<ライブレポート>可愛いって言わないと呪う!「かわのろを選んでくれてありがとう」諦めなかったアイドル人生の先に辿り着いた初ワンマン大成功

2025年1月22日 / 21:00

 多種多様の“可愛い”と熱い想いを爆発させながら活動している新生アイドルグループ・可愛いって言わないと呪う!(通称:かわのろ)が、1月14日に単独公演【可愛いって言わないと呪う!1st Oneman LIVE「かわのろちゃん超ド級□初わんまんっ!in Spotify O-EAST」】(※□=ハート)を開催した。

<何があろうと初ワンマン成功を諦めなかった1年間>

 かわのろは「可愛いって言わないと呪う」を代表曲に持つバンド・ぽわんのメイビーモエプロデュースのもと結成。アイドル顔面偏差値ランキング上位を席巻するほどのルックス。つんく♂プロデュースのモーニング娘。をはじめとするアイドル同様「さすがバンドマンがプロデュースしているライブ至上主義グループ」と思わせる、メンバー全員どこにいてもセンターのつもりで歌い踊る精神。本気でみんなを幸せにしようとする気概に溢れた光度100%の笑顔。それらが開花させるハイパーポップで個性的な楽曲の爆発力など、新人アイドルらしからぬ長所を武器にして、デビュー当初に掲げた「1年後に東京・渋谷Spotify O-EASTでの初ワンマンライブを成功させる」という目標に向かって邁進してきた。

 その間、苦楽を共にしてきたメンバーの脱退、大型アイドルフェス出演を懸けたダービーからの落選、手術を要するケガによる水嬉るい(水色)一時離脱など、心折れそうになる事態に見舞われ裏では涙を流しながらも、それでもステージ上では満面の笑顔と全力のパフォーマンスを常にお届け(水嬉るいも入院先の病院から、初ワンマンでメンバーやファンと再会できることを信じて、連日熱いメッセージをSNSに投稿し続けていた)。また、2024年末に2度にわたって実施されたサバイバル企画「100人にチケット売るまで終われない配信」でも、初ワンマンにひとりでも多くの人に来てほしいと何度も何度も訴えかけ続け、徹夜で満身創痍になりながらもプロのアイドルとして様々なチャレンジを交えながら歌い踊り続けた。

 そんな彼女たちの純粋で健気な姿勢、絶対に諦めない想いが多くの者たちの心を打ったのであろう。1月14日、初ワンマンライブの会場には、これまでかわのろを応援し続けてきたファンはもちろん、初見のアイドルフリークも大勢駆け付け、客席は開演前から熱気溢れるオーディエンスで埋め尽くされていた。

<かわのろの1年間に及ぶ戦いの日々が報われていく瞬間>

 ステージに登場し、その光景を目の当たりにしたメンバー6人(絢愛かれん(赤色)、水嬉るい(水色)、舞白ゆきだま(白色)、翠茉りの(エメラルドグリーン)、星菜あむ(紫色)、心音ふみな(黒色))は「キミに!超ド級のスマイル! 私アイドルになるために生まれてきたし!」と、この瞬間に至るまでのアイドル人生のすべてを乗せて「IDOL LIFE」熱唱、熱演。それに呼応するように客席からもかわのろライブ至上最大熱量のコールが響き渡る。かわのろの1年間に及ぶ戦いの日々がすべて報われていく瞬間──「アイドルが好きだ! だから強くなれたんだよ さよなら 泣き虫の日々!」まるでこの瞬間の為に生み出されたようなフレーズが会場を感動の渦に巻き込んでいた。

 その爆発的なテンションのまま「皆さん、こんばんは! 私たち、可愛いって言わないと呪う!です! 今日は【かわのろちゃん 超ド級初わんまんっ!】に来てくれてありがとう!」と歓喜の声で叫びながら、ノンストップで「しあわせゲットだぜ□(※□=ハート)」「magical□kawaii(※□=ハート)」「わたしの心臓まるごと食べて?」「ぼく、軽率に恋。」「ソロサマ!」「中華食べたい」とハイパーポップなキラーチューンを畳み掛け、6人の大スパークした“可愛い”に幾度となく「可愛い!」と叫ぶ声が飛び交っていく。可愛いって言わないと呪う!というグループ名は伊達じゃない。世の中に可愛いアイドルグループは数あれど、これほど“可愛い”というワードが絶え間なく響き渡るアイドル現場は他にないだろう。

