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ウィーザーがカバーしたTOTOの永遠のヒット曲「Africa」は、間違いなく前者の最大の成功の一つとなったが、TOTOのギタリストのスティーヴ・ルカサーは、そのカバーの背景にある理由が誠実だったか確信が持てないでいる。
このカバー曲は、当時14歳だったSNSユーザーがウィーザーのリヴァース・クオモにこの曲のカバーを依頼する数か月にわたるキャンペーンを経て、2018年5月に発表された。ウィーザーはこのキャンペーンをからかうかのように、TOTOの「Rosanna」のカバーをリリースし、その数日後に「Africa」のカバーを公開した。
この楽曲のカバーに対する反応は圧倒的にポジティブで、ウィーザーにとって2009年以来初めて米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”にランクインしたほか、2008年の「Pork and Beans」以来初めてAlternative Songsチャートで首位を獲得した。
このカバーの反響はその後も数か月続いた。ウィアード・アル・ヤンコビックが出演するミュージック・ビデオが制作されただけでなく、彼らのセルフタイトル・カバー・アルバム(別名”Teal Album”)にも収録され、TOTOはこれを受けてウィーザーの2001年のシングル「Hash Pipe」のカバーを制作した。
この楽曲への関心は、その陽気な由来やオンライン・ジョークに便乗したいという願望に結びついているように見えたが、最近ルカサーがマット・ピンフィールドの『New & Approved』にオンライン出演した際、このカバーの由来が思われているほど愛情に満ちたものではないかもしれないと語った。
クオモが「Africa」を気に入っていたというピンフィールドの主張に対し、ルカサーは、「彼があの曲を気に入っていたかは疑問だね」と答え、「全然そうではなかったと思う。彼はただからかおうとしてやっただけなのにそれが台無しになってしまって、今では毎晩それを演奏しなければならなくなったんだ」と述べた。
そして、「彼に連絡して仲良くしようとしたけれど、なんだか妙な感じになっただけだった。これ以上は言いたくないが、ピースとラブだ。彼らにとっても僕らにとっても良かったんだ」と続けた。
ルカサーのコメントは、2020年に米ローリング・ストーンとのインタビューで述べた内容と一致しており、彼はクオモと話そうとした後に”気持ちが傷ついた”と説明していた。当時彼は、「リヴァースに連絡しようとしたんだ。”なあ、これって面白いと思わないか? 僕らを好きかどうかは別として、お互いにとって良い結果になっているじゃないか”って。でも返事がなかった!あいつは僕と話そうとしなかったんだ!僕は世界で最も有名なロックンロール・スターたちと友達なのに、あいつだけが僕と話そうとしなかった!悪いな、リヴァース。君はこれで大金を稼いだんだ。もう少し感謝してもいいんじゃないか。でも彼らについて悪いことを言うつもりはないよ。いいやつもいたけど、リヴァースは本当に僕の気持ちを傷つけた」と述べていた。
2019年にバンドを脱退したTOTOのキーボーディスト、スティーヴ・ポーカロもルカサーの意見に同意し、ウィーザーと「Africa」を『ジミー・キンメル・ライブ!』で共演した際、楽屋でウィーザーのマネージャーから、楽曲がラジオで人気を集めていると知らされた瞬間にその場にいたと同誌に語っている。
彼は、「リヴァースが顔をしかめるのが見えた。彼らは当初ふざけてやったのに、思ったよりもずっと長い時間その曲を演奏しなければならなくなることに気づいたんだよ。このビジネスはヒット曲で成り立っている。もしヒット曲を手に入れたら、残りの人生ずっと演奏し続けなければならないことを覚悟しておいた方がいい」と話していた。
実際、ウィーザーによる「Africa」のカバーは、2018年以降のライブ・セットの定番となったが、2024年に【Voyage to the Blue Planet】ツアーが開始され、1994年にリリースされたデビュー・アルバムの30周年記念として同アルバムをフルで演奏するようになってからはセットリストに入っていない。
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