランクダウン。先週10位にランクインしていたモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(45,000ユニット/前週比9%増加)は、今週も10位をキープしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月4日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミュージック』プレイボーイ・カルティ
2位『アイ・セッド・アイ・ラブ・ユー・ファースト』セレーナ・ゴメス&ベニー・ブランコ
3位『GNX』ケンドリック・ラマー
4位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
5位『SOS』シザ
6位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
7位『メイヘム』レディー・ガガ
8位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
9位『ソー・クロース・トゥー・ワット』テイト・マクレー
10位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
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