<ふぃくしょん&ひろいんちゃん!オリジナル曲初披露>

 そんなかわのろのコンセプトを改めて実感させた“可愛い”だらけのブロックを駆け抜けると、ここでサプライズの緊急発表。これまでも定期公演などでグループ内ユニットのコーナーが用意され、カバー曲を披露することはあったが、このタイミングでかわのろはメンバー6人を3人ずつに分けたユニット(ふぃくしょん:舞白ゆきだま(白色)、翠茉りの(エメラルドグリーン)、星菜あむ(紫色)/ひろいんちゃん!:絢愛かれん(赤色)、水嬉るい(水色)、心音ふみな(黒色))でも活動していくことが決定。それぞれにオリジナル曲が用意され、早速そのナンバーが目の前で初パフォーマンスされた。

 ふぃくしょんの楽曲「F!CT!ON」は、R&Bやヒップホップの要素を取り入れた“可愛い”だけでなく“格好良い”クラブミュージックとなっており、00年代後半あたりに流行ったエレクトロポップ味も感じさせるナンバー。アイドルの枠を飛び越えてバキバキに踊る3人のダンス&ボーカルがポップ&クールに冴え渡っていた。一方、ひろいんちゃん!の楽曲「ハピラブ□サプライズ(※□=ハート)」は、かわのろとはまた別ベクトルの“可愛い”を表現したワガママな女の子のラブソングとなっており、現状は椅子に座っての参加となる水嬉るいとのフォーメーションもよく考えられた胸キュンパフォーマンスがお届けされた。

 いずれも初ワンマン後のかわのろのヴィジョンを垣間見せるアプローチとなっており、それぞれどんな展開を見せていくのか今から楽しみである。

<“みんなのうた”となった「可愛いって言わないと呪う」>

 1年前、初ワンマン開催を定期公演で発表した際の映像がスクリーンに映し出されると、そこからメンバーがどんな想いで今日まで歩んできたか語る姿が上映される。

 「O-EASTの広さを知っているから、嬉しい気持ちと不安な気持ちが混ざり合っていました」「1年後どうなっているか分からないけど、たくさんのお客さんがうわぁー!ってなるぐらい、でっかくなれていたなって」「ワンマンやるって決まってからこの1年間あっという間で、とにかく駆け抜けてきた日々だったなって思います」「「新メンバー? え?」って言わせたい。元々かわのろにいたかのようなパフォーマンスをしたいと思って走り続けています」「O-EASTまで1年あって、そのあいだに体制の変化とかいろんな壁が結構なペースで立ちはだかってきた」「いろんなことがあって応援してくれる人たちを不安な気持ちにさせることもいっぱいあったと思うんですけど、それでもついてきてくれるみんなのことを絶対にしあわせにしたい」「気持ちも体もぜんぶベストな状態で1月14日、O-EASTに立ちたいと思っています」

 「まだまだ後半戦も盛り上がっていきましょー!」

 再びステージに現れた6人は「めいく★あっぷっぷ!」「ふぉりらぶ!」とさらにトキメキ指数を上げながら、どんなに憂鬱に食べられちゃうことがあってもつよく可愛くあろうとした、そして「ここでずっと待ってるから」とアイドルとしてステージに立ち続けてきた6人の生き様とも重なる「アイドルのゆううつ。」や、オシャレなピアノハウスミュージックのうえで切なさと爽快さを同居させながら歌い踊るサマーチューン「Summer Story」など、かわのろの様々な側面を表現したオリジナリティ溢れるナンバーもお届け。

 そして、メンバーの加入と脱退をほぼ同タイミングで体験した6人が、その壁を共に乗り越えて気持ちを新たにひとつにしたアンセム「虹」が披露される。ぶつかり合いながらも、傷つきながらも、気持ちがバラバラになりそうになっても、それでもともに歩き、ともに今日まで生きてきた6人だからこそ純度100%の想いで歌い届けられる「夢が夢じゃない そう思えるのは この仲間と出会えたから 君と出会えたから」──客席にはともに口ずさみながら涙する者たちの姿も見受けられた。

 さらに、6人は間髪入れずに「清く、可愛く、美しく。」を披露。最大のエモーション&ハイトーンで歌い放たれる「最高のステージで声枯れるほどに叫ぶよ」や声を震わせながら響かせた「私の人生 アイドルに捧げて死にたい キミの生きる理由になるのが理由」、そして、かわのろの宣言とも言える「どれだけ離れても キミが見つけられるように 歌い続けてく 踊り続けるよ 私がいつでも守り続ける。」といったフレーズひとつひとつが聴く者ひとりひとりの胸に突き刺さり、会場はとんでもない高揚感に包まれていた。

 そんなかわのろの想いが完全に届いた空間に聴こえてきた、かわのろの始まりの曲にしてテーマソングのイントロダクション。冒頭に記した通り、プロデューサーのメイビーモエがぽわん時代にちいさなライブハウスで歌い始めた「可愛いって言わないと呪う」が10年以上の時を経て、かわのろとそのファンがひとつの大きなカタマリとなって歌って叫んで踊ってはしゃぎまわって“みんなのうた”へと昇華されていくその光景は、あまりにもドラマティックで美しく。まるで一大絵巻がこの日ひとつの完成を見せたようなカタルシスを生み出していた。

<「この先も私たちかわのろについてきてください!」>

 興奮さめやらぬ会場に鳴り響く全力の「アンコール!」に誘われるように再登場した6人は、ようやく初ワンマンへと辿り着いてみんなと最初の夢を叶えられた、その喜びを溢れさせながら「NEW ME □ NEW YEAR(※□=ハート)」をお届け。この日に向けて全身全霊で駆け抜けてきた彼女たちにとっては、この瞬間こそハッピーニューイヤー。新たな1年の幕開けになったと言えよう。「本日は、可愛いって言わないと呪う!の初めてのワンマンライブ【かわのろちゃん超ド級□初わんまんっ!in Spotify O-EAST」】(※□=ハート)にお越し頂き、本当にありがとうございまーす!」と改めて挨拶すると、そこへメイビーモエが現れ「みんな、夢を叶えてくれてありがとうございます! これからもよろしくお願いします!」と、6人にそれぞれのメンバーカラーの花束をプレゼント。

 そして、客席のみんなと集合写真を撮影すると「みんなとこれからももっともっと素敵な思い出つくっていくよー!(星菜あむ)」「みんなのスマイルが見れてるいもハッピーでーす! これからもよろしくお願いします!(水嬉るい)」「これからも私たちと同じ場所で同じ景色をずっと見ていきましょう!(翠茉りの)」「これからもずっとかわのろがみんなのそばにいます。ずっと一緒にいてください、約束です!(心音ふみな)」「かわのろを選んでくれてありがとう。今日その選択が正解だったと思ってもらえていたら、とっても嬉しいです!(舞白ゆきだま)」「これからもみんなの毎日のエネルギーでいられる存在でいます。この先も私たちかわのろについてきてください!(絢愛かれん)」とそれぞれに前向きなメッセージを届け、記念すべき初ワンマンのオーラスに「恋しい推し、尊し!」を披露。まるでハッピーなアニメのエンディングテーマのように響くその曲を誰もが満面の笑みで楽しげに歌い踊り、会場中のみんなと「すきーすきー!」と伝え合う姿は、まさしく「恋しい推し、尊し!」。

 「以上! 可愛いって言わないと呪う!でした! ありがとうございましたー!」

 諦めなかったアイドル人生をファンと共に称え合うようなステージで、こうして初ワンマンライブを大成功に収めたかわのろだが、彼女たちの物語はまだ始まったばかり。この1年間の経験とこの日みんなから受け取った愛情を糧に突き進んでいく、新たな夢へ向けた今後の動向にもぜひ注目してほしい。

取材&テキスト:平賀哲雄

◎ライブ【可愛いって言わないと呪う!1st Oneman LIVE「かわのろちゃん超ド級□初わんまんっ!in Spotify O-EAST」】※□=ハート
2025年1月14日(火)東京・渋谷Spotify O-EAST セットリスト:
00.Overture’23
01.IDOL LIFE
02.しあわせゲットだぜ□(※□=ハート)
03.magical□kawaii(※□=ハート)
04.わたしの心臓まるごと食べて?
05.ぼく、軽率に恋。
06.ソロサマ!
07.中華食べたい
08.F!CT!ON(ふぃくしょん)
09.ハピラブ□サプライズ(※□=ハート)(ひろいんちゃん!)
10.Overture’24
11.めいく★あっぷっぷ!
12.ふぉりらぶ!
13.アイドルのゆううつ。
14.Summer Story
15.虹
16.清く、可愛く、美しく。
17.可愛いって言わないと呪う
En1.NEW ME □ NEW YEAR(※□=ハート)
En2.恋しい推し、尊し!

◎可愛いって言わないと呪う!オフィシャルサイト
https://kawanoro.bitfan.id/
◎可愛いって言わないと呪う!X公式アカウント
https://twitter.com/kawanoro_info
◎可愛いって言わないと呪う!TikTok公式アカウント
https://www.tiktok.com/@kawanoro_official
◎可愛いって言わないと呪う!YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/@kawaiitteiwanaitonorou


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